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ヒトラー全記録 20645日の軌跡 1889−1945 みんなのレビュー

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紙の本

「ヒトラー・クロニクル」

2001/07/04 18:17

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:安原顕 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者には『ヒトラーを読む三〇〇〇冊』(1995年、刀水書房)という労作もあるらしいが、この大部な本書、「ヒトラー・クロニクル」のため、とても読みやすい。内容は、「生成」(1889〜1924)、「努力」(1925〜32)、「独裁」(1933〜38)、「成功」(1939〜40)、「破局」(1941〜45)の全5章、それに、さまざまな文献記述の相違を示す「メモ」、参考として「ヒトラーの人間像」から成っている。各章には扉のペーシがあり、「生成」には、<ヒトラーは1889年4月20日、ドイツ系オーストリア人の息子として誕生。母クララを思慕したが、厳格な父アロイスとは折り合いが悪かった。やがて画家を目指してウィーンに出るが、多感なヒトラーは楽劇を愛し、特にヴァーグナーには深い精神的共感を抱いた。1913年、ドイツのミュンヘンに移ったヒトラーは、翌年の第一次大戦勃発に歓喜し、オーストリア人でありながらドイツのバイエルン軍に入隊。兵士の階級ではごく稀な勲章を受章するほどの働きをする。19年、ドイツ労働者党に入党、演説の才覚で党を発展させ、翌20年、組織を国民社会主義ドイツ労働党(ナチス)に改編。以後、党の組織拡大に勢力を傾注、23年11月8日、国民的英雄ルーデンドルフ将軍を担いでバイエルン政府転覆クーデター「ミュンヘン一揆」を起こすが失敗、獄中の身となる。その獄中で書いたのが、政治的信条『わが闘争』(角川文庫)である。その後は合法的政治闘争を決意する。ヒトラーがユダヤの血筋かどうかの疑念は、ヒトラーの父が私生児(血統不明)に由来したことから来ている。つまりヒトラーの祖母が、ユダヤ系の疑いのあるフランケンベルガー家の家政婦をしていた時、産んだ子だからだ。「参考」には、1938年10月に書かれたユングの分析もある。それによれば<ヒトラーは真に神秘的な呪術の範疇に属する人間である。(……)彼はその声[自身の自意識]の命ずるところに従って行動する人間に似ており、もっと詳細に診立てるなら、空想虚言と言える。自分の嘘をみずから信じ込む特殊能力で知られるヒステリーの一形態である。(……)悲しむべく無教養と、その上に築かれた狂気に近い誇大なうぬぼれ、ヒステリー特有の、抜け目のなさに過ぎぬ凡庸な知性、青年の権力妄想、こうしたものが、このデマゴーグの顔には書いてある>。何度でも書くが、第二次大戦の三人の独裁者ヒトラーは自殺、イタリアのムッソリーニは処刑された。わが日本では最高責任者は退位すらせず、いまなお天皇制は温存、橋本龍太郎は「首相公選と天皇制は抵触する」と語り、小泉純一郎首相は「抵触せず」と公言している。いずれにしてもマスコミは、このことにはまったく反撥しない。また、全世界に散らばる日本の大使はいまなお天皇が任命、大使館には御真影が掲げられ、フランスの革命記念日、アメリカの独立記念日に当たる「ナショナル・デイ」は天皇誕生日であり、ペルーでは誕生祝い(ナショナル・デイ)の日にゲリラに襲撃されたのだ。このことを報じた新聞テレビも、むろん皆無である。

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