紙の本
パンを焼く香りとくるみさんの優しさに包まれるように読み終えた一冊
2004/10/28 11:54
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投稿者:まざあぐうす - この投稿者のレビュー一覧を見る
つるばら村の駅前にくるみさんは、赤いトタン屋根の小さなお店『三日月屋』を開きました。1階がお店と仕事場をかねた台所、その上に屋根裏部屋があります。くるみさんは黒いトラネコのニボシと一緒に暮らしています。
本当は、レンガの屋根にしたかったのですが、預金通帳の残高を見てあきらめるくるみさん、カーテンはキツネが木の葉で作ってくれました。ドアのベルは、クリスマスにサンタさんがプレゼントしてくれます。
きつねのパン、カッパのパン、カエルのパン、魔術師のパン、十五夜のパン、はちみつのパン、木枯らしのパン、クリスマスのパン、ウサギのパン、バレンタインデーのパン、春風のパン、結婚式のパン、つるばら村の動物たち、そして、サンタさんや風の精とくるみさんの織り成す12編のファンタジー。
くるみさんは、夢の中でも、キツネのためにかりっと香ばしい油揚げに包まれたパンを焼くくらいパンを作ることに夢中です。
カッパの注文に応じて作ったみそをぬって、きゅうりをはさんだサンドウィッチや木枯らしの精たちが作ってくれた干し大根をはさんだサンドウィッチなど、和風テイストのパンが登場します。
つるばら村の夏祭りにやってきた魔術師のために、じっくりいためたタマネギと季節の野菜をたっぷり入れたカレーパン、十五夜の月の光を入れたバターロールもおいしそう。くるみさんが、三日月パンの生地から新たに生み出した2つのパン、バレンタインデーのパンや春風のパンもおいしいだろうなあ。
助けてもらった男性に恩返しするために少女となったハクガンに、バレンタインデーのパンを教えてあげるくるみさん。チョコレートを「うすい羽を何枚もかさねたようなパン」の中に入れて作りました。そして、春風の精のために、三日月パンの生地にレーズンとアーモンドクリームを入れ、棒のようにのばした生地を、まるくうず巻きみたいにまいたパンを焼きました。くるみさんの優しさが込められています。
キツネの結婚のお祝いに注文されたワサビパンは、どんな味がするのだろう。
くるみさんの焼くパン香りとくるみさんの優しさに包まれるように読み終えた一冊です。つるばら村の三日月屋さんに、あなたも行ってみたいと思いませんか。
紙の本
三日月やさん開店!
2016/03/05 00:09
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
パン屋のお店を持つことができたくるみさん。おめでとうございます。
1年間のおはなしでいろいろなお話を楽しめます。
やさしくてあたたかい。
紙の本
大好き!
2016/03/04 08:40
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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
美麗な絵を見るだけでもストーリーが読み取れるほど大好きな絵本です。
派手さはないけど豊かな村の生活には憧れます。
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シリーズで、パン屋のくるみさんが主人公。一年を通した話になっています。おいしいパンと温かくて優しい物語。
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【10/25】近図。季節の本(たべもの)&10月のおすすめで紹介。(クロワッサン、サンドイッチ、カエデのシロップ、カレーパン、バターロール、はちみつのパン、アップルパイ、ヨモギパン、チョコレート、ツルバラのジャム、キュウリ、ダイコン、木の実、アンズのジャム)(しごと-パンや)(どうぶつ-キツネ、カッパ、カエル、タヌキ、クマ、ウサギ、ハクガン、ねこ)(四季)(シリーズ・2)。おすすめ(3年生)。F中学年~
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小学校中学年から。
短編集です。どのお話も読み終わってじんわりする、癒しの一冊。子供に自信を持って薦められる本を発見!って感じでした。
出てくるパンがおいしそうで、パンが食べたくなる本でもあります。
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とっても大好き。小学生の時から、高校生になった今でも読み返す本。
児童文学には、本当なら置いていきたくはなかった記憶を保存しておける気がする。
特に、小学校低学年の頃に感じていた焦燥感というか、わくわくみたいな何かを思い出すにはぴったりの本だと思います。
つるばら村シリーズの本は、年齢問わずにおすすめできます。
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つるばら村シリーズの2作目。季節にあわせたパンがどれもおいしそう!児童書ですが、さりげなくビジネスの難しさとおもしろさが書かれているところも好きです。
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季節をおって色んな不思議なお客さんがやってきます。そしていつも不思議なパンを注文します。え?そんなのパンにいれるの?そう反応して作ってみるとああ、合うなぁ。これをお店の新しいパンとして出せるかも。不思議なお客さんのおかげで、くるみさんのパンのレパートリーはどんどん増えます。
パンが食べたくなりますね~
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表紙とタイトルが気に入って手に取った本です。
つるばら村シリーズの二作目になるそうです。
一作目を読んでいないけど、今作だけでも楽しめました。
人間のお客さんは登場しません。
飼い猫と普通に喋ったりします。
まったくのファンタジーですが、ほんわかしていてなごみます。
子供向けに書かれた物語だけど、大人が読んでも読みやすいと思います。
いろんなおいしそうなパンが出てくるので、サンドイッチを食べた後に読んだというのに、パンが食べたくなりました。
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飼い猫が喋るのに他の動物が喋ったら驚くというくるみさんに矛盾を感じつつもほっこりするつるばら村のお話はやはり好き。くるみさんが全てに対して快く応じないところも、パン代が梅の実ときいてがっかりしちゃうところも、人間らしくて好ましい。
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[墨田区図書館]
つるばら村のシリーズ二作目。五月にオープンしてから、恐らく月刊誌に掲載していたのか?ほぼ月ごとの季節感を感じるエピソードで、オープン一周年までの十二話(月)のお話が収録されている。まだこの本を読んでいる間にも公文でつるばら村の話が出ていたそうで、身近に感じるとより本への親しみも興味も沸くんだろうな。
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「つるばら村」シリーズの2作目。くるみさんは、つるばら村の駅前に、赤いトタン屋根の「三日月屋」と言うパン屋を5月1日に開店。パンが売れ切れて閉店前に店を閉めようとしたら、キツネがやって来た。売れ切れた事を知ってガッカリするキツネに、くるみさんは、サンドイッチの耳をあげる。すると代わりにキツネは木の葉の魔法でカーテンを付けてくれた。
三日月屋の開店した5月から、約1年間の話。季節季節に、擬人化された動物や自然現象が三日月屋に訪れる。そして、くるみさんのパンを食べて幸せになって帰って行く。皆んな代金の代わりに、くるみさんが幸せになるものを置いて行ってくれる。
12の章になっていて、とても読み易い。ワクワクドキドキはないが、くるみさんの優しさと、来客の可愛いさは、読み手をほんわかと温かい気持ちにさせる。疲れてまったりしたい大人に、読書は苦手と思っている児童にオススメ。
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前作から引き続き読んだ。
くるみさん、駅前にお店を持ててる!
今回は短い季節に合わせたお話がたくさん入っていて、雑誌で1話ずつ読めたら素敵だろうな、と思った。(実際に連載していたようですね)
パン屋さんって発酵に時間がかかるから、朝もとても早くて大変だけど、くるみさんはお客さまが頼めば大急ぎでその人のためにパンを焼いてあげて、働き者だなあと感心してしまう。
甘いパンが多いので、次はフランスパンとかも登場させて欲しいなと思った。
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ようやく駅前にパン屋さんを開くことになったくるみさん。
その三日月屋さんの一年間のお話。
一月ごとに短い短編になっていて、とても読みやすいです。
どのパンも美味しそうで、私も食べてみたくなりました。
バレンタインのユキちゃんの話しが1番好きです。