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紙の本
爆走してます
2005/08/11 16:39
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:chielatte - この投稿者のレビュー一覧を見る
もともと、安野モヨコさんが好きなんですが
彼女の作品では代表作になるのではないでしょうか?
(稲森いずみ×藤原紀香でドラマ化されました)
主人公カヨコの爆走っぷりが観ていて爽快です。
あくまで自分の心に素直に従い(結果傷ついても)
立ち直れちゃうところは20代後半女性にとって
もっとも欠けているところだと思うので
ある意味、見習いたい根性かと思います。(笑)
紙の本
「幸福狂」な私たち
2002/05/11 14:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゃりン子@チエ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本には一つの予言がある。
それは、本文(っていうのか?まんがでも)ではなく、332p解説のページで伏見憲明氏によってひっそりと語られていた。
その予言とは? 作者安野モヨ子氏と「新世紀エヴァンゲリオン」の監督、庵野秀明氏の結婚である。
こんな書き出しで解説は始まる。「この十年の日本のポップ・カルチャーで最も重要な収穫が、庵野秀明の『新世紀エヴァンゲリオン』と安野モヨ子の『ハッピー・マニア』であることは間違いない。」え、それは別に予言じゃないって? うーんまあその通りだが。ここでただ「重要な収穫」として並べられているだけの二人が、まさか結婚する、なんて誰も思わなかったに違いない。さすがオカマ(ほめてるつもりですが…)の知性伏見憲明である。そしてこの解説ほど「ハッピ−・マニア」という作品の核をわかりやすく明確に表現した文章を私は今のところ、知らない。
「ハッピ−・マニア」というのは「多幸症の病」にかかった私たちが、自らを省みるための厳しい物語なのである。と、言うよなことがこの解説には書いてある。
「シゲタはもともと反面教師として描いたんだけど…」と言うようなことを、作者はよくインタヴューで発言していた。それなのに、私もシゲカヨ目指します!と言う手紙が結構来てフクザツな気持ちになったと言うような主旨のことも。この解説にはシゲカヨを目指すことが、一体どういうことで、それはどういった社会状況から生まれてきた感情なのか、ということが、スマートにそして残酷に書かれている。物質的充足が保証された社会で幸福に生きるためには。八十・九十年代を生きてきた人間の課題だったこの問い。モノがいくらあっても充足できるわけではない。「多幸症の」病というのはバブルの時代、しあわせを求めて、物質的な充足感のために次々と投資をする人々のあり方を指した表現である。バブル後、回答が出た。物質的充足ではしあわせになれない。じゃあ愛だ。ココロだ。
いや、実はそれすら間違いなんだ。ということが「ハッピー・マニア」が書いた真実なのだ。そして問いに対する女の子側の解答者が安野モヨ子で、男の子側の解答者が庵野秀明だ、ということらしい。そんな二人が結婚して、2002年5月現在の安野モヨ子氏はFEELYOUNGに新婚仲良し話を載っけてるのだ。うーん、おもしろい。世の中ってわからん。
「ハッピー・マニア」訳すと「幸福狂」または「幸福症」この痛々しい言葉が、英語になってしまうとなんだあかるくタフな響きになってしまうように、私たちの生き方も安野モヨ子の手にかかって疾走するギャグになる。そんな「ハッピー・マニア」にこういう解説がついているのはなんだかとても道理にかなっている気がする。読み終えた人も、手に取ったことすらない人ももう一度見てみよう。作者のすごさがもう一度伝わってくるかもしれない。
あと、余談です。ゲイの伏見氏が創刊した“21世紀の愛とライフスタイルを創造する”というコンセプトの雑誌「QUEERJAPAN」で、伏見氏と安野氏が対談しているそうなので、ついでに読んでみるのもおもしろいかもしれない(すいません、自分は未読です…)。
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