紙の本
2001/08/05朝刊
2001/08/24 22:17
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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る
猫好きが高じ、近ごろは「半猫人」(はんびょうにん)を自称している英文学者による実践的英語入門書。夏目漱石よろしく、飼い猫が書いたという設定で、英語の文章や慣用熟語がこなれた日本語へ至る道のりを遊び心たっぷりに解説する。基本は、当たり前だが何度でもためらわずに辞書をひくこと。著者の投げかけた問題に頭をひねりながらついてゆくと、わかったような気になるから不思議なものだ。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001
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[ 内容 ]
あまりに原稿が書けない飼い主を見るに見かねた猫が、ついに筆を執った、もといキーボードを引っ掻いたという、漱石もビックリの英語入門書。
猫だけに、「アイ・アム・ア・キャット」から始まるが、「いまさらアイ・アム?」と小馬鹿にする事なかれ。
「吾輩」の手引きがあれば、これだけで、面白いほど英語が分かる。
英語上達のポイントは、練習問題を飛ばさないこと。
ぜったいの効能、請け合います。
[ 目次 ]
第1章 吾輩は猫である
第2章 鼠を捕るのは思つたより六づかしい
第3章 「御酒はもういゝでせう…」
第4章 オタンチン、パレオロガス
第5章 「づうづうしいぜ、おい」
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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ダールの翻訳の後書きで紹介が書いてありました,そこですぐにこの本を買いました。
ダールの英語での言葉遊びを、なんとか日本語でも反映しようと努力をされている方のようにお見受けしたからです。
期待は裏切られませんでしたが、著者のように文学の世界にいる人と、そうでない人との間では、英語に対する必要性が違うからかもしれません。
いずれにしても、英語の文学を読んだり、翻訳ものを読んだりする人には、とても参考になり、面白く勉強できる本だと思います。
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タイトルに惹かれ、パラパラと読んだ文章が面白かったため、軽い気持ちで買ったが、とても高度な内容の本。これを全部「ふんふん」と言って読めたら、そうとうな英語力だろうと思う。面白かったが、歯応えもある本。
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猫が英語について語るというちょっと変わったスタイルの本。
英語の学習本というよりは英語のエッセイのような内容。
この本の最初の一言は「吾輩は猫である」からはじまっており、夏目漱石に関連した話も多いです。
この著者は英語を学ぶには辞書をとにかく面倒くさがらずにどんどんひくのが大事ですと言っています。