紙の本
疾走する少年たち
2006/06/21 22:16
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よし - この投稿者のレビュー一覧を見る
今さらなのですが、読み終えました。石田さんの代表作。
これが石田さんの持ち味なのだろう。とってもスピーディーな文体が池袋の若者マコトにピッタリとはまっている。
池袋で果物屋を営む19歳のマコト。裏では池袋界隈のトラブルシューターでもある。次々と起きる事件を切れ味抜群の頭脳で解決し、信頼を得てゆく。事件の解決すると同時に仲間が増えていく。
「池袋ウエストゲートパーク」「エキサイタブルボーイ」「オアシスの恋人」「サンシャイン通り内戦(シヴィル・ウオー)の短編4作から成っている。
池袋のキングGボーイズのタカシ、引きこもりの和範、ヤクザのサルと個性的な面々がマコトとともに事件を解決していくが、それぞれが事件に関わっていくことがきっかけで仲間になっていく。
抜群の信頼を得るマコト。彼が本当に魅力的でかっこいい。その分強烈すぎて、脇が弱い面も。なんせ、ある事件がきっかけで聞くのはクラシック音楽のみ。仕事は果物店。相談を受けたら引き受けてしまう、人情家。
そんなマコトも第4話では恋に落ちる。またこれがいい。マコトと仲間の成長が一作ごとに書かれている。これは続編狙いであるのはいうまでもない。そして、あらかじめTVドラマ化を狙ったかであるかのよう。
この文体はとっつきにくい感もあると思うが、読むに連れてピッタリあってくる。池袋を疾走する少年たちにピッタリはまっている。
あっという間の読了でした。
またマコトに会いたい。石田さんの策略にまんまとはまった感あり。
紙の本
もうひとがんばり欲しかった
2001/09/28 07:51
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投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマ化された今時の少年たちのお話。ドラマと全く一緒でしたね(笑)。だからその分、本の方はちょっと感動が薄かったかな? ドラマがあまりにもよかったんですよねぇ。でも続編も出ている事だし、続きも読んでみましょう。「東の池袋ウエストゲートパーク、西の岸和田少年愚連隊」って感じかな?
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池袋はいまや若者たちの舞台となっていた。主人公真島誠は、池袋で果物屋を営んでいる母親を手伝いながら、混沌とした時代をすごしている。西口公園はウエストゲートパークと呼ばれ、行き場のない若者たちのたむろする場所となり、渋谷などと並び、犯罪が多くなっていた。そこで起こる事件の数々。それらに巻き込まれながら、人とのつながり、本当の愛情を知り、成長していく姿が描かれる。・・・長瀬智也主演のドラマにもなってます。あたしはドラマよりも先に本を読んだんだけれど、つぼにはまる!池袋西口公園の日常的なシーンから始まるストーリー。若者たちのネットワーク、無知なのか純粋なのかが微妙なところだけれど、それぞれの個性が本の中で引き出されていて、読んでいて飽きが来ない。殺人、傷害事件など、テーマは重いけれど、爽やかに描かれちゃうのが不思議。一気に読み終えました。お勧めです。
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少年計数機、骨音、電子の星と続く連作の短編集です。池袋に住んでいるストリートボーイたちの物語でした。主人公のマコトが魅力的だし、物語もいろいろな伏線が効いていて楽しめるし、登場人物もそれぞれ癖があってしっかり描かれています。現代の街に生活している人たちを描いた作品としてはおすすめですね。全体がダークな雰囲気なのに読み終えたあとは爽快感が残る物語の書き方は石田衣良の持ち味なのかもしれません。私はこの物語を読んで、女神転生2の雰囲気を連想してしまいました。 外伝の赤(ルージュ)・黒(ノワール)もおすすめです。
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余計なことを考えたくないときがある。
ただ、何かに没頭していたいときがある。
そんなときは本を読んだり映画を観たり飲みに行ったりするんだけど、
通勤とか、電車の中で楽しめるのは本くらいしか思いつかない。
とはいえ、時間を忘れさせてくれるほど楽しませてくれる本はそんなにない。
この本はおれを没頭させてくれた貴重な本だ。
とにかくテンポがよく、キャラクターも個性的で魅力的。
物語の筋も面白いけれど、キャラクターが勝手に動き回ってる感じが好きだ。
自分の遊び場だった池袋を舞台にしていて、
登場する地名や風景を全てイメージできて楽しかった。
マコトみたいに、クールで情に厚くて人を差別しなくてユーモアがあって行動力があって頭がキレる人になりたい。
なんて・・・
中学生くらいから、しょっちゅう池袋をうろついていたが、
おっかない思いをしたことは一度もない。けど。
友達はよくカツアゲされていたり、集団でボコられたりしていたりしていたし、
親父には「西口はうろつくな」とか「わき道には入るな」とか、よく言われていたし、
本職がいっぱいいるってことも知ってた。
むかしの話だ。境界線はわかんないけど。
あぁ、おっかねー町だな池袋。
もう近づくのはよそう(ウソ)。
と、没頭できる本。
続編も読まなくては。
ドラマは観てない。観てみようかとも思ってるけど。
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ドラマ池袋ウエストゲートパークの原作 って一言に言っていいのかなぁ〜 ドラマとは一味違ってます。 読んだらもう一度ドラマが見たくなりますよ〜
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これ読んだあとで、リアルIWGPに行った時は興奮したなあ、無性に。外身は無愛想でも芯は熱いマコトのストリートでの戦いが、清潔な文体によって綴られています。押し付けがましくない感動と、人ひとりの力をもう一度信じたくなるきっかけを、読んだあと読者みんなにくれる一冊。
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ドラマから入った人間なので登場人物達の性格がだいぶ変わってたので驚いた。読み始めればまた違ったあいつらに出会えます。
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「ああ、生命保険のおかげで金だけたっぷり残った。おれのまわりにいる人間はみんな死んでいく。だけど、まわりで人が死ぬと、自分もすこしずつ死んでいくんだ。愛してる人が死んで、愛してくれる人が死んで、自分の死を待っているだけのときに、おれはここにいる仲間と出会った。やつらはおれのtめに死ぬだろう。おれもやつらのために死ぬだろう。ためらう理由はない。どうせいつか死ぬんだ。それに死んでしまえば、もうこれ以上誰かが死んでいくのを見なくてすむ」
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ドラマになったので見たことある方も多いのでは?ドラマとは違ったキャラクタが多く、楽しめます。キングがカッコイイのです!
IWGP最高♪
ハードカバーとあわせて持っております。
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話は主人公「真島誠」の語り口調で進む。これが軽い!ホント、今時の子だよなーってくらい軽い!!
時々、意味のわからない言葉があったりして悩むくらい。。
主人公は、母親と果物屋をやりながら、ストリート誌のコラムを書き、
時には池袋の治安維持のために、走り回ったりする。
「こんなヤツいるか!?」って思うんだけど、すごく魅力的。脇役もいい色出してます。
池袋という身近な場所で、少年少女達はこんなことを考え、大人から見ればバカバカしいことを一生懸命やっているんだ!というのが伝わってくる。
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池袋は小学生の頃からの遊び場だった。だからマコトが移動する描写が手に取るようにわかっておもしろい。ドラマもよかった。
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じっくり読む系ではなく、先が気になって気になって仕方ない本です。
スピード感があって、スリリングなお話。
一晩で読んじゃいたい!って感じの本ですよ。
ちなみに続編( 少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉)もあって、私が読んだのはこの作品と2作目のみ。
3、4作目も出ていて、漫画もあるみたいです。
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石田衣良といえばIWGP。
ドラマからハマったクチですが、文章の方が更に強烈な青春群像劇をしているように思いました。淡々としてるけど熱いカンジ。
ぶくろサイコーーーーー!
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ドラマから小説を読みあさりだしたので、登場人物のキャラの変化には驚いた。特にキングのキャラは、ドラマと小説では、かなり違う。「マコちゃ〜ん」とか言わないし。石田衣良にハマリだした作品。