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異文化理解(岩波新書 新赤版)

異文化理解 みんなのレビュー

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みんなのレビュー19件

みんなの評価3.6

評価内訳

19 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

大切だから難しく、難しいから大切だ

2001/08/09 11:32

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:小田中直樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 異文化理解って、大切だと思うけど難しい。必要だってことはわかるけど、どこから手を付ければいいかわからない。複雑怪奇っていうか、こんがらかった糸みたいなんだ。昏迷を解きほぐす糸口を求めて、文化人類学者の青木さんが「あらためて異文化理解について考え、その理解の重要性を論じ」(はじめに)たこの本を読んでみた。
 まず、なぜ異文化理解が必要なんだろうか。青木さんの説明を僕なりに整理するとこうなる。〈文化は均質化しなきゃいけないか、文化の異質性を維持しなきゃいけないか〉を縦軸にとり、〈自文化の維持が大切か、他文化の尊重が大切か〉を横軸にとってみよう。そうすると、〈均質化、他文化尊重〉(均質化が進んで他文化そのものがなくなり、それを尊重するか否かはどうでもよくなる)はグローバル化だし、〈異質性、自文化維持〉(異質性を維持しながら自文化が一番って考える)は〈文明の衝突〉だ。でも、どちらもぱっとしないし、あまり嬉しくない。〈均質化、自文化維持〉(文化が均質化するなかで自文化を維持する)と〈異質性、他文化尊重〉(文化の異質性を認めた上で他文化を尊重する)が同時に必要だ。そのための手段が異文化理解なんだ。
 それじゃどうすれば異文化を理解できるんだろうか。青木さんは、その手段として、急がないこと、異文化教育といった環境を整備すること、文化は純粋なものじゃなくて〈混成文化〉なんだって覚えておくこと、新しく普遍的な文化を作ろうとする〈ディアスポラ〉現象をサポートすること、「自文化を発見して異文化へ到達する」(一九〇ページ)こと、この五つを挙げてる。
 この本を読んだおかげで、こんがらかってた僕の頭はかなりすっきりした。青木さんの説明は、それほど明快じゃないけど、繊細だしバランスが良い。たとえば、異文化に対する憧れは理解につながる場合もあれば軽蔑につながる場合もあるとか、異文化に対する偏見は好ましくないけど理由もあるとか、グローバル化には理由があるけど限界もあるとか、ものごとの両面をちゃんと見て、極論を戒めてる。明快な、つまりわかりやすい説明に飛びつくのは、実は危険だってことなんだろう。
 でも、この本に不満がないわけじゃない。二つだけ挙げておこう。第一、異文化理解の方法として、青木さんは自文化を発見することを重視してる。でも、自文化の発見って難しい。たとえば、ここしばらく日本史をどう記憶するかが論争になってるけど、論争してる〈自虐史観〉派と〈自由主義史観〉派って、どちらも自文化を発見しようとしたけど、まったく違った自文化を発見したって感じがする。〈我が身を振り返る〉って大切だと思うけど、それがすぐに異文化理解につながるかっていうと、僕はちょっと疑問だ。
 第二、青木さんは、異文化理解をめぐる日本文化の特徴を二つ挙げてる。第一、開かれた受容性と、同化や消化による閉鎖性が共存してること。異文化を受容して、同化して、吸収すると、また異文化に対して閉鎖的になったり無関心になったりするわけだ。でも、異文化の受容や同化や吸収って、別に悪いことじゃない。それじゃ、それが閉鎖性や無関心につながるメカニズムって、一体どんなものなんだろうか。第二、すぐ基準を当てはめて序列化したがること。新しい文化を目にすると、すぐに〈あれよりは上だけど、これよりは下だし〉とか考えてしまうわけだ。でも、基準なしで理解するのって難しい。それじゃ、基準を使いながら、でもあわてて序列化しない方法って何だろうか。日本文化にどっぷり漬かってる僕はこういった点を知りたかったけど、これは自分で考えることか。[小田中直樹]

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紙の本

政治化した文化状況の中で

2004/01/18 13:36

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けんいち - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は、文化をめぐる現在の状況を引き受けつつ、「異文化理解」の重要性を論じたものである。換言すれば、冷戦終結後の世界の中で、「イデオロギーから文化へ」という世界理解のための「核」の転位を踏まえた上で、日常的なレベルから様々な文化のあり方が問い返されていく。もちろん、日本にも多くの異文化が日常生活のレベルにまで入り込んでおり、ここまで述べてきた問題は、決して対岸の火事ではない。
 筆者は、自らのタイでの体験などを紹介しながら、異文化理解の困難さと、その超克の方途を探っていく。そこには、いわゆる宗教的なものに限らず、様々な儀礼があり、それらが行われる理由や効果(メリット)が説かれてゆく。また、こうしたポジティブな一面と不可分な形で、文化をめぐるネガティブな側面にも光が当てられていく。複数の文化が出会う場には、様々な状況・条件が横たわり、先入観や偏見に左右されることも少なくない(表象上のこうした機制についてはE・サイード『オリエンタリズム』に詳しい)。こうした機制は、いわゆる植民地問題など世界規模の政治問題であると同時に、映画やオペラなど、サブカルチャーにまでおよぶ問題でもある。筆者の言う通り、不必要な困難や摩擦を生まないためにも、われわれは異文化に対する知識と配慮を怠ってはならないだろう。
 こうした現在の状況では、いかに粗雑であるにせよ「文明の衝突」(ハンチントン)という整理(議論)が一定の説得力を持つのもやむを得ないだろうし、真理の一部を言い当てているとも言えるだろう。しかし重要なのは、西洋/非西洋の差異を固定化し実体化することではない。こうしたグローバリゼーションと並行して進行する、差異への志向は、二者択一的な選択を迫るものでは必ずしもない点に注意が必要である。ここで要請されるものこそ「異文化理解」──境界の思考とでも呼ぶべきものであろう。そこで筆者が目指すのは、象徴的レベルでの文化コミュニケーション──「文化の翻訳」という方途である。(もっとも、酒井直樹以降の議論を参照するならば、「文化の翻訳」とは「文化」と「翻訳」を所与の前提としている時点で二重の過誤を免れ得ない。酒井直樹『日本思想という問題』や吉見俊哉『カルチュラル・ターン、文化の政治学へ』参照)時間をかけながら、まずは異文化を理解するための「環境」の整備から始める必要があるというのだ。また、より積極的なあり方として「ディアスポラ」にもふれた上で、我々はますます「異文化理解」に努めていくと同時に「自文化の(再)発見」もまた必須の課題である、と筆者は述べている。おそらく、「自文化」を相対化するような視線こそが、「異文化理解」の第一歩なのではないかと思う。

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紙の本

2001/08/12朝刊

2001/08/24 22:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 グローバル化の進展は文化の違いを際立たせる、というのが著者の考えだ。本書では、異なる文化に対する偏見や先入観、ステレオタイプ的な見方の危険性にも言及しつつ、異文化との対話の必要性を繰り返し訴えている。
 「境界」「儀礼」といった文化人類学のキーワードも紹介しているが、語り口は至って平易だ。若いころ、著者自らがタイで体験した仏教の修行を懐かしく思い出し、異文化理解の大切さを説く章は何ともほほ笑ましい。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001

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2015/05/09 23:30

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2006/09/29 19:33

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2006/10/31 09:56

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2012/03/01 07:52

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2012/09/23 02:53

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2017/04/17 11:03

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2011/04/01 16:29

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