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経済思想

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紙の本

2001/08/26朝刊

2001/08/30 22:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 日本経済は底のみえない消費不況に陥っている。本書は経済思想を、社会における人間の営みの諸方面とのかかわりに配慮しつつ描く経済理論だと定義し、その歴史を振り返り、今日的意義を考察する。さらに経済思想の来歴と消費不況の現実を突き合わせ、現代市場経済の行方を探る意欲的な試みを展開している。
 本書は二部構成になっている。第一部の「経済思想の歴史」は学説史だ。ヒューム、スミス、リカード、マルクスといった経済学者を詳細に取り上げ、それぞれの時代における市場社会を背景に彼らの経済思想を浮き彫りにしている。いずれも極めて有名な経済思想の巨人であり、経済学に明るくない読者でも無理なく、学説が発展してきた足取りを学ぶことができる。
 第二部の「経済思想の現在」では企業、市場と公正、グローバライゼーションといった現代に通じるテーマごとに経済思想を論じている。
 こうして読み進めた読者の興味を最も引くのは第二部の最終章である「経済思想のゆくえ」ではないだろうか。
 ここで著者は一九九〇年代の経済思想を実践面で支配した新古典派の考え方の限界を指摘している。新古典派の想定に反し、消費の意思決定の際に重要な所得と欲望の二項目で消費者が確信を持てなくなったことが、消費不況の背景にあると推察する。
 「痛みを伴う構造改革」がわれわれの心を揺さぶるなか、過去に想定しきれなかった時代に生きていることを感じる。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001

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2010/04/04 12:51

投稿元:ブクログ

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2013/08/26 21:15

投稿元:ブクログ

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