紙の本
史記は面白い
2022/12/21 22:07
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投稿者:ないものねだり - この投稿者のレビュー一覧を見る
史記の文体はきびきびしていて格好がいい。筆者の個性と感じさせない隙の無さが凄い。史実か疑わしい事を断定的に言い切る思い切りの良さという評価も。
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朝 会議をするから朝廷という
秦王朝も始皇帝が逝去し、2代目で悪臣がはびこり、3代目で潰えてしまう。
そのころ日本はまだ弥生時代?
文明の差なのか、中国ではあの広大な大地を巡って覇権を争っているころに、日本では農耕文化がやっと芽生えた時期だという。
秦崩壊の原因は、恐怖政治だという。性悪説を基本に法を作り、何かしたら死刑、身内に問題があれば連座、そして臣下の権力抗争により有望な人材が次々と粛清され殺されてしまう。
人材の枯渇により国力が衰弱し、恐怖政治による人民の抑制が限界に来たときに、史上初の農民一揆が起きるという、人が集まるさまざまな知恵が沸く。
結果としてそれが文化・文明になるということなのだろうか?
今も使われる言葉の解説も面白い。
秦の時代、朝 会議で重要な決め事をしたことから、朝廷という言葉になったとは。
やはり今も昔も朝物事を考えるというのは、効率がいいのだろうか?
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▼第34話/関中一番乗り▼第35話/鴻門の会▼第36話/咸陽炎上▼第37話/国士無双 ▼第38話/壊れた友情<前編><後編>
●主な登場人物/項羽(第34~37話)、劉邦 (第34~37話)、韓信(第36、37話)、張耳、陳余(第38話)
●あらすじ/貧しい平 民の子として生まれた韓信は、秦打倒の戦の中で楚軍の一雑兵として戦っていた。だ が韓信は、楚軍では自分の才能が生かせないと感じていた。
そんな折り、関中へ転封 される劉邦軍が兵士を募集しているのを聞いた韓信は、早速関中行きに参加する。
あ る事件がきっかけで劉邦にその才能が認められた韓信は、劉邦軍の大将軍に大抜擢さ れる。
そして、東進軍の総大将として、項羽を討つために進撃を開始する…(第 37話)。
●本巻の特徴/滅亡への道をたどる強国・秦。新たな支配者に駆け上がる のは、力の項羽か、人望の劉邦か…!?関中一番乗りを果たすために、函谷関、武関 …と、それぞれの戦いは続く。「両雄並び立たず」の言葉通り、二人が敵意をむき出 しにした「鴻門の会」など、手に汗握る全5話を収録。
●その他の登場人物/彭越 (第34話)、夏侯嬰、蕭何、章邯(第37話)、武臣(第38話)
●本巻に登場する故事 成語・諺・歴史用語など/三秦、左遷(第36話)、韓信の股くぐり<股夫>、五大兵 法書、砂嚢の計、国士無双(第37話)
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横山光輝「史記」7巻。
項羽と劉邦・中編。
刎頸の交わりに憧れて、絆を結んだ張耳と陳余。
本質を見抜かずに見様見真似で誓うから、あのような結末を迎えることになるのだろうなぁ、という反面教師の逸話となりますね。
被客逆転しても、同じ結果になったのではないだろうか。本人達が誰よりもそう思ってしまったから、決裂したわけです。
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第34話 関中一番乗り
第35話 鴻門の会
第36話 威陽炎上
第37話 国士無双
第38話、39話 壊れた友情(前編・後編)
相変わらず、誰につくか殺すかばかりの世界。刎頸の交わりを結んだ張耳と陳余の友情もそれぞれ自己の「利」を考えたがゆえに壊れてしまった。
私利私欲のために人を簡単に殺めるのが普通という価値観の世界に、人類は戻ってはいけない。