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フロンティアへの第一歩。その一歩を踏み出すための基盤づくりが物語の主題になっているのかな現状。さて、キラキラしたメッセージの裏には、陰謀が渦巻いているもので。必ずしも前だけをみて進んでいける、情熱だけで進むことができるわけでないというのがちらほら出てきた2巻。
大人の事情という便利な言葉がありますね。使い勝手がよすぎて、免罪符であり必要悪を肯定してしまう言葉。表と裏、このドロドロした争いが絡んできてしまうのか、と暗い気持ちになる2巻でした。
1巻でもアラブの少年の話がありました。いずれ「ネクサス計画」成功後の世界情勢についての話もあるんだろうな。地球全体の資源枯渇のための計画が、さらなる格差社会を引き起こしてしまう、という皮肉か。
これは、ソレスタル・ビーイングの出番ですな。ガンダム00の世界も、新エネルギーによる国家の格差が広がった世界だったし。二足歩行ロボット開発や、シドニーへの落下阻止などガンダムを想起させる話題が多かった2巻。
自分が「MOONLIGHT MILE」以前に読んできたSF作品との共通点を思ってしまうのは、仕方がないことかなと思います。どのジャンルでもね。その感想が作品の優劣につながるわけでもないし。丸パクリは別ですが。
今後、デブリが出てくれば「プラネテス」思うし「マスドライバー」なら「第六大陸」を思います。それぞれの物語で、共通したネタを使って違う感動を与えてくれればいいのですよ。