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明治の文学 第3巻 三遊亭円朝 みんなのレビュー

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みんなのレビュー1件

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紙の本

はておそろしき執念

2003/04/19 11:40

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:松井高志 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 三遊亭円朝口演の速記から、同じ筑摩書房の文庫本「牡丹燈籠・乳房榎」とかぶらないよう配慮して出されたかのように見える内容の傑作選。この本に収められた「指物師名人長二」にかなり期待したのだが、結局読んでみて面白かったのは「文七元結」とか「大仏餅」とか「鰍沢」といった聞き覚えのある落語の速記だった。「名人長二」は、最初は名工伝として、申し分なく面白いのだが、後半、政談ものになってからいきなりテンションが落ちる。
 ちょっと考えたが、たとえば「坊っちゃん」なども、アレ、広義の人情噺だなぁ、と思う。漱石と落語との関係は既にさんざん指摘されているが、次第次第に善悪の葛藤が高まっていき、結末に至って破邪顕正の拳が振るわれるという筋は、落語や講釈に見られる通俗物語の構成を身に染みこませていないため、腑に落ちないという人がこれからどんどん多くなるだろう(小説の結末に漂う哀調はまた別の問題である)。
 シリーズの他の本をじっくり見たわけではないので何とも言えないが、脚注が丁寧(「ちくま日本文学全集」では、注釈の文章が本文のジャマにならないよう、アミをかけて薄く刷ってあるのが好きだ。でもきっと「読みにくい」と文句が出たのだろう。こっちではその手を使わず、理解を支援するために、頻繁に挿絵を引用している。そこには感心したが、そのクレジットだけで巻末3ページ余を使っている。ここまでされるとなんだか苦労自慢みたいで嫌味である)で、速記本の挿絵も縮小しすぎだが一応入っている。解説は森まゆみさん。

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