紙の本
クリストファーの魔法の旅
2015/09/15 19:15
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投稿者:鴫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
親は何かと子供たちに自分の希望を押しつけてしまうものです。この本に登場するクリストファーの両親はおそらく、その親の典型的な例と言えるのではないでしょうか。これは孤独を感じるクリストファーが多元世界を舞台にたくさんの人と協力して、あくに立ち向かうお話です。読むことで、周りの人たちとのつながりを改めて考えさせられる気がします。
年齢を問わず、いろんな方に読んで欲しい作品です。
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「クレストマンシー」とは何ぞや?
2006/03/29 22:34
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る
小さな子供にとって辛いことはいくつかあるでしょうが、
両親の仲が悪いことは最も辛いことかもしれません。
本作の主人公クリストファーの両親も大変なことになっているようです。
クリストファーは小さな頃から不思議な夢を見ていた。
子供部屋の暖炉の角を曲がると岩だらけの小道に出る。
その小道の先にはいくつもの谷があり、それぞれが違った世界に通じていたのです。
それらの世界でのお土産もいくつか自分の部屋にあります。
昼は両親のいさかいを見て、夜は夢の世界で遊ぶのが彼の日常だったのです。
そんなある日、お父さんが事業に失敗し家を出ました。
代わりに来たのはお母さんの兄、ラルフ伯父さんです。
クリストファーが不思議な夢を見るのに気付いた伯父さんは
彼に実験と称して様々な世界から荷物を運ばせます。
しかし、ラルフ伯父さんには秘密があったのです、、、。
また、クリストファーの一族は大魔法使いの家系です。
しかし、彼だけが簡単な魔法も使えません。
心配したお父さんはクリストファーをこっそり連れ出し、
探知能力者ポーソン博士の家に行きます。
そこでクリストファーは意外な事実を知ります。
彼は世界に2人しかいない世界最大級の大魔法使いで
「クレストマンシー」にならなければいけなかったのです。
クリストファーの運命とは?ラルフ伯父さんの秘密とは?
異世界の女神「生けるアシェス」なども登場し、
「クレストマンシー」をめぐる戦いが始まろうとしていた、、、。
ジョーンズ女史はインタビューで魔法を音楽に例えて、音感の良い人、
音痴な人がいるように、魔法の使える人、使えない人が作品世界に存在している、
と答えています。
練習して演奏が上手くなったり生まれつき絶対音感があったりするように
練習して魔法が使える魔術師や天才的に魔法が使える大魔法使いがいる世界なのです。
最後にジョーンズ女史の作品は色々とと出版されていますが、
下手な人物紹介ページを設けてネタバレしてしまう編集はどうか?と思います。
何にしても面白い作品なんですけどねぇ、、、。
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大魔法使いクレストマンシーの少年時代の話。夢だとおもっていた「どこかの世界」から集めてきたものは…。
2001/12/28 16:01
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投稿者:バムセ - この投稿者のレビュー一覧を見る
クリストファーは、夢を見ているときは「あいだんとこ」から「だいたいどこへでも」行けることがわかっていた。それは、彼にとってとても楽しいことだった。この「だいたいどこへでも」行けるクリストファーの魔法の力を利用しようと考えたのが伯父のラルフだ。
クリストファーは、ラルフ伯父さんの言うとおりに別世界へ行き、荷物を運んでいった。そのときには、いつもタクロイがいっしょだった。クリストファーはタクロイに会うのが楽しみになっていった。一方で、クリストファーの父はクリストファーの魔法の力に気づき、老クレストマンシーにクリストファーの後見人を依頼する。老クレストマンシーは、彼こそ後継ぎである力の持ち主であることを見抜き、自分の城に引き取った。クリストファーにとって、このお城はつまらないところにすぎなかった。さらに、勝手にクレストマンシーの後継ぎと決められてしまったことにも納得いかなかった。だから、あいかわらず城の人たちの目をぬすんでは別世界へと旅をしていた。そして、ラルフ伯父の指示をうけたタクロイのもと、荷物を運んでいた。また、別世界のひとつ、10の世界で女神に会うのもクリストファーにとっては、楽しみの一つだった。(別世界とは、12の関連世界が複雑にからみあって成り立っている。)
クリストファーが、大魔法使いクレストマンシーの後継ぎとなる魔法の力を持っている一つのあかしは9つの命を持っていることだった。この9つの命が関連世界で大きな意味をもってくる。
「大魔法使いクレストマンシー」の2作目だが、1作品ずつ楽しめる。特に後半から楽しさが増してきた。イギリスを代表するファンタジー作家が、魔法世界を舞台に楽しい作品を贈ってくれた。
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クレストマンシーシリーズの第2巻。
クレストマンシー、クリストファー・チャントの少年時代の物語。
彼の癖や弱点の理由がここで明かされる。
『インディ・ジョーンズ最後の聖戦』みたいなもの。
というわけで、これも原著では本当は第4巻。
原著どおりの刊行順の方がよかったんじゃないかなー。
その方が、ああ、なるほど、となると思うんだけどね。
誰も自分を分かってくれず、自分は惨めな状況にいると思っている少年の、周囲との相互理解への物語といったところかな。
その辺が前巻よりも、児童書っぽいかも。
個人的には1巻の方が好き。
お父さんが日本にいるってのは、別に作者のサービスじゃないよな?(笑)
この、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品は、間違いなくファンタジーに分類できるんだけど、
なんか、SFな下味がついてんだよね。
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ダイアナのクレストマンシーシリーズに出てくる、クレストマンシーの少年期のお話。他の話と違って、まだまだ子供らしい嫉妬や、悲しみや、不安を抱えている。出し惜しみのない魔法のシーンや、その世界観は相変わらず読み手をひきつける。クレストマンシーとミリーの出会いや、銀が苦手なわけ、九つの命が2つになってしまった理由も書かれているから、魔女と暮らせばから読んだ私はなぞが解けて、すっきり!!というかんじの読了感。クリストファーが城主になる前のクレストマンシー城の様子や、他の世界の書かれ方も魅力的。個人的にはタクロイのキャラクターがすごく好き。忠誠心と罪のあいだで揺れ動く物憂げな感じが心に残る。
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クリストファーは幼いころから不思議な夢を見ていた。岩場を抜けてさまざまな谷におりていくと、谷ごとにちがう世界がある、という夢。クリストファーが別世界へ旅することのできる強い魔力を持っている、と気づいた伯父の魔術師ラルフは、クリストファーをだまして、利用しはじめる。でも、目覚めているときのクリストファーは、いっこうに魔法が使えなかった。心配したお父さんに、探知能力者ポーソン博士のところへつれていかれたクリストファーは、意外なことを聞かされる。おまえは命が九つある特別な大魔法使いで、次代のクレストマンシーになる身なのだ、と…。だが、老クレストマンシー・ゲイブリエルの城に引き取られたクリストファーは、孤独だった。唯一心を許せるのは、別世界で出会った、やはり強い魔力を持つ少女「女神」と、ラルフ伯父の使いだという謎の青年タクロイだけ。やがてラルフの悪事が露見し、城は悪の軍勢の攻撃を受けることに…?「魔法のファンタジーを描かせたら第一人者」「ファンタジーの女王」と評価の高い、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの代表連作「大魔法使いクレストマンシー」の一作。クレストマンシーの少年時代を、生き生きと描く。
※ 米が今まで読んだ本の中で1番面白いと思った本です!
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暖炉の角を曲がればそこは、『どこでもない世界』。クリストファーが見たいと思った時にいける夢の世界。変わったことといえばその夢の世界から貰ったものを持ち帰るところだった…。ダイアナジョーンズ氏の作品の中で一番面白いかも!そして読みやすいかも!これからどうシリーズが展開するのかとても気になります。
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クレストマンシーシリーズで一番好きかもですvvv
『魔女と暮らせば』を読んでから読むのをおすすめします!!!
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18日初見。
うすうすは気が付いていたけど、気付かなかったんだよね! ということでクレストマンシー少年時代。
でもクレストマンシーって『マイケル』って呼ばれてなかった? 『ミリー』は、わかったけど(読み終わってから)。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズってどうしてこんなに楽しいんだろう! 少なくともnodonの琴線をくすぐる人だわ。大好きです。でももう70超えてるんだよね・・・。長生きして、ごっそり作品を残して欲しいです。
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クリストファーがとても好きです。このシリーズは、魔法使いはだれだを最初に読んだので「クレストマンシー?なにそれ?」って感じでしたけど、この本で種明かし。魔女と暮らせば、も好き。大人クリストファーのヘタレ具合が素敵すぎる。ちなみに、作者はハウルの動く城の原作者。
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クレストマンシーシリーズでは1番すき!
あの謎に包まれた大魔法使いの過去がわかる!!
いかにもファンタジー!な話で楽しかった
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「大魔法使いクレストマンシーシリーズ」の「クリストファーの魔法の旅」
すっっっごい面白かった!!
「魔法使いはだれだ」を読み終えた後も、これ以上面白い魔法使いのお話はないんじゃない? と思ったけど、あったよー!
ダイアナさんは魔法の宝箱だね!
本棚の並び順にいくと、次は「魔女と暮らせば」読むのが楽しみv
このシリーズは挿絵も可愛くて、並べて置いておきたいぐらいすばらしいです。
クレストマンシーの子供時代、クリストファー少年が、奇妙な世界を行ったりきたりして、成長したり世界を恨んだり、自分の悪いとこに気付いたりするお話でした。
タクロイや叔父さんのことには途中で気づいたけれど、十一番のことは本当にまさかだったよー!
そうそう、大事なヒロイン、女神もとっても可愛い女の子だった。
ミス・ロザリーもヒロインの一人に数えてもいいんじゃあるまいか(笑)
ほんと、ダイアナさんのお話って不思議。
読み終わって本を閉じる時は寂しさでいっぱいなのに、いざ閉じてみたらギュッと抱きしめたくなっちゃうんだもの。
本当に、好きだーっ! 大好きだー!!って一人で悶えてるんだけどね(笑)
クリストファーは大人になるとして、女神はどうなるのかなぁ! ミリーみたいになれるのかな!
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幼い頃から不思議な"夢"を見ていたクリストファー。
岩場を抜けるとそこは別世界。
ヘビ使いのいる町、ほがらかに笑いかける人魚がいる世界、ありとあらゆる<どこかな世界>
別世界を移動できる魔力をクリストファーが持っていると知った叔父のラルフはそれを利用し始める。
そして、現実世界で魔法が使えないクリストファーを心配したお父さんに連れて行かれた先で聞かされた事実―
お前はクレストマンシーだと―
九つの命を持つクレストマンシー、そんな彼らの物語。
クレストマンシーシリーズ二作目!
***
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ先生の作品はとってもおもしろくて大好きです!
クレストマンシーシリーズの中ではこの作品が一番好きかもしれません。
クリストファーのどこかの世界での旅が特に気に入ってます。
最後の辺りの城のみんなでの共同戦線(?)もかなり良いです。
靴みがきの少年が最高でした!みんなすごくいきいきしてます・・・!
魔法とかもたくさん出てくるし、ファンタジー好きさんにはすごくオススメな作品です!
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大魔法使いクレストマンシーシリーズ第2作
クレストマンシーの少年時代を書いた作品。
私もパラレルワールド旅したいなぁ
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大魔法使いクレストマンシーとは、代々引き継ぐ称号。
クリストファーは子ども時代、ほとんど屋根裏の子ども部屋で過ごし、仲の悪い両親は階段の下で従僕を通して会話しているのを見下ろすだけという有様。
毎晩のように夢を見ては「どこかな世界」へ出かけて面白い人たちと遊び、それが異世界へ行く魔法だとも知らないでいた。
伯父のラルフに言われるままにどこかな世界から物を受け取って運ぶようになるが…
学校へ通い始めて友達も出来、クリケットが好きになるが〜いきなり大魔法使いの跡継ぎとして見いだされ修行が始まる。
学校を辞めさせられたことが不満で、なじもうとしないが…
クマリのような生きた女神の少女と神殿の猫たちも大活躍。
いきいきとして楽しい〜19世紀風の異世界で育つ魔法使いの少年の大冒険。
2001年10月発行。