紙の本
インドには何かがあるということを押しつけがましくなく教えてくれる一冊
2004/12/04 13:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
86年に書かれた「ゴーゴー・インド」をもとに、加筆修正して2001年に新版として発行した本です。
それにしてもこの本がこれほどまでに魅力的であるのは一体なぜなのだろうかと、読了後にしみじみと考えてしまいました。インドへ行く前にあれこれと関連本を手にしましたが、その中でもこの本は実用的なインド概説本やガイドブックの類いからは確実に最も遠い、ある一日本人青年の旅日記でしかありません。著者はインドの旅の途上で泥棒の被害にも遭いますし、買い物でお金の交渉に失敗してぼられることもたびたびです。おまけに衛生状態はかなり劣悪、そして貧富の差のはげしさに不条理を感じさせられます。
ですが、その哲学ぶらない、斜に構えない、素直な若い目でインドを見た筆者の筆遣いがかえって彼の地の魅力を肩に力が入らない形で読者に提示してくれているのです。
読者が体験するインドはこのインドとはまた異なるかもしれません。しかし、ひとそれぞれのインドがあるんだろうなということを、そしてそのそれぞれのインドのどれもが変わらず魅力的かつチャレンジングなものでありうるだろうなということを想像させてくれる一冊なのではないでしょうか。
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さてカナリインドに関する本を読み漁ったので、準備万端!といいたいところだけれど、読めば読むほどにあたし、インド人が信用できなくなってるんですけどー!(汗) でも今まで読んできたインド紀行本の中では、一番この本が勉強になったかも。面白さでは「インドなんて二度と行くか!」がよかったかもしれないけど。この本のラストに「それぞれの人の中にそれぞれのインドがある」と書いてあって、そうなんだろうなと想像できる。あたしもあたしのインドを探そう。
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インドには多分行くことがないんだろうな〜と思うだけに
こうして蔵前目線を通じて疑似体験できるのありがたいです。
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リニューアルされる前の本を、一度パラパラとめくった覚えがあったのだけれど、じっくり読んだことはなかったので購入。
文句なしに面白いです。
面白いイラスト&読み応えのある文章、面白くてあっという間に読んでしまった。編集の切り口(旅行エッセイにありがちな、場所ごとや時間軸での話ではなく、物事別)もわかりやすくて良いです。
バックパッカーでなくても、十分に楽しめる内容だし、インドに行く人&行った人のためになる本だと思う。
この本で、著者が「旅行人」を立ち上げた人だと知りました。
旅行人の本に結構お世話になってたので、「ああ、この人だったのか…」と妙に納得しました(笑)。
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蔵前さん30歳のデビュー作。さばさばとして、押しつけがましくない書きかた・描きかたに、僕もかなり影響を受けたものです。ページの下4分の1ほどが語彙の説明にあてられているところも分かりやすく、インド個人旅行の入門書といった様相を呈しています。
読み返すと、自分もかつて滞在していた懐かしいインド、右も左もよく分からないまま旅を続けていた10代の自分が蘇って来て、心が温かくなります。
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「インド病」という言葉があります。インドに魅入られて、何度もインドへ足を運び、思想からライフスタイルまでインド化してしまう人たち。そんな姿を目にすると、インドが怪しい場所に思えてしまう人もいるでしょう。この「新ゴーゴー・インド」は、1986年に出版されてインド好きのバイブルとまで言われた「ゴーゴー・インド」の新装版。いまインドに行くなら、ぜひ持って行きたい情報が満載されています。
しかし著者は最初からインドが好きだったわけではないそうです。最初のインド体験の印象は「もうこんなところ二度と来るものか!」だったとか。しかし日本に帰ってくると、そんなインドのことを事あるごとに思い出すようになる。「なんでインドが気になるのだろう?」……その答えを求めてインド再訪。その様子を書いたのが最初の「ゴーゴー・インド」でした。
インドで目にした、たくさんの価値観。日本で描いていたステレオタイプの幸せが霞んでしまうような、生の奔流。そんな中に立つと、自分を自分で発見するしか立ち向かう方法がなくなってしまう。インドへの正しいアプローチ(のひとつ)を教えてくれる本です。
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インドでのエピソード、現地人に困らされた話など。
冒険というほどの危なげな出来事はない。
時系列で話がすすんでいくのかと思いきや、一つづつのエピソードに見開き一ページくらいで構成されている。
旅行記というよりも、エピソード集という作りだ。
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時系列ではなく、エピソード別の構成になっている。
こういう本は、貧乏自慢やサバイバル自慢になってしまうのが多いけど、蔵前さんの本はいやみがなくて、読みやすい。
それにしても、インドえげつない!
これは十年前の本で、蔵前さんが旅したのはさらにもっと前だけど、バラナシとかは根本的には変わってないんじゃないかなぁ。
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インド旅行記。旅行とはいっても中途半端な旅ではない。
「住むように、暮らすように旅する」といったどっぷりインドに浸かりきった、ディープな旅行記。
さくら剛さんの著書でインドには興味津々であるが、それよりももう少し前にかかれたモノらしい。コチラの方が元祖インド旅行記なのだ。
さすがに年単位で過ごさねば得られない空気感が本書より感じられる。国が違えば考え方や価値観が異なると頭では解っていても、実際の衝撃はかなり大きなモノであろう。
視野を広げたい、多角的なモノの考え方を持ちたいなど自分を高めたい人は、こういった丸っきり文化の異なる国へ行くと何かが見つかるかも知れない。
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私が生まれた年に出された本だから、今のインドはだいぶ変わってるんだろうな、昔はこうだったんだな、という感覚で読んだ。ここに書いてあることから、今インドがどう変わってるか、見てくる、という感じになりそうだなぁ。
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インド旅行記。雑多なことがつらつらと書いてある。ぶっちゃけイマイチだった。
●面白かった点
なし
●気になった点
時系列・時間・テーマすべて雑多。良く言えば百科事典的。悪く言えば何が言いたいか分からない。
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Virtual Go to Travel #1
これ(正確には旧ゴーゴーインド)を読んだからバックパッカーになったといっても過言のないバイブル。昔のインドはバックパッカーの終着駅というイメージでした。
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イラストもストーリーも面白い。だけれども、古い本なので新しい内容になったら、更に良いと思う
もう貧乏バックパッカーなんて令和にはやらないのが残念ですね