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子供の言葉感覚を思い出すような、やわらかい文章で場面を想像させる作品。
松本大洋と、実母である工藤直子との合作。
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工藤直子さんが絵も描かれた 詩画集。
こどものころに 出会ったいろいろなものやできごと。
そのほんの欠片が ちょっとしたきっかけで 鮮やかに甦ることがある。
一部分だけ いつもいつも くっきりと。
そんな「あれは何だったのだろう?」
という思い、子どもの言葉では言い表せなかったもろもろを
大人になって 引き出してみたのが この作品。
どの詩も 大人にとってはなんてことのない 日常のひとコマなのに
子どもにとっては 重大事であり永遠なのだということを 思い出させてくれる。
きゅんと切なく 甘酸っぱく懐かしく、大人であることにあぐらをかいていちゃいけないな
と 思わせてくれる一冊でした。
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こどものこころを
なぜ忘れてしまうのでしょうか?
でもそれを この本で
思い出すことができます。
寂しい記憶も暖かい記憶も
こどもみたいに生きていけたらいいのに。
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「こどものじかん」というのは
「人間」のじかんを
はるかに超えて ひろがっているようにおもう
生まれるまえからあって
死んだあとまで つづいているようにおもう
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小学校の帰り道を思い出した。ひとりで寄り道をしながら、歩くのが好きだった。気になったら、立ち止り、アスファルトと地面の隙間から「こんにちは」と顔をだしている植物と会話をした。そこには、自分だけの自分にしか理解できない世界が存在していた。
そんな気持ちを言葉にしてくれている本である。思い出が蘇る、言葉たち。こどもが観ている世界とおとなが観ている世界の違い、ずれ。その時にしか感じることが出来なかった想いが伝わってくる。
こどものころにみた空は、何色で、どんな風景だったのだろう。
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工藤直子さんの素敵な詩と松本大洋さんの素敵なイラスト。
懐の深い、優しい作品です。
こんな人になりたい。
自由で優しくて切ない。
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≪県立図書館≫
こどもの視線や感覚が表現されているけれど
ちょっと個性的な感覚も、中には混ざっているように感じた。
「とんねる」とか、好き。
昔トンネルを作った時の感覚を思い出した。
ずっと忘れていたけれど、楽しかったなぁ。
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「こどものじかん」というのは…。
「のはらうた」の工藤直子さんの詩とエッセイが詰まった児童書ですが、大人にも是非よんでもらいたい素敵な内容です。
たとえば、『五歳のころの夕焼け。それは大人になった私をどこかで支え、励ましてくれる風景の記憶』と工藤さんは言っています。時間に追われる現代の子供たち、その親の時代にはこのような風景とたくさん出会えていましたよね。子供時代の体験や時間がどんなに大切なものか、工藤さんの詩を読んで思い出しました。一生読み続けたい本です。(4.5)
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工藤直子の詩集と聞いて期待したような内容ではなかった。自分はもっと「てつがくのライオン」みたいな感じを予期していたらしい。自分の子供時代の感覚にはそれほど合致しなかったが、たまに「なるほど……そういえば……」となる。トンネルの話とかね。
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「「こどものじかん」というのは/「人間」のじかんを/はるかに 超えて ひろがっているようにおもう/生まれるまえからあって/死んだあとまで/つづいているようにおもう」
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こどもの目線。こどもの感覚。確かに昔自分も過ごしていた時間。覚えていなくても心に蓄積されている何気なくもかけがえのない日々のこと。工藤直子さんの詩と息子の松本大洋さんの絵がそういう不確かなものの存在を確かに浮き上がらせてくれる。我が子もこんな時間をちゃんと過ごしているのだろうか。慌ただしくすること、急かすこと、段取り、優先順位etc...少し忘れることにします。