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今昔続百鬼−雲 冒険小説 みんなのレビュー

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みんなのレビュー45件

みんなの評価3.8

評価内訳

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  • 星 1 (0件)
39 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

なんたってバカバカバカで始まる小説なんて、滅多にお目にかかれるものじゃあない。どう纏めるかと思っていたら、なんとか上手くいくんだなあ、これが

2004/12/02 20:52

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

《妖怪と聞いただけで舞い上がってしまう研究家の多々良勝五郎大先生。いやいやながら伝説蒐集旅行に付き合う沼上蓮次。二人の馬鹿コンビが出会う妖しい事件の数々》

本を開くと、罵声が飛び込んでくる。ここらの噴飯ものの感じは、読んでもらうしかないが、「バカ、バカ」の連呼で小説が始まるというのは前代未聞ではないだろうか。さすが京極夏彦。思わず唸ってしまった。このシリーズ、これほど破天荒だっただろうか。

時代は敗戦まもない昭和25年。戦前の柳田國男の講演会場で、そこに入ることの出来なかった多々良勝五郎と沼上蓮次は、それ以来の腐れ縁。その時の秩父旅行で誓った伝説蒐集旅行、二人が向かったのは山梨県の山奥。多々良の抜群の方向感覚、しかしそれは目的地を闇雲に直線で目指すという滅茶苦茶なものだった。

彼らが最初に出会ったのは、山奥の夜の沼で聞こえた「か、カッパかっ。どうして」という叫び声。その一言に舞い上がった多々良先生は、見ず知らずの家に一夜の宿を請うが、その屋の主こそ近在一帯に有名なお化け愛好老人で資産家の村木作左衛門だった「岸涯小僧」。諏訪大社の田遊神事を見終った二人が向かった塩尻。結局善光寺まで向かい、雪の山中で迷ってしまう。やっとみつけたのは、人の気配こそあるものの、住民の姿が見えない不思議な村だった。唯一彷徨う影が発する「タ、オォカ、イ、セ」の声の意味は「泥田坊」。

田舎の旅館で将棋を指すことに嫌気が差した二人。彼らが出会ったのは村の男たちの不審な動きと、賭け事で決して負けないと言う座頭だった「手の目」。民話の宝庫出羽で出会った木乃伊、それが偽物の疑いがあると捜査に乗り出した警察に協力して「古庫裏婆」。

京極の博覧強記ぶりは相変わらずだが、コンビの頓珍漢ぶりが何時になくいい。一体、どうやって纏めて行くのかと思う不思議な事件は、ともかくけりが付くのだから文句はない。しかも、その解決たるや迷コンビの勘違いと、恐るべき洞察力のなんとも言えない二重性を秘めている。最後の作品では別シリーズの古本屋京極堂の中禅寺まで登場する。笑いに包まれた怪作。

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紙の本

ああ、妖怪…(笑)

2002/07/28 13:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る

妖怪馬鹿炸裂(笑)!
今回「も」京極堂シリーズ、サブストーリーです。4編からなる小説版「妖怪馬鹿」なのです(笑)。
確かに常に妖怪の事だけを考えている、多々良センセイと行動を共にしていたら、「その時、俺は怒って
いた。」になるでしょうね…。妖怪潭を求めて全国を旅(というより放浪)する多々良センセイと沼上
さんが、これまた見事に行く先々で事件に巻き込まれ、それを見事に解決する(?)、かなり「バカミス」
度数の高い作品なのですが、決してこういうの嫌いではありません(*^ ^*) バカミスとは言っても、
さすがの京極作品、伏線が丁寧に貼られていて、「それじゃあしょうがないよな」という気にさせられる
のです(笑)。書き下ろしの「古庫裏婆」では、多々良センセイと「黒衣の男」が遭遇するサービスぶり
には、思わずにんまりです。ところでそろそろ本編の「隠摩羅鬼」が、読みたいのですが…(笑)。最近の
作品を見ていると、まさかシリアスが書けなくなってしまった…、なんてことはないですよね?
京極センセイ(笑)!

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2004/10/13 14:42

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2004/11/23 00:44

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2005/07/06 18:30

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2006/05/11 01:32

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2006/05/21 22:00

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2006/10/01 14:31

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2007/02/04 11:52

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2007/03/09 18:18

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