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有限と微小のパン The perfect outsider みんなのレビュー

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みんなのレビュー348件

みんなの評価4.2

評価内訳

348 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

舞台に幕を引く

2009/01/19 16:36

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 萌絵の幼なじみ塙理生哉が社長を務めるナノクラフトの招待で、テーマパークを訪れた三人。空港で偶然再会した島田文子から、目的地で死体が消失するという不可思議な事件が起きていたことを聞かされる。そして実際に萌絵たちは死体が腕だけを残して消えてしまう現場を目撃する。犀川や萌絵を観客と見立てたように次々と起きる事件。その背後に見えるあの天才の影。いったい誰が何のために事件を引き起こしているのか?
 シリーズを通して1話完結の形式を取りながら、作品構成としても、作中人物達にしても、それぞれに関連性を持ちながら全体として1つの作品群を作り上げたと言える。これをなしえた理由の一つとして、シリーズを一貫する思想の存在が挙げられるだろう。
 すなわち、謎の全てに常に解答が用意されているわけではない、と言うこと。そして、読者は事件の直接的な観測者にはなりえないと言うこと。だからこそ、どこまでが事実でどこからが作中人物の意見なのかを見極め、解くべき課題設定を行い、事実に基づく仮定を組み立て、事実との突合せをする必要が出てくるのだ。

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紙の本

存在の行方

2005/01/16 13:52

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:こう - この投稿者のレビュー一覧を見る

見事でした。
真賀田博士の登場や言動から来る森ワールド独特の雰囲気もさることながら、<S&M>シリーズ前9作全てがここに到るまでの伏線であり、要素だったのですね。 10冊読み終えてみると、やはりこのシリーズの中で一番好きなのは第1作『すべてがFになる』と本作『有限と微小のパン』ですが、かといってこの2冊だけではストーリーが完成しなかったというのもよく分かりました。
ないものをあると信じること、綺麗とか美しいということ、名前というもの、1つであるということ、一瞬で消えてなくなるもの、時間という概念、生と死……前9作で提出されてきた主題が、本作で集約され、本作で「存在の意味と行方は?」というテーマの下に完成されています。好きだなあ、こういうの。

「どこから来た? 私は誰? どこへ行く?」
存在というものがどこから来てどこへいくのか、とは、もうずっと昔から使い古されているにも関わらず繰り返し問われ続けているテーマですが、それに対してこんな答を返したお話って他には知りません。
不完全だからこそ愛しい/大切だとか、逆にまったく意味などないのに生きていかなければならないという悲愴さとか、色々あるけれどこれはどちらでもない。単に意味はない。でも意味があるかないかということすらも、たいした差ではない。ただそこで生きている。そんな感じです。

このシリーズを途中で投げ出してしまった方もいるでしょうが、なんとかこの最終作まで辿りついてください。

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紙の本

シリーズ最後、分厚い!

2019/02/23 23:29

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る

このシリーズも最後ですね。さみしいです。(短編はありますが)
犀川先生大好きです。萌絵との今後が気になります。次のシリーズ以降でも、二人のことが分かることもあるかと思うので、そこは楽しみにしたいです。

今回は某ラスボスが出てきている関係もあってか、文学的(?)要素が強いかもしれません。そこがまた楽しかったです。
正直、この作品が書かれたのが90年代ということに、驚愕しました。さすがは森博嗣と言いますか…

今回は、本当に「すべてがFになる」を読んでいないと、何も分かりません。要注意!
分厚い文庫にビビっていましたが、すぐ入り込めて、読みやすかったです。

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紙の本

My favorite

2019/05/08 22:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:A - この投稿者のレビュー一覧を見る

森先生のSMシリーズ完結編ということで、これから読むのが楽しみです。
テレビドラマで放送されてましたが、この本を読む前にドラマを見返すのも良いかと思ってます。

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紙の本

最終巻

2001/12/29 10:38

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りさこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なんだ、この厚さは! 最近は厚い文庫も珍しくないけど、重いことには変わりない。通勤とか持ち歩きには全然向いてないです、ほんと。しかし、9巻まで読んで来た人にはなにがなんでも読まないと気が済まない最終巻である。

 もしこのシリーズをはじめて読む人はこの本を読んではいけない。そういう意味では評価を★1つにしておくべきかもしれないなあ。そして「すべてがFになる」を★5つにする。9巻まで読んでる人なら、★1つでも読むだろう。

 萌絵がロケットパンチを知らないなんて。これは笑えました。

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電子書籍

S&Mシリーズ

2017/12/14 14:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Keito - この投稿者のレビュー一覧を見る

この長編ついに読み終えました
現実にあるテーマパークをモデルにしているので想像しやすかったですが、読み終えてなぜか分からないですが作者は早くこのシリーズを終わらせたかったのかも?と思ってしまいました
ふと、他に書きたいものが出来たのかな?なんて思ってしまいました

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紙の本

ま、これだけのボリュームですから、読んだ記憶がない、というのは分からないではないんですが、要は、記憶に残るレベルの作品じゃあない、っていうことで

2007/03/29 22:02

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み始めるまで確信をもてませんでした。何が、って、1998年に出た単行本のとき読んだんじゃないか、っていうこと。そして驚いたんですね、ノベルズ版と文庫版と値段。前者が1386円、後者が1200円。もう価格差はないといっていい。あるのはブックデザイン、サイズと出版時期の違いだけ。ふむふむ、弁当箱本の宿命か・・・
文庫のカバーデザインも、ノベルズ同様に今は亡き辰巳四郎。個人的には、ノベルズ版のクールな感じが好きだったなあ、なんて思いながら読み始めました。そう、再読かどうか不明のままに。
カバーの内容紹介は
「日本最大のソフトメーカが経営するテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人・牧野洋子、反町愛。パークでは過去に「シードラゴンの事件」と呼ばれる死体消失事件があったという。萌絵たちを待ち受ける新たな事件、そして謎。核心に存在する、偉大な知性の正体は……。S&Mシリーズの金字塔となる傑作長編。」
目次ですが
第1章 パンドラの箱
(Pandoras’ Box)
第2章 下界の神殿
(Pantheon)
第3章 渾沌の魔殿
(Panddemonium)
第4章 拡大の作図
(Pantograph)
第5章 追う野獣
(Panther)
第6章 三色すみれ
(Pansy)
第7章 全景の構図
(Panorama)
第8章 過度のゆらぎ
(Pannic)
第9章 慈悲の手
(Panhandler)
第10章 神の薬
(Panacea)
解説「森博嗣は何故本格創作に参加したか」
島田荘司
とあります。最初は日本語表記だけを写そうと思っていたんですが、途中で気付きました。英語のタイトルは全て頭の三文字”Pan”が共通なんですね。日本語だけではさほどの面白味は感じなかったんですが、分ってみれば森さん、楽しんだんだろうなあ、なんて思いました。
中盤あたりで再読がはっきりしてきたんですが、正直、以前読んだときは少しも楽しめなかった。それが今回は、それなりに付き合えます。ま、犀川の少なくとも女性に対するヘタレ、というかカマトトぶりには、思わず「首締めたろか」って言いたくなりますが、萌絵の健気さに免じて許しましょう。
でも、このトリックは、ないかな。現実と非現実というものに対する現代的な見方については共感もし、よく考えていて、さすが工学部の助教授、と思うんですが、それ以上ではない。これなら何でもありだものなあ、なんて思います。で、逆に面白く読んだのが島田荘司の解説「森博嗣は何故本格創作に参加したか」です。
そうか、森って建築じゃなくてコンクリート工学のほうなんだ。そうか、島田にとって森はあくまで「大学助教授」なんだ、多分、そんなに親しくはないんだろうなあ、なんて肯いたり、一人で勝手に思ったり。でも、島田は森の文学性についてよく理解しています。確かに島田の文章からは、文学の香がしないし・・・
ただし、この作品が「S&Mシリーズの金字塔となる傑作長編」というのには賛成しません。ボリュームとしては画期的であっても、内容的には平均以下でしょう。私が森作品の虜になっていくのは、小鳥遊練無が出るVシリーズなんですが、それも含め2000年以降の作品のほうが圧倒的にレベルが高い。量には感心しても、これではね・・・

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紙の本

有限の微笑のパン

2021/10/31 21:37

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ムギ - この投稿者のレビュー一覧を見る

SMシリーズ最終巻
2人の活躍がこれで最後だと思うと寂しい気持ちもある。
おそらくシリーズ最長の今作だが、あっという間に読めてしまった。終わってほしくないという気持ちと続きが気になるという気持ちだった。
最終巻にして、ついにあの女性が登場。
事件後のエピローグ部分を読んで再度驚かされた。

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2014/06/24 17:00

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2004/09/28 22:12

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2004/10/12 13:01

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2010/08/28 12:05

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2009/11/23 22:21

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2005/03/28 01:55

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2005/05/10 18:46

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