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仏教・開発・NGO タイ開発僧に学ぶ共生の智慧 みんなのレビュー
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紙の本
タイ仏教の挑戦が喚起する、新時代への構想力
2002/03/20 22:15
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投稿者:佐藤哲朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私たちは「開発」という概念を、自然を切り拓いて資源を獲得すること、未開の土地や社会を切り開いて近代化する意味で用いる。しかしその語源を辿ると「開発(かいほつ)」という仏教用語に達することをご存知だろうか。かつて仏教徒は、苦しみの世界に輪廻する衆生が、悟りへ向けて主体的に智慧を開花させる営みを、開発(かいほつ)と呼んだ。
上座部仏教を奉じる東南アジアの仏教王国タイは、アセアン地域の優等生と賞される一方、近代的な経済発展にともなう様々な歪みが集約された国でもあった。伝統社会において、国民の文化的・精神的開発(かいほつ)を一手に担ってきたタイの仏教界は、政府により推進される現代の「開発(かいはつ)」への難しい対応を迫られた。
本書は、経済至上主義に基づく社会開発の思想をラディカルに批判し、精神や文化をも包括した仏教的開発(かいほつ)というオルタナティブな「開発」概念を提示したタイ仏教の新潮流を紹介した画期的な研究レポートだ。プッタタート比丘をはじめとする代表的な開発僧(かいほつそう)の思想と履歴、タイ東北部での共同体再建の動き、NGOの活動など、表面的な「仏教の社会事業」にとどまらぬ普遍的な深みと広がりを持った仏教的開発(かいほつ)の諸相が語られてゆく。
勿論、「小欲知足」を説く開発僧たちの実践は、タイでもまだ少数派だ。しかしタイ仏教徒の挑戦は、東南アジア全域に広がる上座部仏教圏の今後を左右する重要な試金石である。グローバリズムの暴流にも臆せず、自らの未来を模索する彼等の「構想力」から、極東の「仏教国」民が学ぶべき事柄も多い。仏教は決して死物ではない。それは人類を真の幸福へ導くべく、二千五百年に渡って研ぎ澄まされた偉大な「実践知」なのである。(佐藤哲朗/ライター 2002.03.04)
紙の本
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2001/12/23 13:52
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投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
<開発と文化を問う>シリーズ8
伝統文化=仏教に根ざしたタイの村人独自の観発に学ぶ
住民・開発僧・NGOがともにひらく共生の社会
仏教国タイで育まれたオルタナティブ発展の実践の記録!
心の変革に始まる仏教的開発の実践
【住民・開発僧・NGOが協働する、タイの村人独自の草の根の開発に学ぶこと】
1 農村の貧困解決と自立への支援
瞑想による心の自己変革・コメの共同管理・貯蓄組合・職業訓練・「キノコ」プロジェクト……
「めざめ」と慈悲の仏教的開発
2 環境保護への取り組み
「木の出家」プロジェクト・環境保護NGOの設立・環境を知るための森歩きや研修・自然農法と複合農業の採用・禁猟区設置・伝統療法や薬草栽培……環境と開発の調和を保つ仏教的開発
3 都市の問題への対応
瞑想道場・スラムの共同体再生・麻薬断絶への取り組み・女性のエンパワーメント・仏教日曜学校・HIV感染とAIDS患者へのケア……道徳・倫理・共同体の復興をめざす仏教的開発
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