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7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本

怒りとともに生きのびる

2002/06/24 03:08

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あおい - この投稿者のレビュー一覧を見る

第二次世界大戦中の反ユダヤ主義言辞によって有罪判決を受け「呪われた作家」として生を終えたセリーヌの1936年に発表された第二長篇。前作の『夜の果てへの旅』(邦訳中公文庫)と比較すると伝記的な部分のリアリティーがよりいっそう複雑になっていて、狂騒的・妄想的な文体の過剰さからともすれば感じられるメルヘン風の枠組みが破壊されている傑作。
セリーヌの作品はフランス文学において大胆な口語表現の小説への導入が文体的に問題にされ正直言って初学者程度のフランス語能力の僕などには原書の過激さははとうてい理解不能なレヴェルにあるのだが、翻訳で水に薄めたような文章を読んでいると主題は「口語」なのではなくむしろ「書き言葉」というよりも《書くこと》そのものの痙攣的な営為にあると思える。貧民街で医師をする話者が執筆する『英雄伝』を同僚などに語りつつ、少年期を読者に語る入れ子構造(話者の名は作者と同じ「フェルディナン」という名前を持つ)を、しかしセリーヌはひたすら直線的に書いていく。それは、ボルヘスがもっとも複雑な迷宮とは直線であると言ったように、その直線性によってモニュメントとしての文学作品といった言葉を思い起こさせさえするものだ。
呪詛と憤怒に彩られたセリーヌの作品は、しかし意外なまでに清浄な生の謳歌も感じられる。「文学はおとしまえをつけてくれる」と言い、「死か、嘘か」という絶望的な選択を提示しながら決して死には向かわないその強靭さが、セリーヌを盆百の「過激」で「アナーキー」な作家と隔絶する。

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紙の本

フランスの医師であり、作家でもあったルイ=フェルディナン・セリーヌ氏の独特の破壊的文体の最高傑作です!

2020/06/04 10:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、20世紀のはじめに活躍したフランスの作家で、医師のルイ=フェルディナン・セリーヌ氏の作品です。彼は「のろわれた作家」とも言われる人物で、同書の内容も、パリの無料診療所で働く医師フェルディナン氏が少年時代を回想する物語です。ガラス天井のある小路で小売業を商う母、保険会社で働く父、祖母の死、パリ万博、初めての自動車、学校生活、性の目覚め、丁稚奉公、イギリス留学などが詳細に描かれているのですが、その一つ一つが罵倒と呪詛の言葉でページが埋め尽くされています。これは著者の半自伝的小説とも言われ、その破壊的な文体は、著者が確立した類まれなものと評価されている最高傑作です!

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2012/09/28 06:11

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2014/10/26 15:35

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2016/11/16 19:57

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2018/11/24 18:39

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2019/02/26 22:03

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