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みんなのレビュー47件

みんなの評価3.7

評価内訳

47 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

奇想天外な最大に楽しめる作品です!

2016/10/20 09:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は、姫野カオルコ氏の特徴をよくあらわした作品だと思います。といいますか、彼女にしか創作できない、独特な世界を描いた作品です。内容をあまり明かしてしまうわけにはいかないのですが、少し紹介すると、厳しい修道院で育った少女の秘所に人面瘡ができてしまいます。これは少女と話ができるようで、いろいろな話をしまう。さて、この人面瘡と少女の共同生活は一体どのように展開していくのでしょうか。

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紙の本

読後ほのぼのと…そして突き抜けた気持に!

2004/05/19 23:18

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:土曜日の子供 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 修道院で育った「自分なんて男性に必要とされることはない」とあきらめている、純真で孤独なフランチェス子の股間に、ある日突然しゃべる人面瘡が出来てしまった! かくして2人の奇妙でユーモラスな共同生活(?)が始まる。フランチェス子はその人面瘡を“古賀さん”と名づけたが…。
 性に関する身体各部の名称がサクサクッと書かれているので、過激だとかイヤらしい系の話?それとも奇をてらったお笑い系?なんて、一瞬思う人がいるかもしれないが、すぐそうではないことがわかるだろう。描かれるのは、デリケートでちょっぴり屈折した女心。コンプレックスからくる自信のなさ、本当の自分をわかってもらえないもどかしさ、不安、あきらめ。奇想天外な状況の中にも、女性が共感できる身近で根本的な問題をはらんでいるのだ。恋というものを真剣にとらえればとらえるほど、フランチェス子みたいな心境に陥ってしまうときが誰にでもあると思う。そんな彼女を古賀さんは容赦なく批判する。古賀さんは頑なで臆病な心の象徴、もう一人の自分、分身かもしれない。古賀さんとの会話は、自分の中で自問自答するときの葛藤にも似ている。ホントはかわいくて健気で、ちゃんと自分の考え方も持ってて、でも臆病で踏み出せない主人公。だから読んでると「あなたにはいいとこがいっぱいあるよ、だからがんばって」と応援したくなってくる。そしてそれは、いつの間にか自分への励ましにもなってたりして…。「違うよ、フランチェス子。そういうときは、こうするんだよ」なんて思わず心の中で言ってしまってたりする。実際には自分だってできないだろうに。
それにしても古賀さんによるダメ女の定義、また、いわゆるモテ女の持ってる本音とタテ前に対する、辛口のコメントには、パラドックス的な真実味があって面白い。
 性のタブーも、へんてこりんな状況も飛び越えて、読む人をユニークな作品世界に引っ張り込み、あれよあれよというまに感動のラストにもってくあたり、「これこそが小説家の手腕なんだなぁー」と思いながら、ポロッと涙をこぼしていた。う〜ん、こういう話好きだなあ。
 これは、愛の物語である、それもすべてを超越した。最後まで読めばわかる。

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紙の本

正視できない文面の裏側

2002/04/21 15:45

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:琴  - この投稿者のレビュー一覧を見る

「性」と言うものをこんな風に描く小説家がいるとは知らなかった。そして文章の前半の感じから言って、これが感動を引き起こす小説だとは驚いた。しかしあまりに若いヒトにはこの美しさを理解してもらえないかもしれない…。それは読者を選ぶという意味ではなく、なんていうか、えらそうなことを言うようだが、人生を知っているヒトが読むからこその深み、みたいなものがあるからだ。

18歳まで修道院で育った、純真な乙女フランチェス子。彼女は左上腕の裏に原因不明のできものを見つけるが、気味が悪いので封じることにする。しかしそれは封じるどころか、「あそこ」に移動したのだった。そのできものは既に人面瘡というべきものに変容し、フランチェス子はそれを「古賀さん」と呼ぶことにした。こうして二人の同棲が始まる。

「古賀さん」は放送禁止用語を駆使し、フランチェス子をののしりまくるのだが、彼女はその素直さと清らかさのために、反論するどころか、納得なんかしてしまう。その文面の過激さに、読んでいる途中何度も引きそうになった。しかし、最後まで読んで、この感動を味わえたのは、その正視できない文面の裏に、真に、普段は正視できない大切なことが描かれていることに気づいたからだ。

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紙の本

最初の出会いが強烈!

2014/09/28 09:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wayway - この投稿者のレビュー一覧を見る

本当は、「ハルカエイティ」という著者の本を読みたかったのだが、
何故か、最初の出会いが本書であった。
それが、幸か不幸かはわからないが、私の想像をしていた著者像並びに
著書像は、完全に叩き潰されてしまった。

悲劇なのか喜劇なのか、ふざけているのか大真面目なのか、
茶化しているのか、何かを投げかけているのか?
まったく不思議なままに読み進めていくことになってしまったが、
最後の件に、妙に納得することになった。
私のような旧いタイプには、ちょっときつかったが、表面的
な事象よりは、内面的な冷静な目線を置きながら読むと
複雑ではあるが、イイ話なのである。

直木賞候補に上がり、かの米原氏も絶賛したという本書。
文壇も捌けているなあと思ったが、そこはやはりそれ。
由緒ある直木賞である。受賞は・・・・
昨年の「昭和の犬」まで待たなければならなかった。

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2004/10/15 16:23

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2005/05/08 13:50

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2006/07/10 01:42

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2006/10/16 15:10

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2007/01/20 22:00

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2007/06/28 23:09

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2008/05/09 14:20

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2008/06/23 12:20

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2008/11/10 03:13

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2008/12/26 14:47

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2013/10/26 06:31

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