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『フリッカー式』の難点がちゃんと消化されてて良かったです。『弱く』て『他人に依存してることに無自覚』で『エゴイスティック』な登場人物らが繰り広げる三つの物語が実は上手に絡み合って……あ〜あま〜たいつも通りぶっこわして終わっちゃうのね。
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ライトノベルにある設定を取り入れながら、ミステリーを意識した作品。キャラクターのイかれっぷりは相変わらずで、今回は閉塞感が強い気がする。読んでいくと息が詰まっていき、域が狭まっていく。世界はドンドン小さい小さい、壊滅した内面に閉じ込められていく。佐藤友哉が見た北海道という世界を見せられている?ラストの残尿感というべきか読み終わりの悪さは、佐藤友哉の作品には必然に起きる。これ無しには読み終わった感じがしない。この作品は、前作までが『終る』青春ならば、『終った』青春エンタの最高峰だ。
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鏡家3作目。一番まともかな??人は殺されて行くんですけど、前2作に比べたらそうでもないな。でも話的には一番深みがあってまとまってます。鏡創士の思い入れがどれぐらいあったのかがあまり書かれてないから、鏡一族的にそんな程度?で労力使うの??って思ってしまったのが残念。
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初佐藤友哉。『ファウスト』でよく乙一や西尾維新と絡んでて、気になってた作家。
読むのすごく時間かかったー。意味をとらえるのが大変で。被害妄想を含んだ陰鬱な表現が改行も無く延々と続いたり、まだよくわからない人物の独白が延々と続いたり、そゆの苦手。
でも3つの物語が1つになった時、初めて面白いと思った。だから後半は一気でした。なるなる。
ただ、最初読むのに戸惑ったから、佐藤友哉作品を読み続けたいと思えない(´Д`)読むかもだけど。
この話、結構楽しめました。
この本のAmazonのレビューもなかなか楽しめました。
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トンデモじゃない<鏡家<グラース>サーガ>第三章。とんでもな設定はなりを潜めつつもやはり佐藤友哉の書く文章はどっぷり沼の底に沈んでいくような文章。しかも沈んでいくのが楽しいんだから質が悪い。登場人物はみんな狂ってるクレイジーなぶっとび野郎ばかり。でもこの物語は確かに個々人の愛を描いたラブストーリーなのだから。それが確かに偏っていようと歪んでいようと間違っていようとも純愛小説なのだから。叙述トリックにかならずハマるよん。
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最後に話が全部繋がると
「あー」って感じになる。
でも繋がらないと漠然としたものしか残らない。
二回くらい読んだらなんとなく納得できると思う。
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時々、小説を読んでて深い闇に引きずり込まれる時がある。
この作品はまさしくそれで、読んだ後も頭の中に悶々と闇がうずくまっていた。読み始めでは、短編の集まりかと思っていたらしだいに重なる部分が出てきて・・・。全体的にしっかりと筋が通っていて、終わりにはちゃんとまとまっていたが、やはりなんだかも引きずり込まれる世界だった。
(2/25)
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あらゆる悪意から1人の人間を守ろうとしたエゴイズムの結果。過去現在未来全てに通じる後悔と懺悔の記憶たち。
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一番まともなほうに分類されるのだろうケド、その題名が物語るように、どんどん物語に引き込まれていく感覚。磨きがかかった一作。
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鏡家次男創士が主役…ではなく、脇役。三つの話が並行して進み最終的に一つに収束。あれ?辻褄あってないんじゃないって所があるけど、雰囲気は好き。やっぱり近親相姦が多い。
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時間軸のずれがたまらない。
が、結構えげつない描写なのでそういうのが苦手な人は駄目かもしれん。いろいろな視点があり、思いがあり思惑があり……私的には面白かった。
まあ、設定は吹っ飛んでるとは思うけど。
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個人的には、ゆやたんの作品の中でこれが傑作なように…思っていますね。暗い、しかも壊れてる…でも、切ないのは何故?
…にしても鏡創士いいキャラしてるなぁ@@;あんまりお友達になりたくはないけど…小説のキャラクターとしては面白いと思いますね。引用しまくりだし。意外と若いし。モテモテだし。嫌な奴だし。…意外と、真っ直ぐな人間なのかもしれないし。…この話…基本的には狂ってるんですよ。どこかおかしいんです。壊れてるんです。…でも切ないんですよね…。や、やりきれない…。
…あ、後、前の作品より、現実的に終着したという点は、とても評価しています。僕、エナメルやフリッカーのようなオチが受け付けなかったので…。後、一見関連しないエピソードを関連付けていく手際は…中々のものだと思いますよ。
以上、自覚的に不覚っ!
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「「俺は『舞台の破壊、舞台からの脱却』と云う舞台に立っている。でもお前が立っているのは、『舞台の破壊、舞台からの脱却と云う舞台』だ。似ているようでいて全然違う。鉤括弧の位置って奴は驚異的なのさ。お前は認識できているのか、それを」」
(2009.2)
(2002?)
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痛いです。
ある話の主人公の後ろ向き加減は、自分に思い当たる節がありすぎてとっても痛いです。
でもそこが熱いと思います。
他の「フリッカー式」、「エナメル〜」の作品との伏線がぴたっとくっついた時は爽快です。
個人的な好みですが、キャラクターに良い味持ってるのが1番多い作品だと思います。
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数行読んで放置状態。
鏡家サーガ第三弾。
公彦君の頭の中にいらっしゃった方のお話。
::::::::2007/8/22→09/3/?:::::
購入後2年半も発酵させてみました。
お兄様達(?)のお話です?
読んでいる最中は、そんなに暗くないのにずっと「どうやったら効率よく死ねるんだろう」とか、割と「死」しかも「自殺方法」について考えてました。
佳境になるにつれてその理由が分かりました。
自殺する・自殺した・死ぬ予定人間の話だったから。
序盤とか、全くそんな雰囲気が無い。でも読んでいる私は何故かそんな思考に囚われ続けました。
文章マジック!!
殺人表記が普通なので、繊細な人は読まないほうが吉。
『フリッカー式』を読み直すと、公彦君の頭の中にしか存在していない事を実感できるかも。
引用部分とか特に。