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1 家族の暴力
2 エピソードにみる被害者―当事者性とはなんだろうか
3 こう介入する
4 暴力を解くキーワード
5 援助者側の問題―わたしたちは何に縛られているのか
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臨床医が書いた本だけあって、
DV被害者側の記述はよく分かりやすい、と思う。
なんだか眉唾物に感じるけれど。
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読了。
DVに関する本のオススメを友人に聞いて、挙がった作者の本を借りて読んだのが、この本との出会いだった。
内容は、後半になるにつれて児童虐待についての記述が多くなる。
被害者(あるいは加害者)を救うには、中立の立場から降りなくてはならない、完全にその人の味方にならざるを得ない、と言う内容。
中立の立場では、それは当事者の『親』の視点になってしまい、罰する心境になってしまう…というのが、作者の意見だ。
少し納得。
題名通り、DVと虐待2つを題材にしただけあって、詰め込みすぎて語りきれていない部分もあると思うが、作者自身もあとがきにて「とりあえずここまで」と言っているあたり、この後の著作で語られているのではないかと期待する。
読み応えはバッチリでした。
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20年前の書籍であるが古くない。最新の氏の対談本を読み、積ん読本であった本書を手に取り、一気読みした。DVと虐待問題は嗜癖領域では昔から言われていて、本書が刊行されたころから社会問題となった。それまでの嗜癖領域で説かれていたものから洗練されて出てきたものである。家族は権力構造であり、弱者に被害が及ぶという従来の家族観に鋭くメスを入れ、弱者と「共に戦い」「当事者性」をいかに獲得するために以下に介入するかを現場からの知恵で説いたものである。嗜癖への対処は常識では捉えられない。しかしそれは非常識や反常識でもない。これまでの常識を疑い、それを見直すことである。20年たって、時代が追いついてきた。本書では加害者臨床はあまり触れられてないが、その後の20年で氏の中で加害者臨床が進んだのは周知のことである。
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タイトル通り、DVや虐待に対して支援者に何ができるのかとても具体的に書かれている。読んでいて、かなり強気な対応だなぁという印象があり、今の自分にここまでのことができるかと言われると、正直なところあまり自信はない。
第三者の登場の箇所で子どもの役割にも触れられていたが、摂食障害や不登校の果たす機能を改めて再認識させられた。初版は2002年だが、当時から複雑性PTSDに注目していたところは流石だなと思った。