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魚住は、とてもきれい。この本が完結しても彼らの日々が続いていくことが、当たり前だけどすごくうれしい。何回でも読めるシリーズでした。
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1〜5巻イッキ読み。これでデビュー作なんだから、榎田尤利はスゴイなぁ・・・と。久留米ったらイイ男だし、マリちゃんは素敵だし、サリームのカレーが食べたいし。ラスト、魚住くんが幸せそうで嬉しかったよ。うー、読んでよかった!!
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雑誌掲載で読んで以来忘れられず、数年後文庫化してるの発見して大人買い。舌の上のクリームって単行本収録ないんでしょうか…………?
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一巻から読んできて、とても感慨深いです。なんだかキャラクターたちと長いお付き合いをしているようでした。
私もゆるゆると繋がっていたいなあ。人と。
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ジャンルとしてはBLですが、主人公の人間として成長していく様を描いています。読みやすくてとても面白いです。
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ようやく久留米と恋愛関係になった魚住にアメリカ留学の話が持ち上がる。いまださちの死の影響が大きくPTSDと闘う魚住は大きな不安を覚えるが、久留米との恋が彼の中の何かを確実に変えていた…。幸福も不幸も、出会いも喪失も、強さも痛みも…すべてを見つめる静謐な眼差しの物語、感動の完結。
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【あらすじ:ようやく久留米と恋愛関係になった魚住にアメリカ留学の話が持ち上がる。いまださちの死の影響が大きくPTSDと闘う魚住は大きな不安を覚えるが、久留米との恋が彼の中の何かを確実に変えていた…。幸福も不幸も、出会いも喪失も、強さも痛みも…すべてを見つめる静謐な眼差しの物語、感動の完結。】
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2010.02.20. 最終巻まで一気読みしてしまった。魚住くんシリーズの中で、1番好きなタイトル。開放感がある。幸せになるんだよ、なれるよと思いながら読む。
2005.10.09 最終回なんだけど、終わった気がしない。きっとどこかでみんな生きてる気がする。「夏の子供」は、違う視点からみんなが描かれてて、新鮮だったな。実際の施設って、今増えてるしどうなんだろう?なにより、幸せになってるふたりがよい◎
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中学時代、この作品が大好きだった。(掲載されていた雑誌は、今は中学生がひとりで買えない類のものらしい。私はいい時代に育ったなァ)
胸が痛くて、呼吸が苦しくて、涙で文字が読めなくなって、それでも先へ進んだ。
生きるということは、こういうこと。どういうこと?こういうこと。
何度も何度も、悩みながら読んだ。苦しみながら読んだ。
大好きだった。
それでも、忙しさや、何だか満ち足りてしまった気分のせいで、当時は3巻で読み止めていたのだ。(ふたりの関係が変わってしまうのを見るのが、怖かったのもある。)
最近になって1~3巻を改めて読んでみて、改めて「好きすぎる!」と気付いた私は、慌てて4・5巻も買い揃えた。(出版社がなくなったみたいでちょっと哀しくなってしまったが、少し余計にお金を出せば手に入るのだ、自分もそれができる歳になってしまった。)
私の中で、10年かけてやっと、この作品の終結を見つめることができた。
私はあの頃から、少しは成長できただろうか。まぁ、歳だけは平等に食ってきた訳だが。
久留米や魚住やマリやサリームのように、誰かに優しくできているだろうか。
るみ子や響子ちゃんのように、自分らしく生きようともがけているだろうか。
あの頃から10年経った私は、今でもまだ彼らの生き方に感動し、憧れ、羨ましく思う。愛おしく思う。
彼らが、本当に大好きだ。
彼らを生み出してくださった、聖母・榎田氏に心からの感謝を。
~そして今日もどこかで、物語は続いているのだ。~
今日は一日、この余韻にぼぅっとしている。
!あまりにあっさりすっきりした結末に、青空に放り出された気分になった私は、
結局、ハードカバー上下巻もI'm homeも注文してしまったのだった。
現在、発送待ちちゅう。!
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「すべてを見なさいと、彼の養母は言いました。辛い光景も、美しい光景も、それが自分の周りで起きたことならすべてを見て、泣いたり笑ったり憎んだり許したりしなさいと」
内容紹介です。
ようやく久留米と恋愛関係になった魚住にアメリカ留学の話が持ち上がる。いまださちのの死の影響が大きくPTSDと闘う魚住は大きな不安を覚えるが、久留米との恋が彼の中の何かを確実に変えていた…。幸福も不幸も、出会いも喪失も、強さも痛みも…すべてを見つめる静謐な眼差しの物語、感動の完結。
ついに終わった…か。
けれどなんというか、すごく綺麗な終わり方だな。
魚住がアメリカ留学を決めて、別れのシーンも、決心したことを伝えるシーンも、そして再会のシーンすらない。
なのに、心が繋がっていることがはっきりとわかる。
幸福に満ちていることがよくわかる。
ああ、よかったなぁと心から思える。
そんなラストです。
これまでは魚住の辛さに引きずられる形で、冷たい涙を流したりしたけれど、この巻はすっごく温かい涙が流れます。
ふ、と微笑みたくなる感じ。
魚住から人の話が聞きたい。なんて言葉が出るとは思わなかった。
魚住も成長したんだなぁ。ようやく幸せになれたんだなぁと嬉しくなります。
これから先もきっといろいろあるんでしょうけれど、それらのひとつひとつを見て、感じて、苦しんで、そして昇華していくんでしょう。
彼はとても強いから。
その傍にはたぶん、久留米がいて、同じように苦しみながら同じ方向を向いて、生きているんだと思います。
本当、幸せ。辛さや哀しさを乗り越えた後の幸福であるからこそ、ここまで幸せなんでしょう。
最近のBL作品は読んではいないけれど、「BL」という言葉が今ほど定着しておらず、市民権を得ていなかった時代を知っている私から云わせてもらえるのならば、たった一言。
これがJUNEです。
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魚住くんの周りには本当にすてきな人たちが集まってくる。
久留米しかり、マリちゃんしかり・・・
そんな人たちに見守られながら、魚住君はしっかり一人で立っている。
でも、そんな人たちを引き寄せてくるのは、他でもない魚住くんなんだろね。
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生きることについて考えさせられる…と言ったら大袈裟だろうけれど。
人生、より道回り道も大切だと思う。
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新装版が出版されたので、遠慮無く何度も何度も読み返してボロボロになっているシリーズです。
元は雑誌「小説JUNE」の投稿作品。第一作目でその世界観から目が離せなくなりました。読んだだけで分かる人物像、風景、心情等、わかりやすさに合わせてグイグイとストレートに感情に突き刺さる文章です。
BL、耽美などにジャンル分けしてしまうのが残念なほどの良作です。
心的外傷、PTSDなどとても丁寧に描かれ、悲劇を昇華できるほどに芯のしっかりした物語があります。
不安定な主人公魚住真澄を支えてるんだか放置しているんだか、でも確実に魚住の中にいつでも住んでいる鈍い男な久留米。ふたりと過去に交際のあったマリ、久留米の部屋の隣に住むインド人留学生サリーム等、魅力のあるキャラばかり。
当時では(たぶん今でも)珍しい女性キャラが格好良くて惚れてしまいそうです。
私の中では完結した今でも「物語はどこかで続いて」いるのです。
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魚住視点でなく語られる魚住の心情がせつない。でも、幸せを求めない魚住に少しずつ小さな幸せが降り積もっていくのが嬉しい。すべての人が幸せになる、読後感のとてもいい物語です。
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『メッセージ』がひとつの大きな山場となっていたので、4冊目で一応魚住と久留米がまともにくっついて、5冊目でその山を乗り越えた事で新たに表面化してしまった傷を、今度は押し込めるのではなく、きちんと乗り越えていこうという未来。
マリちゃんの番外編や恋愛、就職した荏原さん、日本にとどまる濱田の思いなど、最後まで本当にいろいろあって、苦しかったりもするけれど、太一の見た八年後の魚住の笑顔と、「そして今日もどこかで、物語は続いているのだ」という最後の一文に、それぞれの未来が明るいことを信じさせてくれる。
全5冊でここまで触れていいのかというような考えさせる内容がこれでもかと詰まっているシリーズって凄い。
今までも本を読むことで少なからずいろんなことを考えて、それによって考え方や見方がちょっと変わったり、何かの答えのようなものを思いつくようなこともあったけれど、このシリーズにはそれが息もつかせぬ勢いで迫ってくる。
押し込めるのではなく乗り越えるっていうのは、わかっていてもなかなか難しいことだとは思うけれど。でも、何か「苦しい」と思ったことがあるなら、これを読んで何某か思うところはあるはず。
やっぱり上製本で復刊してるみたいだから買おうかなあ…。