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紙の本
心の病は母なる大地のスピリット(霊)とのコンタクトを忘れてしまった結果
2007/01/09 21:54
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
”ナバホ”はアメリカ先住民(アメリカ・インディアン)の一部族であり、相当な独立性を持って生活をしている人々である(ナバホ・ネーションという国?が存在するらしい)。位置的には北米の中西部で、グランド・キャニオンのすぐ近く。河合氏が彼らに興味を持ったのは心理療法家として、メディスンマン(いわゆるシャーマン)にインタビューし、何かヒントを得られると考えたからだ。シャーマンというと私には日本なら降霊をする巫女のようなイメージだが、ある意味では合っているようだ。
ナバホの人々はホッジョー(調和)を大切にするようで、それは日本の「和」に近いもののようである。また宗教的には日本のように多神教であり、自然のあらゆるものに神が宿ると信じている。こう見ると日本人と共通点があるなと感じるのだが、ナバホの人達が日本人よりも信仰が篤いと著者が感じているのは、彼らの生活自体が宗教性を帯びたものであるという点だ。
メディスンマンは先輩に付いて何年、何十年もかけて学んで、ようやくなれるものだそうで、降霊をするように「聖なる人」を呼び出すことができるそうだ。その精神状態は”変性意識状態”というもので、訓練によって、そうなれるそうである。著者はその様子を禅僧が坐禅をしているのと同じといっている。メディスンマンが心の病を癒す場合、共同幻想を必要とする。メディスンマンと同じ共同体に暮らしているからこそ成り立つようである。そのため、ナバホの外の人達の治療には有効ではないようである。
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