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村上龍さんの著作のなかで一番好きな小説です。視点がどんどん移り行くのがおもしろいです。自分が思う自分と他人が思う自分には相当の格差があるようです。
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半殺しにされたSM嬢、男の暴力から逃れられない看護婦、IQ170のウエイター、恋人を殺したキャリアウーマン。男女の性とプライドとトラウマが、次々に現代日本の光と闇に溶けていく。あしたは、朝が来ないかも知れない…。
圧倒的な筆力で現在のコミュニケーションを描いたベストセラー。
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あぁ。こんな物語は初めて。
何人の一人称が登場したのであろう。
男であり、女であり、年寄りであり、若者であり。。。
そしてみんな悲しき人たち。
一人の女の噂話をめぐって、クルクルとつながれるライン。一晩の出来事の様々な視点がとてもポップで、そしてシニカル。
村上龍の隠れた名作。
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会社員がSM嬢をよぶところから、どんどん一人称が変わっていく。男女の性や狂気が都会の虚無感のなかに溶けていく。
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登場人物が何人も出てくる。
気付いたときには1人称が変わっている。
頭のおかしい人が山ほどいて。
ちょっと怖い気もする。
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不透明で鈍い痛みを描くなら天下一品のこの人。色々著書がある中でも、この本は特に胸に痛くてだけど何度でも味わえる
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村上龍のコックサッカーブルースや超電導ナイトクラブみたいなアッパー系性的小説じゃなく、ダウナー形を再発掘しようというわけ分からんブーム。
20近くもろくでもない人間たちを出してきてろくでもないエピソードがガンガン出てくるところがこの人らしい。
「ライン」っていうワードを軸にした登場人物や構成が結構好きです。
10.09.27 再読
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読み終わった後妙に心がうずうずしました。
すごく不思議で恐い話だった。
あたしのまだ知らない世の中には果たしてこんなに恐い人達がいるんだろうか・・・と想像したら恐くなりました。
何だか読むのが止まらなくなる感じ。引込まれていく・・・っていうのかな
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ひとは、繋がってる。
一見何の関係のない人でも、
通りすがりの他人でも。
そしてそれは、結構こわいことだ。
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生々しいリアル
文の構成が今までありそうでなかった。
恐竜のような顔をした白雪姫の小人
このフレーズに笑った!
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~内容(「BOOK」データベースより)~
受話器のコードを見るだけで、ライン上で交わされる会話が聞こえる女がいるという。半殺しにされたSM嬢、男の暴力から逃れられない看護婦、IQ170のウエイター、恋人を殺したキャリアウーマン。男女の性とプライドとトラウマが、次々に現代日本の光と闇に溶けていく。圧倒的な筆力で現在のコミュニケーションを描いたベストセラー。
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そろそろ卒論書き始めなきゃってことで、久しぶりに読んだ村上龍。
対談集で田口ランディが絶賛していたこの『ライン』と言う作品。
一見何のつながりも無いような、壊れる寸前、と言うか、もう壊れている人たちが「ライン」によって繋がれる様子が非常に上手く描かれています。
98年の小説ですが、今読んでも充分新しい小説です。
病んで病んで病んで、もはや飽和状態になりつつある儀ぎりぎりの国日本ですが、そんなぎりぎりの国に生きる、ぎりぎりの人たちを、村上龍はこれでもかってくらい圧倒的な筆力、疾走感で描きます。
「文学は想像力を駆使し、物語の構造を借りて、彼らの言葉を翻訳する」
あとがきで本人が語っていますが、その通り村上龍は作家であると同時に、翻訳者でもあるのだ。
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主人公が出会って行く人に主人公がバトンタッチされて行く小説。
でてくる人みんな変人なんですが、とにかくそのトラウマの豊富さにやられてしまいます。
現代のコミュニケーションのあり方を考えさせられる小説。
このラインに自分ものっているのか?
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今日すれちがった人は自分とはまったく別の生活をしていて、まったく別のことを考えている。そうゆうのにあらためてこの本で気付いたきがします。
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バトンを渡すように、主人公が変わって話が続いていった。
幸い、自分の周りにはないけど、実際にありそうで怖い。