紙の本
内容紹介
2004/03/15 17:57
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投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルイス・バラガン(1902-88)はメキシコを代表する建築家です。 ピンクや赤の鮮やかな色使い、彫塑的な壁の構成、ランドスケープ・アーキテクチュアを先取りする大胆に水を駆使した中庭と建物との関係など、その作風はモダン、かつメキシコの叙情性豊かな風土を反映したものです。1976年ニューヨーク近代美術館での展覧会を契機に世界的な脚光を浴び、1980年建築界でもっとも名誉ある賞、プリツカー賞を受賞しています。
本書では、バラガンの自邸をはじめ 5つの住宅を取り上げます。建築家の設計した住宅は竣工直後の写真で紹介されることが多いですが、本書ではバラガンの建築に魅了され、これまで20年間にわたり探求されてきた建築家・齋藤裕氏がふたたびメキシコに赴き新撮したものを中心に、よりすぐりの写真で構成、その美しさの秘密を読み解くための鍵をキャプションで示しました。
[本書の構成]
■論文:生の謳歌——ルイス・バラガンの住宅—— 齋藤裕:文
■住宅紹介
バラガン邸 Casa Barragan(1947-48年)
プリエト邸 Casa Prieto(1948-50年)
ガルベス邸 Casa Galvez(1954-55年)
サン・クリストバル San Cristobal(1966-68年)
ギラルディ邸 Casa Gilardi(1976-78年)
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メキシコの建築家、バラガンの住宅作品写真集。
色鮮やかでありながら静謐な印象を与えるその作品は唯一無二。
自邸は世界遺産に登録されたそうです。
写真がすこぶる美しく、また文章も充実。この価格でこの内容なら文句なく買いです。
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私がここ数年一番見てみたいと思っているメキシコの建築家の写真集です。カラフルな色と土着な素材が絶妙に混ざる世界
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最近、あまり名を聞く事がないのですが、
メキシコの建築家Luis Barragen(ルイス・バラガン)
http://www.barragan-foundation.com/
7年前くらいかなぁ?映像で見てから、もうずっと好きで、
あの色使いと、光の使い方が素晴らしく、かつ幻想的で
不思議な気持ちになる建造物を見に、旅に出たいと
思ってました。あの色使いも全て、自然光を考えられて
造られていたもの。影と色の反射まで!
家の中のプールもそうですが、素晴らしいです!
実は、スッカリ忘れていたのですが(笑)
メキシコにも行きたいなぁ!!
有言実行に移して行きたいものです!
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尊敬するアーティスト。建築家とは一言で呼べない感性。色と光と影や風を、または季節を、すべてを感じながら計算された世界。尊敬しています。
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何度も何度も読み返した、
メキシコの建築家ルイス・バラガンの作品集。
衝撃的な美しさ。
メキシカンピンク!
ルイスバラガンの作品集は大版のものもあるが持ち運ぶなら断然こっち。
自宅用と持出し用と使い分ければ尚楽しい。
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ブーゲンビリアのピンクが、石畳の床に散っている。青い空、霜降りグレイの石畳に鮮烈にメキシカンピンクが映える。メキシコ大農場、アシエンダで生まれ育ったルイス・バラガンの建築たち。
屋上テラスから降り注ぐ光を黄色のガラス窓が受けて、階下にその黄金の光を落とす。甘ったるい水色の、一面のプールの背には赤錆色とピンク色が重厚にそびえ立つ。青い青い空の中ですっくと屹立しながら。
解説者の斎藤裕さんは、バラガンの建築にぬり分けられた雄大かつ繊細な鮮やかな色の響宴を、熱のこもった視線でひとつひとつ仔細に伝えてくれる。
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○バラガン邸 Casa Barragan 1947-1948 Tacubaya,Mexico,D.F
○プリエト邸 Casa Prieto 1948-1950 El Pedregal de San Angel
○ガルベス邸 Casa Galvez 1954-1955 San Angel,Mexico,D.F
○サン・クリストバル San Cristobal 1966-1968 Los Clubes,Suburbs of Mexico,D.F
○ギラルディ邸 Casa Gilardi 1976-1978 Tacubaya,Mexico,D.F
-----齋藤裕の文より
「アシエンダ」=大農場、荘園がバラガンの原風景。
スペインの地中海様式の住居と庭のありかたに興味を持ち、庭への関心を強める。「ルナ邸」1928
自邸1947-48以後、外への境界を「閉じる」。独りで過ごせる静謐な空間を求める。バラガン邸の書斎の光は東向きの午前中の光。光の色変化が少なく、大きな白ガラスを通して「静」の白い光が入る。リビングは庭に向かう西向き。変化に富んだ「動」の光。ふたつの光は上部でひとつづきにつながる。
「ペドレガルの庭」1945-50不気味な荒れ地を別天地へと変容させた。この中に「プリエト邸」1948-50を建てた。庭から出た溶岩で壁をつくった。
チューチョ・レイエスは同郷の画家。バラガンの色彩への傾倒。バラガンの設計した住宅には彼の絵や彫刻がいつも飾られている。
「ガルベス邸」1954-55蛍光色のピンクはメキシコのブーゲンビリアの色。花の咲く時期がとても長い。水のパティオ。音楽は水によって奏でられる。
「サン・クリストバル」1968色と壁と水。バラガンは竣工後も壁の長さを調整している。最初に全てをみせず、だんだんとヴェールを剥いでいくように。
「ギラルディ邸」1976-78キッチンからダイニングへは10Mの廊下。黄色いスリガラスによる黄色い空間。ダイニングの半分はプール。
メキシコではその風土によりいつも緑がある。建築に緑は使わずに、緑の中で映える色を使った。ピンクはブーゲンビリアの色、赤錆色や黄土色はメキシコの大地の色、薄紫はジャカランダの花の色。
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バラガンの住宅作品を齋藤裕の濃密な写真と文章で味わうことができる。見れば見るほどバラガンはすごい。写真を見て、図面を読んで、とやっているだけで完全に楽しい。どきどきする。
齋藤裕の写真はとても奇麗で鋭い良い写真なんだと思うけれど、まだ実物を見たことがない私としては、キメ写真だけじゃなくもっといろいろ写真を載せてほしかった。平面図しか載っていないこともあり、立体的にどうなっているか解読できない部分が多々ある。
この本は入門編として、次はもっと図面と写真がしつこく載っている本を読んでみたい。
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メキシコに行って直接見たい建築達。
色と光が美しい。
その中に入れば、世界が変わる気がする。
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行きてぇ!見たい!メキシコ!
今年この目で見に行くと決めた!
緑と壁の色の相性日本では絶対にありえないんだろうなぁ
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メキシコの建築家ルイス・バラガンの代表作を映した写真集。
ショッキングピンクの外壁。
ぎりぎりまで無駄を省いた室内。
孤独を是とする思想。
ラディカルでありながら内省する暮らしに目を開かせてくれた本。
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ブーケンビリアのピンクがまぶしい.
ずーっと眺めてたい.でも眺めれば眺めるほど圧倒されて動けなくなっちゃうのも事実.30〜50年前に建てられたとは思えないほど,ていねいにていねいに愛されて住まわれているんだなぁって伝わる.
いつかメキシコに行きたいな.