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政治から文化に至るまで、韓国学のジャンルを広く網羅した一冊。
各テーマにつき1ページから4ページの分量で説明がなされているので、自分の関心分野を探したり、わからないことがあるときに辞書代わりに使うことができる。
また、中間にちりばめられているコラムが非常に興味深く、私などはコラムだけ一番最初に読んでしまった。コラムだけでも一読の価値はあるだろう。
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政治・経済・歴史・文化・宗教など各方面から韓国を研究した本。日本との複雑な関係の背後にある古代以来の中華意識、その日本に遅れを取った劣等感などの分析が興味深いです。考えれば日本よりもはるかに文化先進国だったわけでなるほどと思います。韓国のキリスト教に対する認識も正確ですが、どんな歴史をたどり、なぜ人口の1/3を占めるに至り、今それがどんな状況になっているのか、そしてなぜ熱心な信仰心が生まれてくるのか、現代の韓国を理解する上で重要なポイントであり、もう少し掘り下げて欲しかったと思います。
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韓流ブーム以前の2002年に刊行された本で、韓国の紹介をしている本ではなく、韓国についての学問的研究の状況をわかりやすくまとめている本です。「政治・行政」「経済」「歴史」「社会」「思想・宗教」「文化」「北朝鮮関連」「日韓関係」というテーマが立てられ、それぞれについて項目別に解説がなされています。
本書刊行当時にくらべると韓国に関心をいだく日本人は多くなっていますが、たんなる韓国についての紹介に飽き足りず、われわれが韓国という国とそこに暮らす人びとについてどのようなことを知っており、どのようなことを学ぶべきなのかということに目を向けようとするひとにとっては、すぐれた手引きになるのではないかと思います。