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編者 坂本百大、野本和幸
執筆者 野家啓一、金森修、信原、
まえがき(坂本)
…哲学はいまや、勝義において「科学哲学」へと変容しつつあるのである。 ⇒科学哲学統一主義 という意味ではウィーン的
そもそも「万物の(物理的な)根源」への訴求であったギリシャの哲学。 ⇒物理主義
アリストテレスに起源を辿ることのできる生命科学
哲学は当初から万学の女王としての科学哲学であり続けた、と
本書はこのような基本認識と根本主張のもと、現在日本における科学哲学の先端を担う中堅と若手を中心に、
21世紀の哲学全体のあり方を占うべく世に問う、野心的な科学入門であり、哲学概論である。
目次
第1章 科学哲学とは何か 坂本
第2章 科学理論の方法と体系
第3章 科学的説明―検証と反証 藤本隆志
第4章 科学的自然観 野家
第1節 科学革命とアリストテレス的自然観の崩壊
第2節 近代科学の方法と機械論的自然観
第3節 生命的自然と物心二元論
第6章 論理と言語の哲学 野本
第17章 正義論と法哲学―法と政策の科学哲学 嶋津 格 千葉大教授
第3節 ロールズ『正義論』とその後
第18章 科学と超越世界―「科学の自律性」の融解
第1節 「科学哲学」から「科学の哲学」へ
第2節 自律的科学という神話の崩壊
2 モード2へ
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印象的なのはポパーの科学的反証理論。
哲学と自然科学は補完的な意味あいで理論を発展させてきたと思われるが、科学の発達に見合う理論が必要になってくることを痛感する。
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青銅球の上り斜面の角度を徐々に小さくし、水平面にすれば、等速性の運動が永久に続く=外的な力が加わらない限り、物体は静止するか等速性の運動を永遠に続ける=慣性の法則
これは日常法則の追認だけではなく、理想化理念化された試みである。これにより、運動論においての質的空間が、量的空間となり無用となった。⇒近代の自然観