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みんなのレビュー117件

みんなの評価3.6

評価内訳

113 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

軟弱な男が嫌いですね。どんなにミステリとして優れていても、カワイイって女に言わせたい作者の心根が見えちゃって。作品の採点は高いですが、続編を手にすることはないです

2005/08/23 20:15

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「人ととの付き合いが苦手で引きこもりがちの生活をしている鳥井真一。彼のことが心配でたまらない保険会社の営業をしている坂木司。かれが持ち込む不思議をあっさりと解き明かす鳥井と司の友情」覆面作家の清々しい推理連作集。
この本は、もしかすると巻末についている著者との対談を読みながら、楽しむのがいいかもしれません。私は、二編まで読んだところで作者のことが気になってしまい、対談を軽く読んだのですが、作品のリズムというか成り立ちみたいなところがおぼろげに分かり、いっそう楽しめました。
スーパーで坂木と鳥井が買い物をしているときに出会った商品が崩れる事故。司が救った女性は、なぜか彼に喧嘩腰で食って掛かってくる。美人の彼女との出会いが、引きこもりの生活をしている鳥井の興味を引いて「夏の終わりの三重奏」。駅で見かけた盲目の美青年。声をかけた司に、ある日彼から相談が「秋の足音」。
歌舞伎の女形として売り出し中の石川助六。彼のもとに届けられる不思議な贈り物。送り主のあまりの無神経さに、真意を探って欲しいと「冬の贈り物」。駅前のロータリーで、誰かを待ち続ける10歳くらいの少年。名刺を渡した司に、子供からの電話が「春の子供」。鳥井と坂木が解決した事件の関係者の、門出を祝う「初夏のひよこ」。
どれも、大げさな事件ではありません。殺人事件などは一つもないし、謎自身も決して難しいものではありません。それで居て、あるいはだからこそ心地いいのです。ここには、根っからの悪人は一人も出てきません。引きこもり生活をしながら、コンピュータ関係の仕事をしている探偵役の鳥井真一などは、もう好青年の見本でしょう。
坂木司の鳥井への依存ぶりは、正直やりすぎの感がしないでもないですが、決してバカというわけでもなく人がいいという印象。司に牙を剥く女性 巣田香織もだが、陰のある美青年 塚田基も、歌舞伎の石川助六も、警察官の滝本と小宮のコンビも、引退した職人の木村老人も、みんな良い人です。
むしろ良過ぎるくらいだから、私はこの作品のなかでは、少しだけ毒が有る「秋の足音」が好き。この短編のテーマは、有る意味、小説全体を貫くものであるといっても良いかもしれません。人間の心の奥底にあるもの、善意の奥に仄見える小さな悪意や企み、その自然さとそれを受け容れていく鳥井の思いがいいのです。
鳥井が披露する料理というのもいいです。それに遠慮せずに舌鼓をうつ坂木や高校時代の同級生の滝本、先輩の無遠慮に気兼ねしながら、それでも楽しげに食事をする小宮も実に性格がいいのです。中でも、鳥井が作るカレーを手で食べる時の喜び、官能性といった思いもよらない発見もあります。
読んでいて、多分、ミステリ好きの人であれば誰もが北村薫の推理小説との類似を思うでしょう。加納朋子でもいい。それは寺田結美、松谷明子との対談を読めば、納得がいきます。その中で人間関係を書きたかったそうです。それは男女、友達、親子、夫婦、仕事仲間など。ともかく、北村薫『六の宮の姫君』が好きだという著者の気持ちがよく分かります。それでいて、作者の姿は上手にカーテンの向こうに隠されているのです。それも北村薫登場の時を思わせるます。
クライムクラブの一冊。このシリーズ初のソフトカバーですが、作家達が若手ということを考えれば、むしろこのスタイルのほうが合う気がします。ソフトといっても、しっかりした造本だし、ちょっとシュールな感じのカバーデザインが目を引きます。味わいのある字体もいい。閉口するのは、鳥井と坂木が余りに涙もろいこと、ここだけは行き過ぎなでしょう。

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2004/12/05 10:58

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2005/04/27 15:20

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2005/06/17 21:23

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2006/05/24 14:20

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2006/05/25 17:40

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