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ジャズ喫茶に花束を ジャズ喫茶店主九人が語る「ジャズの真実」 みんなのレビュー
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紙の本
ジャズに魅せられたいあなたに役立つかも
2002/09/06 11:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:音羽ふらと - この投稿者のレビュー一覧を見る
ジャズ喫茶は、ジャズについての膨大な情報が充満している稀有な空間だ。レコード、CD、ジャズの専門誌。そしてなによりもそこにいる人、つまりマスター。
ジャズ喫茶の店主にまでなってしまう人というのは、なみ大抵ではない。うーん、なんて言ったらいいのだろう。つまり損得抜きの魅せられたるジャズ魂とでもいおうか。ジャズ・ファンにしてみれば、そばによってみるだけでいろいろ触発されるものなのだが、くわえて、この本には、ご本人からはとてもじかにきけないような過去の話もけっこう盛り込まれている。そして、ちかごろジャズに魅せられたいと想いはじめているあなたにそっと耳打ちしときますが、ジャズ喫茶に行ってみるのが、一番手っ取り早いでっせ。(そんな二十歳の、ぎんぎんに魅せられちゃった若者をふたり知ってます。)そういった訪問先の情報源としても活用できそう。
紙の本
ジャズ喫茶の親爺九人の「生活と意見」集
2002/08/13 22:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:安原顕 - この投稿者のレビュー一覧を見る
村井康司が聴き手になり、ジャズ喫茶の親爺九人の「生活と意見」を訊いた本である。
取り上げられた九人の親爺とは、四谷「いーぐる」(創業35年)、藤沢「響庵」(「響」は創業29年、「響庵」は4年)、吉祥寺「メグ」(創業32年)、梅田「ムルソー」(創業33年)、京都「YAMATOYA」(創業32年)、渋谷「メアリー・ジェーン」(創業30年)、新宿「サムライ」(創業23年)、一関「ベイシー」(創業32年)、高田馬場「イントロ」(創業27年)である。
インタヴューと、纏め方が巧いため、それなりに面白く読んだが、書店で買うかと問われたら、ぼくは買わない。ジャズ喫茶の親爺の「生活と意見」になど何の興味もないからだ。
第一、他の水商売に比して、なぜジャズ喫茶の親爺ばかり、こうも持てはやされるのか。彼らの仕事は、そんなに「文化的」で偉いものなのか。他の職業同様、単なる喫茶店の親爺ではないのか。
それに、予想通りというか、親爺らの話、あまりに中身が薄かった。みな五〇歳を過ぎた立派な親爺なのにだ。
「人生話」も退屈だったが、肝心の「ジャズ」に対する熱い想いも、いっこうに伝わってこず、何となく、みんな疲れている感じもした。
職業なんてものは概ね偶然選ぶ/選ばされるもので、ぼくの編集者もそうだった。
とはいえ、その仕事が天職と思えば、それなりに努力もし、「世界一」を目指すものではないのか。また合わなければ転職もする筈だ。
ところが九人の話を聴いていると、何となく店を持ち、惰性で続けている人が多いような気がしてならない。しかも、大半は「大赤字」である。
命を張るほど好きでもなく、「大赤字」でも続ける。これってナンセンス、不健康ですらある。
唯一の例外は寺島靖国だが、逆に言えば、彼はそろそろ「ジャズ喫茶の親爺」の看板は下ろした方がいい。
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