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AV女優 2 おんなのこ みんなのレビュー

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みんなのレビュー8件

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紙の本

『AV女優2』を読んで

2003/03/14 19:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:国見弥一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 永沢光雄氏著『AV女優』の第二段である。
 AV女優たちへの永沢氏の話の聞き方は、多分、上手いのだろう。あるいは話を聞き出すコツを心得ているのか。時には結構、えげつない内容になりがちなのに(実際、抑え気味なんだろうけど)本書全体を通じて、女優達に対する愛情を永沢氏に感じる。

 彼自身は、若い頃は(多分、今も)女の子にはもてなかったし、派手な女性関係に発展することもなかったという。案外と男として地味なほうなのかもしれない。そう、彼自身は彼女達の凄すぎる人生や人生観に圧倒され、心のうちでは嘆いているのである。こんな人生があっていいのか。こんな可愛い子が、こんな風でいいのだろうかと、オロオロしているのである。半分、親か兄の気分なのだ。
 そんなインタヴューアーの姿勢が感じられるから、好感を持って読める、ということも大きい。

 感じるのは、『2』になって幾分、家庭事情というか社会的背景において荒んだものを感じた。社会がその刃を剥き出しで彼女達(男の子だって時には同じ)に突き立てられているように感じたのだ。彼女等を守るクッション的な装置が社会になくなったのかもしれない。経済的な苦境は人間に余裕を失わせる。笑いもコミュニケーションの余裕もない。癒しの余地がないのだ。
 それでいて、カネを稼ごうと思ったら、世間体や常識的価値観に囚われない限り、若い女の子には呆れるほどに稼ぐ場がある。男の子は、愚連て落ちても、カネが自由になる女達が買うケースは少ない。が、女の子は、落ちるとなったら、止めどがないのだ。これが最低という次元がない。女の子を消費しようという装置や機会が無数に口を開けて待っている。

 さて、小生は勝手に彼女達を堕ちていると見なすかのような表現を無意識に取っている。が、価値観が揺らいでいる今日において、彼女達がAVビデオに出ること、裸の写真を売ること、一部の女性とはいえ、体を売ることは、悪なのか? 大人が買うのは、あるいはカネを出さなくても女の子を抱くのは悪いことなのか? では、同年代同氏だったら、どんなに若い子同士でも構わないのか? 小学生同士でも?
 そのどれかが悪いとして、その根拠は。きちんと子供達に説明できる?ソープや風俗で働くことは、職業に貴賎はないといいつつ、社会通念的には低く(悪く)見られている。風俗でオシッコや時にはウ○コを処理するのは悪
いこと。介護だと為すべき必要不可欠のこと。家庭や恋人同士の愛では処理し切れない性欲を処理するのは風俗の役目。性欲は人間が生きていく上で必要不可欠(絶対にではないにしても)。だけど、風俗に足を運ぶのは、表向きは何処か後ろめたくて、できれば公にはその話題には触れないがいい…。

 それでいて、今、現代は、欲望を抑える社会通念が揺らいでいる。パンドラの箱の蓋が開いてしまって、そのグズグズになった何が正しいのか、何を守るべきなのか分からない中で、頼るべき寄る辺もなく、海図も無しに若い人たちは荒波を渡っていく。結構、楽しげに、それとも牙を剥く欲望の際限の無さに圧倒されつつ。
 欲望を抑える装置が無くなったら、若くて欲望の滾る若い子(若い子に限る必要はないだろうが)は、どこまでも、ぶっ飛んでいくのだろう。糸の切れた凧のように。風に吹かれて地上(つまり旧弊ではあっても建前であっても道徳や倫理の寄る辺があった次元)を離れて、空をフワフワと舞って、それでやっぱり自由なのだろうか。

 風に舞う。外見からすると自由で彼らは気侭なように見える。けれど、風だって気侭なのだ。何処へ彼らを運ぼうと風だって分からない。大人が己を自制する術(すべ)を失って苦労するのは、やはり子供達なのだ。
 それでも、子供達は、案外、自由に泳いでいる…のだろうか。

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紙の本

名著『AV女優』の第2弾

2002/07/31 03:56

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る

AV女優へのインタビューをまとめた名著『AV女優』の第2弾です。
単行本は前から出ていたのですが、このほどやっと文庫本になった
わけです。

永沢氏のインタビューは相変わらずうまく、彼女たちの人生につい
て、もろもろの話を上手に語らせています。インタビューされる
女性たちの、さまざまな態度、哀しい物語、信じ難いほどの凄まじ
い人生。それらは皆、良くも悪くも現実の姿であるわけです。

ただ、前著と比べて少々暗めで、輝きが足りないような気もしまし
た。ま、読んだ時の精神状態によって感じ方が大きく変わりそうな
本ですから、気のせいかもしれませんが。

『AV女優』を読んで感じるものがあった人は、ぜひこちらもどうぞ。

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2005/12/01 14:44

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2006/04/29 18:17

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2008/11/05 04:12

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2011/09/26 00:00

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2013/05/02 01:24

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2013/05/01 11:27

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