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レビューの写真が無かったので、こちらを選択。私の所蔵は「上坂 冬子著/文芸春秋社」版。あわせて、李 香蘭や彼女の従弟である満州国国王にかつぎ揚げられた、愛親覚羅溥儀の家庭教師であるジョンストン氏の「紫禁城の黄昏」も読むべし♪
男より、正義感が強く「男気」のある清王朝の皇女だった芳子。彼女に庇ってもらい戦後生き延びた男達がいっぱいいる^^;
東洋のマタハリの異名を持つ芳子伝。
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このような人物がいることをはじめて知った。内容は川島芳子の内面に重きを置いて生涯を追うもので、先に人物の概要を知ってから読むほうが面白かったのではないかと思う。
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『虚構の中の虚構』
祖父である村松梢風を『加賀美正一』という名で書いたのは、きっと虚構の中の虚構を際立たさせるためだったんだろうな。
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川島芳子という戦時中の女スパイについて、よくわからないので小説で読もうと「男装の麗人」を買ってみたが、なんとこちらは昭和8年に小説「男装の麗人」を書いた村松梢風の孫、村松友視が上海におけるおじいちゃんの足跡を辿って川島芳子の生き様を追ったノンフィクション。上原冬子著「男装の麗人 川島芳子伝」と並行して読んだが、まったくなぞっているだけで何ら新しいことが書いてあるわけではない。ただ、小説「男装の麗人」が、芳子の死刑判決の決め手となってしまっているとなれば、身内として、梢風と芳子の関係を深堀りしたくなるのは、物書きとして当然の理。
梢風は、取材のため上海で芳子と同室で寝泊まりしていたという。当然男女の関係が想像されるけれど、どうやら梢風氏は踏みとどまったらしい。その代わり上海という魔都にどっぷりからめとられることになる。毎夜毎夜のキャバレー三昧で、実際に「魔都」という小説を書き残している。「魔都」は梢風が生み出した造語だ。謎に満ちた女性川島芳子と、怪しい街上海は危険な魅力で梢風を翻弄したことでしょう。