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ヒロシマに原爆がおとされたとき

ヒロシマに原爆がおとされたとき みんなのレビュー

絵本

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紙の本

『だれもがしあわせなものはおらなんだ』大道あやさんの戦争体験

2003/03/21 11:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆきな - この投稿者のレビュー一覧を見る

テレビの中の戦争は、どこか現実みがない。
戦争を知らない世代の私にとっては、不謹慎だけれど 
危機感も緊迫感もあまりない。だから、自分のこどもにも
戦争についてどうやって伝えればよいのか、正直なところわからない。
でも伝えなくては…という気持ちもあって、戦争関係の絵本を 
探しては読んでみた。どれも しっくりこない。
自分の声に説得力がないのだ。あまり感情を込めすぎると、
こどもたちに恐怖感を与えてしまうし、かといって、創作のお話と同列で
絵本を閉じればおしまい、の感覚では困る…
私の悩みは、この作品と出会って一気に吹きとんだ。

大道あやさんの絵がいい。表紙は、赤と黒の鮮烈な印象だが
中の絵は、かなり抑えた色で描かれている。戦争関係の作品には 
血を思い起こしてしまう色がよく使われているのだが、ここにはない。
それでも充分に伝わってくるものがある。そしてありがたいことに、
大道あやさんご本人が語られているCDがついている。
効果音などの装飾をまったくしていない、自然な語りがとてもいい。
体験を通しての「生」の声が、ダイレクトにこころに届く。

製本も、こころにくい。
それぞれの場面は、絵だけを見られるようになっている。
文章は折りたたんであるページにかくれているので、必要な時に開けばいい。
CDを聴きながら じっくりとながめられる配慮がうれしい。

この作品に触れたからといって、世界観が変わるわけではない。
でも、あたりまえの日常が どんなにしあわせなことかがわかる。
私を含む、しあわせに鈍感な世代にとってそう感じることは 
とても重要なことではないだろうか。
『これをかいただけでも うれしゅうないよ』
大道あやさんの ちいさなつぶやき。
痛みを知り、乗り越えてきた人のことばは、さりげなく奥深い。

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紙の本

あの、おそろしいできごとを、忘れない。

2002/09/10 16:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まるる - この投稿者のレビュー一覧を見る

『けとばしやまのいばりんぼ』『へくそ花も花盛り』『こえどまつり』など、独特の美しい時間を作品の中にとじ込める画家、大道あやさんの新刊を、久しぶりに手に取りました。丸木位里さんの妹でもあり、60歳になってから絵筆をとった大道さんは、90歳を超えた今、静かに語り始めます。
“あの日、わたしはあの飛行機、みとるんですよ。庭で白いシーツ、ほしてたとこでね。”
爆心地の近くで洗濯物を干していた大道さんは、落とされた原爆で家をとびこえてふきとばされました。干していたシーツのかげにいたおかげで指のやけどだけですんだものの、気がつくと、あたりは地獄絵と化していました。あまりのおそろしさ、異様さに、大道さんはかえって淡々と、その様子を語ります。屋根も壁もなくなってしまった家に屋根を仮に葺いたら、知らない人が100人も黙って入ってきて黙ってどこかへ行ってしまったこと。黒い雨を、なめてみたけれどなんの味もしなかったこと。まっくろこげになったため自分の妻がわからなかった人のこと。指のやけどだけの大道さんが病院に行くと地面に寝かされている人たちが、みんななんとも羨ましそうな顔で、大道さんを見たこと。死骸を集めて焼いた場所に粟をまいたら、鬼のように大きな粟ができたこと。
 そういった記憶を、大道さんは長い間、自らの中に封じ込めていたのでしょう。その扉を開いたのが、誰だったかわかりません。あるいはそれは時間のせいだったかもしれません。でも、その少しだけ開いた大道さんの心の扉の隙間から、この本は生まれました。企画・編集担当の赤木かん子さんが、できあがった絵を見ながら説明を聞き、絵本の形になるように短くまとめたのですが、大道さんの声、語りをCDにもして、絵本につけてくれました。
 私たちにできることは、ただ、あのおそろしいできごとを忘れない、ということです。そして、同様のおそろしいできごとが、世界の別の地域で起きている現実を知ることです。静かに絵を見るだけで、そんなことを感じました。

★★★★

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