紙の本
キャラ小説?
2002/11/28 18:45
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投稿者:死せる詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前二作に次ぐ『戯言使い』シリーズの三作目となる本書。筆者曰く「テーマは無し、ただただ戯言があるのみ」とのことだが、果たして本当にテーマがあるかどうかは兎も角、戯言が渦を巻いているのは確かだ。前二作と比べればボリュームも減りまたミステリとしての側面も薄くなっている。しかしながらキャラクタは立ってきていーちゃんの暴走は見ていて飽きない。超人大集合の感は否めず今後どのように、このキャラクタ達を収束させていくかが楽しみであり不安も感じる。ミステリ度が減ったと言っても密室殺人、バラバラ死体、探偵による解決など推理小説としての要素は一通り揃っていると言えよう。純粋にミステリを求めて読むと期待が外れるかもしれないが、新進気鋭の作者によるキャラ小説として読むならば物語の雰囲気に良くマッチしたtake氏のイラストと相まって、極めて良質のエンタテインメントになっている。前二作を楽しく読めた人ならば迷わず買い。
紙の本
不幸を巻き起こす
2015/03/21 07:04
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投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんか印象が違うけどバトルメインに転換したのかな。なぜか知らんが戯言シリーズでは犯人が一瞬で分かる。赤き制裁潤さんの強さがイマイチ発揮されていなかったような。いーちゃんは無為式のうちに不幸を巻き起こす、他人を普通じゃいられなくするらしい。
紙の本
『ぼく』こといーちゃん=戯言遣いor詐欺師?!
2003/02/21 22:02
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投稿者:玲音 - この投稿者のレビュー一覧を見る
…人を殺す理由はあっても、
人を殺してはいけない理由などない。
ふとその文章を読んだ時、『なるほどその通りだ』と思った自分がいた。
そんなことに納得するな!という方もいるかもしれないが、
とどのつまりは、その『殺す理由』を持たなければ良い、というだけの話だ。
何せこのシリーズは堅苦しい言い回しが多い。
内容は単純…のはずなのだが、語り部である主人公が矛盾を並べ立て、
話をこんがらがらせていく。
…まぁ、そこがこの本の面白いところなのだから仕方ない…。
さて、第三弾となった今回は《首吊り高校》で起こる事件のお話。
外からは分かるはずもない、その学校の真実。
そこで起こった、理事長の密室殺人。
そして…普通という枠から外れた生徒たち。
この話を読めば、人は比べるものや人がいてはじめて、
善悪の区別がつくのだということを、改めて感じることができるだろう。
ただし、『可愛い絵だなぁ』と言う理由だけで読み始めた方は、表紙からは想像できもしない内容に、ビックリするかもしれないが…。
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▼メフィスト「密室」本の一作にして、戯言シリーズの三作目。「密室」の謎はいささか古典的なトリックなので、戯言シリーズの続きもの、と考えて読んだ方が良さそう。▼暗殺学園密室バトルロワイヤル。殺されないように「戯言」のみを駆使して出口を目指すことが目的です。▼いーちゃんの名前が俄然気になってきましたね。「無為(い)式」だからいーちゃん、ってことはないだろうけど。▼「無為式」と「無意識」で掛けるとは、やっぱり戯言って駄洒落なのかなあ。▼魅力的でクセのあるキャラクターが好きになれれば、かなり読めるのではないでしょうか。▼て云うとなんだか突き離しているみたいだけど、理屈でなく、私は結構気に入りました。
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戯言シリーズ第3弾。もし拍子を見て買うのを悩んでいるなら、是非前の2作と一緒に読むのがベスト。
女装、制服、女子高生。策士、闇突、闇蜘蛛―そして請負人、戯言遣い。
子荻に注目。一姫もだけれど子荻程見なければいないキャラクターはいない。
この際女子高生、なんてワクを外して読むのがいい。絵は竹ならではのロリ絵。
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初書き下ろし。カナ?;
殺人鬼を仕込む高校へ
赤ぃ悪魔;相川さんにそそのかされ、姫救出!みたいな。
密室トリックが
ぶっとんでます。
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うーんと、3冊目みたいだね、西尾維新の”戯言シリーズ”。今更だけど、西尾維新って言う名前って、どうなの。今更だけど、戯言使いってなんなの。講談社ノベルス20周年記念の密室本の1冊という事のようで、リアルタイムでないし買ってないし、の私には意味をなさないけど。
ええと、今回は良かった。多分3冊の中で一番、私は好きだ。どこがどうっていうのは言えないんだけど、薄いワリに内容がしっかりと筋が通っていて、全体的にとてもバランスの良い内容。密室のトリックも、キャラクターも、場面設定も、現実的でないという点で一貫しているのでよし、って感じで。女子校に女装して忍び込む大学生男子なんて、非現実極まりなく、また12歳の時から姿形の変わらない17歳の少女というのも同じく非現実。そして密室というものが、もはや不可能犯罪の要素にならないような殺害方法を使用した殺人事件が起きては、もはや非現実なんて言葉で説明するのが空しいくらい、ファンタジーだ。「殺人兵器育成機関」としての女子学園、首つり学園。むちゃや。というか、もう、なんつーか、萌えるための状況設定だらけではないのか。女子高生が殺戮兵器として育成されるなんて、いやだ、私は。男達はどこいった。
ただ、毎回毎回なんか、こなれてきたというか、上手くなっていく登場人物達同士の会話というのがとても良い。多分、有意義な無駄、というか、無意味なおもしろさというか、そういう要素が増して、どうでもいいはずの会話すら見逃せないという作りが出来ている。一言一言に、やっぱりどうしようもなく、痛々しいお互いの、相手に対する警戒心というか好意というか、そういう面倒臭い人間くささを感じる。いままでの2冊ではそれが、ちょっと中途半端だった気がする。今回の1冊で、その、どーでもイイが故に、触れておきたい部分、というものをどれだけ物語りそのものに違和感なくとけ込ませるかという点で、上手くなってる。西尾維新という人が、ミステリを介して何を言いたいのかが、登場人物の台詞のそこかしこにちりばめられていて、それはもう、しんどいくらいだ。
つっこみどころは、毎回毎回満載な西尾作品であるが、それがまた魅力であり、もちろん賛否両論となる部分なのであろう。ミステリという物を、ここまで胡散臭い設定で書いてしまうという大胆さを、この心理描写でことごとくフォローしているような。でも、つまんなくなるまで、読み続けないと収まりが悪いね。というよりも、このまんまじゃいーたんの本名から、友との過去からなにから、気になって仕様がないではないの。
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密室殺人なんてどうでも良くて。戦闘シーンの連続。まぁ、面白いのですが。玖渚友が今回は出てこないので、ちと残念なのですよ。いーちゃんはなんつうか。犯人との対峙場面カッコ良すぎ。
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2004/12/27読了。
―「お前が死んでもお前の影響は残るからな。本当は終わりなんて、どこにもないんだ」
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戯言シリーズ3巻。
今までのと比べると短いです。
ちょっと、物足りない感じもするけれども、なかなか面白いものです。
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戯言遣いいーちゃん女装の巻き。
請負人哀川さんに騙されてつれてこられたのは女子高だった。そこで起こる話。密室本企画だけに密室事件だが、2重の密室の意味があるのかな。途中で先が読める部分もあるがそれでも面白い。
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西尾維新の「戯言シリーズ」第3弾です。アクションものに転向したのかとも思いましたが、読み返してみると、別段、そういう訳でもなさそう。
相変わらずの異常世界です。しかし、それは単に現代のもってるいろんなことを、少しオーバーに、分かり易くしただけなのかもしれない。そのくらい、読んでいてわかってしまうものがある。結局私は、学校しか知らないから学校が「普通」なんであって、学校以外の世界を知ってれば、学校は異常だと思ったかもしれない。一つの世界しか知らずに成長していく今の子どもは、ホントに異常なのかもしれない。少し、切ない気分になってしまいました。
作者自身は「掛け値なく何の主張もない無為夢想の物語」と書いていますが、それは作者の主張であって、作品は、作者の手を離れたときから読者のもの。そこから何を感じ取ろうが読者の勝手です。それすらも「『教える』と『学ぶ』は対義語じゃない」とか言って見透かされているのですが。
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前作に比べるとインパクトがないかな?
殺人事件(惨殺?)は起こりますがトリックはあってないような感じでした。
なりゆきで女装させられたりピンチになると簡単に仲間を裏切ったり、
まー、あいかわらずの主人公です。
戦ってばっかで推理はしないし・・・。
おもしろかったんですが
この戯言シリーズ、ミステリーというかファンタジーですね。
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戯言3作目。他に比べたら薄いけど中身は濃いです!濃いの来い!これ読んだ後ずっと「〜ですよ」って言っちゃいました。姫ちゃん現象。
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姫ちゃんも糸萩ちゃんも大好き!って感じです。
最後の姫ちゃんの独白が心にしみる。
そしてなんかもうホントに可愛いけど!可愛いけど!
友が好きじゃないぶん、姫ちゃんに走りましたねー。
作品内にでてくる「いーちゃん」の名前はわからずじまい…