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没落した貴族の娘ソフィー。彼女の結婚相手は、イングランド南部に広大な領地を持つレイヴンウッド伯爵だった。彼は気性の激しい謎めいた男で、放埒だった先妻を殺害したとも噂されており、陰で“悪魔”と呼ばれていた。以前から密かに伯爵に想いを寄せていたソフィーは、彼の真の愛を得ようと努力する。しかし、彼女が伯爵と結婚した目的はほかにもあった。それは、三年前に妹をもてあそんで死に追いやった人物を突き止め、復讐することだった…。
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19世紀のイギリスを舞台にした、勝気なヒロインと「悪魔」と綽名される伯爵のヒストリカル・ロマンス。……で、あると共にヒロインのたった一人の妹を死に追いやった人物への仇打ちの物語。伯爵のお人柄が若干読者を選ぶ感じですが、登場人物が生き生きしてて楽しいです。そして「大人の恋愛もの」なので苦手な方はご注意をば。
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ソフィーは妹殺しの犯人捜索中。このヒロインも変わり者。
ヒーローのレイヴンウッド伯爵は妻殺しの噂あり。
ゴシックロマン風ミステリ仕立て、めでたしめでたし。
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あんましエメラルドグリーンに固執していない、メインの登場人物がなんとも。女性世間知らな過ぎ、男性いい人過ぎ、というのが率直な感想。
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没落した貴族の娘ソフィー。彼女の結婚相手は、イングランド南部に広大な領地をもつレイヴンウッド伯爵だった。彼は気性の激しい謎めいた男で、ソフィーは彼の真の愛を得ようと努力する。しかし彼女が伯爵と結婚した目的はほかにもあって・・・。
愛のない結婚だったはずが、次第に魅かれあい深い愛でつながっていく物語。
ネタばれ↓
ソフィー23歳、嫁行き遅れの娘。
そのソフィーの薬草で初夜に眠りこまされてしまった伯爵。
ソフィーは結婚に際し三つ条件を提示する。
一つは田舎に置き去りにしないこと、二つ目はその気になれるまでベッドをともにしない、三つ目はどんなものでも読みたい本を読むこと。
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貧乏貴族の娘ソフィー。
両親も妹もすでになく、祖父母とひっそり暮らしていたのだが、となりに領地を持つ大貴族のジュリアンにプロポーズされたが断る。
なぜって、相手は金持ちでイケメンで女たらしで酷薄。
対するソフィーは裕福ではなく、見た目もぱっとせず、行き遅れ(24歳)で、女のくせに読書家!
ジュリアンの亡くなった前妻は、美貌を武器に男遊びが激しく、それに振り回された経験から今度は、絶対に安全な妻が跡取りを生んでくれればよしと、ジュリアンが思っていることくらいソフィーにはわかっている。
だから一度断った後に、条件闘争をするのだ。
1.ロンドンに行くときは一緒に連れていくこと
2.ソフィーが読む本に対して口出しをしないこと
3.3ヶ月はソフィーに手を出さないこと
さっさと子どもを作って、田舎におとなしく引っ込んでいてくれる女性を求めていたジュリアンはカチンとくるものの、所詮女の言うことなんだからそのうち忘れさせてやると条件を飲み、二人は結婚する。
傲慢で、男尊女卑の金持ち男ジュリアンと、自尊心が高くて賢い貧乏貴族の娘ソフィーの、結婚から始まる恋愛模様。
これ、オースティンが好きな人なら、絶対好きなやつ。
ソフィーは読書家で、農業経営にも手慣れていて、薬草にも詳しくて、頭の回転も速いのだけど、如何せん上流階級におけるあれやこれやに無知。
しかもそれに対する自覚があまりない。
安全パイを選んだはずなのに、結局妻に振り回されるジュリアン。
怒ったり説教したりしているうちに、彼女から目が離せなくなってしまう。
ジュリアンはそれを愛、とは思わない。
彼には愛がわからないので。
傍から見るとあからさまに相思相愛なのに、二人にはその自覚がない。
遂にジュリアンがうっかり愛の言葉を口にしようものなら「そんなに気を遣わないで」と言ってしまうほどの鈍感さん。
良かれと思ったことがケンカの元になり、ケンカの後は互いを思う気持ちに押しつぶされる。
そんなメロメロの恋愛小説の最後は、ソフィーの命が脅かされる大事件。
これ、犯人は最初から見当がつくのだけど、そして最後はハッピーエンドだと信じているのだけど、どうなるのだろうと手に汗を握ってしまう。
オースティン寄りのハーレクインとでも言いましょうか。
分厚いのに一気読みでした。