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『見知らぬあなた』というのは本全体のタイトル。ヒロインが見ず知らずの男性と、どこか危険で強烈な恋に落ちてしまうという共通のストーリー。もちろん、ハッピーエンドなのはリンダの鉄則。収められているのは、「ブルームーン」「夢のほとり」「白の訪問者」の三作。
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もしあなたに他人の感情や未来が見えるとしたら。そしてある男に出会った瞬間、否応なく自分が恋に落ちるのを知ってしまったら?もしある日ドアをノックした人物が、夢のなかで繰り返し自分を愛し、殺した男の顔をしていたら?もし吹雪の夜、凍死寸前の男が身を寄せてきたら。そして魅力的に映る彼がじつは危険人物かもしれないととしたら……平穏な生活を“見知らぬあなた”に一変させられた女性たちを描く短編小説
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全三作のオムニバス・・
?【ブルームーン】
― 私が保安官だとか軍人だとか捜査官だとかその他諸々そういう職掌のヒーローに偏愛があるので少々、贔屓目があるかもしれないけれど好きな話。ヒロインの率直さも好ましいし相手のことを愛していると確信した時点で単純明快に事の進展をただしく受け入れる誠実さは本当に爽快。どうして日本人の書くラヴロマンスってあんなに複雑多岐なんだろう、と思わず皮肉らずにはいられないような心境になる。ヒーローがヒロインを失うかもしれないと恐怖して彼女を探し、彼女が無事だったと安堵するや否や取った行為には温かいものを感じるし、その時のヒロインの"あなたの歓びを楽しんだのよ"という言葉にはとても癒された。
?【夢のほとり】
― 読了していない一作。ヒーローの気持ちを考えるとあまりにも辛すぎるし(なのにヒロインは自分のことしか考えていない/もうすこし相手の心情をかんがえるという精神的な余裕が見当たらないのは、おそらく一ヶ月にも渡って繰り返された心労の所為だろうと納得してみてもヒーローの心情を考えるとどうしても許せない)・・・心痛に耐えられなかったので読みきることができなかった。
?【白の訪問者】
― とても大好きな一作。この状況下の微妙さとか、そんな絶妙の最中で交わされるセックスの性急さと、閉塞的な空間に付随するおだやかさとかが綯い交ぜになっていて好き。ヒロインの賢明な洞察と判断にヒーローが思わず「さすが、おれの惚れた女!」って嬉々としているシーンは忘れられないくらい素敵なシーンだった。
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もっと、ゾクゾクするサスペンスを期待していたので、ほとんど9割近くが、甘ったるいシーンの連続で、まあ、そういうのが読みたかった人にはいいかもしれないけれど、自分には、ちょっと物足りなかった。内容は、ほとんど無いといってもいいだろう。3話とも、同じようなストーリーであった。
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「ブルームーン」「夢のほとり」「白の訪問者」の三編が収録された中短編集。
表題の「見知らぬあなた」に即した、主人公の知らない人物が現れるというもの。「ブルームーン」は、ヒーローがヒロインを知らないという設定。他の二編はどちらもヒロインにとってヒーローが未知の人物。「夢のほとり」はオカルト系な感じでドキドキさせられる。「白の訪問者」はサスペンス系。
中短編集なので話しはすっきりとまとまっている感じ。無駄な描写やキャラたちの登場もなく、ほとんどヒロインとヒーローのみ。そして関係が深まるのも早い、早い。出会って惹かれてすぐにセックスという性急さ。日本じゃあり得ないかも。
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Strangers in the Night by Linda Howard:
Blue Moon(ブルームーン)
デェライラ・ジョーンズ & ジャクソン・ブロディ
Lake of Dreams(夢のほとり)
シーア・マーロー & リチャード・チャンス
White Out(白の訪問者)
ホープ・ブラッドショー & プライス・タナー
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①「ブルームーン」治療師だけどオーラが見えるディライラと保安官ジャクソン。事件付き。②「夢のほとり」生まれ変わり死に変わり、12回目が最後のチャンス?純愛・・・だよなあ、これ。③「白の訪問者」保安官?犯人?どきどきしますね。
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内容(「BOOK」データベースより)
もしあなたに他人の感情や未来が見えるとしたら。そしてある男に出会った瞬間、否応なく自分が恋に落ちるのを知ってしまったら?もしある日ドアをノックした人物が、夢のなかで繰り返し自分を愛し、殺した男の顔をしていたら?もし吹雪の夜、凍死寸前の男が身を寄せてきたら。そして魅力的に映る彼がじつは危険人物かもしれないとしたら…平穏な生活を“見知らぬあなた”に一変させられた女性たちを描くロマンティック・サスペンスの傑作オムニバス。
Strangers in the Night by Linda Howard
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1話ずつ3日間かけてゆっくり読みました。
楽しんで読めました。
唐突過ぎるところや、ご都合主義的なところが嫌みなく、鼻につく事も無く、素直にロマンスとして楽しめました。
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リンダ・ハワードの短編集です。3作品収録。どの作品も、「見知らぬ」男性に一夜で運命を変えられてしまうという物語でした。
3作品とも面白かったですが、リンダ・ハワードは、ハーレクイン小説で読むロマンス色の濃い作品のほうが好きかなーと改めて感じてしまった一冊。
◎ブルームーン
月に二度目の満月、ブルームーンに、小さな町の保安官ジャクソンが出会った不思議な女性ディライラ。彼女は、「魔女」と噂される女性だった。
相手のオーラが見え、時々閃きによって未来を予知する彼女は、あっという間に彼のオーラに惹かれ、恋をしてしまう…。
特異体質(ちょっと違うか)に生まれてしまうと、人生厄介だよなぁ…なんて、ふと考えてしまいました。殺人事件が絡んでくるのでラブ度は低め。
◎夢のほとり
毎夜、夢の中に同じ男性が現われ、その都度相手の名前は変わり、時に自分の恋人として愛を交わし、時には彼に殺される―。1か月ほどそんな夢を見続け、疲れが抜けない状態になってしまったシーアは2週間ほどの休暇を取って、子供の頃、家族と過ごした別荘へ向かう。しかし、そこで待っていたのは、毎夜夢に現われていた男性だった―。
前世の記憶が夢として蘇るという不思議な物語です。いつの時代で出会っても恋人になり、悲恋に終わった二人の関係。
このお話はロマンチックで良かったなーと思いました。
◎白の訪問者
ある吹雪の夜、凍死寸前の男プライスがホープの家に現われる。ホープは必死で彼を救おうと、自分の体温で彼の体を温め、彼は一命を取り止めるが、翌朝裸で目覚めた二人はそのまま一線を超えてしまう…。
ラジオでは、保安官が殺され、凶悪犯が逃亡しているという物騒なニュースが流れ、ホープは動揺するが、そこへ新たな男が現われて…。
これが、一番サスペンス色が強かった作品かな。ホープは勇気も行動力もある女性で、思い切った行動に出ますが、余裕で受け止めてしまうプライスが素敵でした。
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「ブルームーン」
月に二度目の満月の夜、保安官のジャクソンは忙しさに気が遠くなりかけていた。
やっと落ち着いたところへ、川上に住むライラの元へ向かう怪しい人物がいるとの報告を受け、ボートで急いだ。
すごくいい。
保安官のジャクソンが真っすぐで駆け引きとかしないで、男らしく迫る。
愛を口にするのもびびらないし、判りやすくてイイ。
ヒロインのライラのひょうようとした感じもいいね。
電気もない所で、猫と暮らす不思議な力を持つライラ。
良いカップル。
「夢のほとり」
夢の中で繰り返し繰り返し、自分を愛し、そして殺す男と現実に逢ってしまった。
シーアは恐れながらも、リチャードの魅力に逆らえない。
リンダは上手いなぁ。
上手いこと疑心暗鬼にさせるなぁ。
不安にさせて、怖がらせて、それでも惹かれてどうしようもない感じ。
最後に謎がとけて、リチャードの想いにホロリと来ました。
「白の訪問者」
吹雪の夜に、凍死しそうな男が転がり込んできた。
ホープは献身的に尽くし、相手は無事に目を覚ます。
プライスは自分は保安官だというが、ラジオでは囚人が逃げたと告げていて…。
面白い。
リンダはシリアスもコメディも、その中間も本当にうまく書けるなぁ。
笑えるセリフとか、ほんとうにもう嬉しくてたまらない。
二作目と同じく、うまい具合にホープを不安にさせて煽っていく。
最後は爆笑してしまう。
ホープ、すごく好きだわ。
よたよたとバスルームに向かうプライスも、悪いけど笑ってしまった。
☆4つ。
限りなく5つに近い。
どれも大好きなお話。