紙の本
三人の交友関係や趣味の話が中心です
2022/06/09 22:23
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
大沢在昌、宮部みゆき、京極夏彦の三人の公式ホームページ「大極宮」の日記風のエッセイに三人の語り下ろしを加えたものです。よっぽどのファンじゃない限り面白くないと思う。三人の趣味全開のエッセイです。あまり創作の秘密などは出てこない。三人の交友関係や趣味の話が中心です。
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三人の本を知っていて、かつ好意があるならきっと楽しめる。(ま、そういう人しか読まないか)
文体は口語で、著者にあったことのない人にとっては意外性に飛んでいて良い意味で新鮮だ。イメージが壊れるかもしれないが、ここまでマニアックな本を、まともに読む人間は(私を除いて)ある程度大人なので平気なはず。
個々人の趣味がわかると同時に、生活リズムや人付き合い、仕事への考え方がわかる。ただし、だべりな感じなので、説得力にはかける。なんせ、ウェブの日記書き込みを、文庫化したものなので。
読了感はファンならニマニマ要素ふんだんなのだろうが、私はイライラした。なぜかと考えると、どうも私は編集者側の視点にたってしまったらしい。「もう少し計画的に動いてくれ!」と発憤してしまうのだが、まさしく大きなお世話。
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今まで大極宮はHPで読むもの、と決めていたので冊子体では購入していなかったのですが、ふとAmazonで見かけたらまだ販売していたので、つい1~3までまとめてポチッとしてしまいました。
大極宮を知る前から京極夏彦と宮部みゆきは大好きで、大沢在昌だけは未読という状態が長く続いていたけど、去年くらいに『魔女の笑窪』が文庫化されて初めて読んだのだった、ということを思い出しました。(それ以降は読んでない。やっぱりハードボイルドは苦手かも。)
大極宮を読むと、作家さんって本当に大変なんだな~としみじみ感じます。そして、「私が読む早さで本を書いてくれない!き~っ!!」と思っていた自分に罰を与えたくなります。体を壊さないで楽しい本を長く書き続けてほしいです。
今まで買い控えていたのに、『対談集 妖怪大談義』を買ってきてしまいました。大極宮、結構商売上手かもです。
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大沢在昌人生しっかり楽しんでるなあ。
宮部みゆきゲームばっかしてるじゃねえか。
京極夏彦ほんとうに妖怪好きだなあ。
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ぼやきにぼやいて民宿のオヤジしてゴルフしてダイエットしてる山椒大夫。
熱くゲームを語ってラジオ体操して残る二人からケチだ偽庶民派だとツッコまれる安寿姫。
仕事して仕事して気づいたら朝になってて災厄に見舞われつつも徹夜で仕事してるのにカネになる仕事しろと言われてしまう厨子王。
そうそう、ゲーム女の幻水語りに触発されて幻想水滸伝やりたい〜と思ったんだよねぇ(ハードがないからDS版しかまだやってないけど)
厨子王を見舞った災厄は…悪いと思いつつ笑ってしまった^^;
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大沢オフィス公式ホームページに掲載された大沢在昌さん(山椒大夫)、宮部みゆきさん(安寿)、京極夏彦さん(厨子王)の2001年から2002年までの日記。
小説は宮部みゆきさんの作品しか読んだことがなく、大沢オフィスのことも最近知ったばかり。
それでも三者三様の日々の過ごし方が面白かった。
大沢さんは、ゴルフの話が多かった。
別荘でダイエット合宿とか。
お仕事も忙しそうなのにすごいバイタリティ…
宮部さんは、ゲーム!
懐かしいタイトルがたくさん。『ピクミン』とか。
「でもワタシたち、愛してくれとは、言わーないよ〜」
お仕事忙しそうなのに…(以下略)。
京極さんは、寝ない理由がよく分かった。
会議、対談、装丁、トロフィデザイン、落語、狂言、試写、‥いやはやすごい。
「趣味は仕事」とか「椅子と尻の蜜月」とか出てくる言葉もすごい。
京極さんの小説を読みたくなったので怖くなさそうなのを探そう。
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大極宮第1段。 いやー手放しで面白い。売れっ子大先生たちの本音と掛け合い満載。大好きです。 各セクションも面白いけど、それぞれに対する他二人のツッコミが最高。身内ネタで分からないことも多いけど、雰囲気が抜群に楽しい。模倣犯とかRPGとか鉄鼠の檻とかの裏話。「歴史的厚さ」は製本技術の限界を越えてしまうと思われた(絡新婦の理で更新) 京極先生働きすぎ。趣味の映像編集は、専属にアルバイトを雇ってやらせているらしい。極めつけは、この一言。 「だから自分は働いて、趣味をバイトにやらせてるんじゃないですかい」
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大沢在昌、宮部みゆき、京極夏彦の3人が所属する「大沢オフィス」(現「ラクーンエージェンシー」だそうな)には「大極宮」という名前の公式ホームページがあります。意味ありげな名前ですが、大沢、京極、宮部からそれぞれ一文字を取って並べただけなんだそうな。ちなみに宮部みゆきの近作には「宮辻薬東宮」という本があるので、「大極宮」の命名は宮部みゆきなのではないかと推測しています。
3人の事務所の公式ホームページではありますが、それぞれの作家、もちろん宮部みゆきについても著作の一覧(便利です)があり、近況報告をしている「ブログ」もあるので、宮部みゆきの公式ホームページとしても機能しています。
この「大極宮」の過去のコンテンツに「週刊大極宮」というものがあります。毎週1回、3人が近況報告を綴ったもので、かつて(2001年2月から掲載が始まったようです)のインターネット上のコンテンツの雰囲気――軽薄で内輪受け満載の近況報告は近年のブログとは少し違う、かと言って出版されるような日記やエッセイとも違う、匿名掲示板やSNSが普及する前ののどかな空気がある独特のものです――を味わえます。また、過去のコンテンツと言いながらも、今現在でもなんの不自由もなく、2001年2月20日から2008年2月15日までのすべての回が閲覧可能です。
この本は、この「週刊大極宮」のうち、2001年2月20日から2002年3月8日までにアップされたものを編集して出版したものです。ホームページには日付順に掲載されており、例えば2001年2月20日分として大沢、宮部、京極それぞれの近況報告があった後、続いて2001年2月27日分として再び3人の報告がある、という掲載順になっていますが、これをまず作者別に、そしてそれぞれを日付順に並べ替えるなどの編集がされていること、そしてところどころに大沢、宮部、京極からのツッコミが入っていることなどの追加や編集はありますが、基本的に今でもネット上で読めるものが紙の本として出版されているものです。
さて、まず、果たしてそんなネットで無料で読めるコンテンツに本として金を払う価値があるかどうかですが、自分は買ってよかったと思っています。作者順に編集されているため、自分にとっては「宮部みゆきのエッセイ集」として読めるからです。
ただ、今のところ自分は、大沢在昌は新宿鮫シリーズを、京極夏彦は百鬼夜行シリーズを読んだことがあるだけの不真面目な読者ですので、このお二人のエッセイ集として楽しめるようになるのはもう少し先、その時は再読します。でも本音ではこのお二人の分は内輪ネタが多すぎてちょっと読むのが辛いと思っています。あ、京極夏彦さんがお好きなら、著述以外の活動がいろいろ書かれていますのでお勧めかもしれません。
肝心の宮部みゆきの担当分ですが、ゲームとの係わり方やプレイした思い出なんかが結構延々と書かれていて、ゲームに興味の無い方は読んでいて大沢、京極の担当分に輪をかけて読みにくいかもしれません。でも自分はゲーム好きですし、PS1にまだ力があり、PS2が絶頂を迎えようとしているこの頃はゲームが本当に盛り上がっていた時期で、さらに遊んだことのあるタイトルも頻出(ICOやらワイルドアームズやら)することもあ���てとても楽しく読み終えることができました。
ちなみに感動のあまり作者がノベライズを手がけることになったICOは本当に感動するので是非遊んでみてください。PS4で遊べます。そう言えば、ゲームを遊んで感動したのでノベライズしたくなる、って職業作家がやってるからそうは思わないけど、本質的には二次創作だよなあ、って思います。自分が気に入ったコンテンツを何らかの形で自分も参加したいとか語りたいとかって欲はプロアマ問わずにあるんだと、ちょっと感心した次第です。
あと、ちょうど「模倣犯」を上梓した時期だったようで、いろいろ話題が――本が厚いとかw――出ています。つい先日再読したばかりなので自分としてはいいタイミングで読んだもんだとうれしく思いました。
もう一つ、時事ネタで911の同時多発テロ事件で受けた衝撃が3人それぞれ取り上げられています。何かこうやって並べて見るとICOと911が同じ年だったんだなあって思います。あれは衝撃的でした…。
まとめると、今から読むんだったらネットで十分かなあと思います。3人のうち誰かのファンで、ネットでちまちま読むより紙で一気読みしたいと思うなら買ってもいいかもしれません。
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2002年角川書店発行の文庫本。三人の作家の日常を本人達の文で読む。多彩で多才ですねぇ。こういうの読むとイベントも行きたくなってしまう。そんな行動力もお金もないです、残念ながら。