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「ケジメ」というネーミングが絶妙。
専門書では同内容を読んだことがあったが、
それを「ケジメ」というキーワードで貫いたことで
わかりやすかった。
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▼---岩波書店Webより---▼
◎結果重視の英語 vs. 過程重視の日本語
◎聞き手の立場で表現する英語 vs. 話し手の立場から言う日本語
◎目的地を基準として表現する英語 vs. 出発点を基準として表現する日本語
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著者によると日本語は、英語と比較すると、結果がはっきりしない言葉らしい。私はそれは漢字自体が意味を持つ影響だと思う。最後の方の「お」の不思議な働きはおもしろかった。
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日本語と英語を対照比較することで、日本語の無界性(けじめのなさ)について明らかにしていく。
たまに例文の解釈が強引なように感じたが、概ね納得できた。
なぜこのような差が生まれるのかといった点は、言語学の範疇では語れないとし、あまり言及されてはいない。
そこに少し物足りなさを覚えた。
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本書は「ケジメ」という観点から日英語の特徴を明らかにしています。ケジメとは、行為や出来事の最終的な結果を意味します。英語はケジメを重視する言語ですが、日本語はケジメよりも途中の過程を重視する言語として捉えられています。
例えば、日本語の「おぼれる」という動詞は、泳げずに水中でもがくといった行為に焦点が当たっており、結果として死んでしまうことは必ずしも意味しません。つまり、「おぼれる」にはケジメがないということです。そのため「少年は湖でおぼれたが、無事助けられた」と言うことができます。一方、ケジメが重視される英語ではdrownに「死ぬ」という結果まで含まれます。そのため”The boy drowned in the lake, but he was saved.“と言うと、「死んだのに助けられた」といった矛盾が生じてしまい不適切な文になってしまいます。
また、台所にいる母親に呼ばれたとき、日本語では「はい、今、行きます」というように、「行く」という行為に焦点を当てた言い方が自然です。しかし、同じ場面で自然な英語は“I’ll be with you.”になります。be動詞を使って最終的に母親と一緒にいるという結果状態に焦点を当てていることがわかります。
他にも、ケジメを重視するかどうかという日英語の違いが豊富な例で示されており、言語を学習する上でとても役に立つ情報が満載の一冊と言えます。
(ラーニング・アドバイザー/人社 IKARASHI)
▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1162520
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英語学を期待して手にとったのであれば、この本ではなく
「イメージで捉える感覚英文法/今井隆夫」
の方がおすすめ。より直感的で、章立ても分かりやすいように思う。
思いついたことを並べて書いてるように感じられて、くどい。興味を持ち続けて読み進めるのには根気がいる。
著作者ご本人も後半に書かれてますけど、本のタイトルも日本語に消極的な印象を与えてしまってる。なんだか、もったいない。
後半の6章、名詞に関する指摘は読んでいて面白かった。