紙の本
言葉の力を信じて
2022/04/01 04:15
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
中世ヘブライ語の研究者としてスタートを切った経歴に、言語学者としてのルーツを感じます。言語によって分断される今の世界への、鋭いメッセージが胸に刺さりました。
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チョムスキー導入編。
大学一年の時
とある画家さんの影響で購入し、
何故か積読してしまっていた本。
読んでみた。
今なら解せる。
当時読まなかったのではなく、
読めなかったのかもしれない。
もう思い出せないが、
間違いなく若い頃に読んでおく必要があります。
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これを読み始めて、やっと周囲の人たちが何を話してるのか分かり始めた、という私にとっての基本。
細切れの情報を流すだけのニュースだけでは分からない、学校でも教わらないことばかり。こういう情報に出会えるのは運であり勘であり、周囲との関係をある角度から切り取ったときの形が偶然この情報と同じ形になるからであり。
関連メモ。
"Vietnam Remembered History" from MIT World@iTunes U
講演音声ファイル
http://chomsky.globl.org/
Wiki
http://en.wikipedia.org/wiki/Opposition_to_the_U.S._involvement_in_the_Vietnam_War
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9.11に関連するアメリカという国の矛盾などを説く。
当時、複数冊購入して、取材先で意見の合った人にあげたりしてた。
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正直、この本に書かかれていること全ての意味を理解することは、今の私には無理だった。まず、歴史や政治に関する知識が欠けているし、それに、人生経験が浅く、洞察力が稚拙なのでチョムスキーが語ることを、自分で租借することができず、ただ、「すごい。そうなんか。知らなかった。一体チョムスキーって何者?!」くらいの程度で受けとめるに止まってしまったというか...。話を、ここに書かれてあることから拡大して考えることができる程の、自身の力がなかったのだ。
しかし、さすがはチョムスキー。説明が私にも分かりやすい易い。それに、絶妙な皮肉が効いてて、吐き気がするような黒い内容であるのにも関わらず、読むのが楽しい。(実際、インタビュー禄のために話口調で書かれているということも作用しているだろう。また、監修者の鶴見俊輔さんの力でもあるのだろう。)
監修者あとがきにて、「チョムスキーは、追いつめられた苦しい表情ではなく、ゆっくりと、あかるい表情で講演をしていた。」と述べられてる。これこそ、彼がいかに偉大な人物であるかをよく表しているのではないだろうか。黒い現実を誰よりもよく知った上で、それでも朗らかに、よりよい社会を創るという希望をもって生きている。尊敬などという、ありきたりな言葉をチョムスキーに対して使うのはおこがましく思われる。
私は、この本を通してたくさんの貴重な知識を得ることができた。確かに、現時点で、私にこれらの知識を役立てる場面などほとんどないだろう。むしろ、日常見聞する世の中の様子とは、相反した内容のため、私を困惑させるかもしれない。しかし、これから知識や経験を養っていくことで、この本から得たものの価値がますます高まっていくような気がしている。なんとも表しようがないが、この本に出会えたことに運命のようなものを感じているのだ。
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チョムスキーの講演とインタビューの記録。アメリカ政府の偽善を痛烈に批判する。語り口は冷静で自己省察的。アメリカ政府を信頼していないが、アメリカ国民は信頼している感じが伝わってくる。
初版発行は11年前。現在、シリアを攻撃しようとしている点で、アメリカ政府の外交態度・行動はいまでも変わっていないように見える。一方、以前ほどには簡単に決まらない点では、変わってきているようにも見える。
ちなみに、カバー写真は川内倫子。不思議な温かみをもった「暮らし感」のある表紙。
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なんか、開眼って感じ。
この本は911のすぐ後でたものですが、今でもまったく同じ状況。
オバマがグアンタナモの閉鎖すら出来ないことだったり、集団的自衛権の動きだったり。
マスメディアはただ黙っている。
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ノーム・チョムスキーのインタビュー集。インタビューで相手のかけひきでの発言なので、彼本来のストレートさに欠ける気がする。しかし内容そのものは現在の「民主主義」体制の枢軸国に対する辛辣な批判である。こういう激しい批判が出されているのに、ほとんどの人が知らないということが、現体制の恐ろしいところだ。まだ中国などの方が、問題があるとしてもそれが報道されている点では確かにむしろましである。
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テロリズム、特に国際テロリズムは自分側がしたことにはその名前を付けない。井上達夫の「反転可能性」を補完するような言説である。このテーマに終始し、第二次世界大戦以降のアメリカを中心とした民主国の不正義の実態を示していく。
斎藤考平に示されたグローバルサウスからの収奪汚染問題に通じ、さらに汚れていることに表面上援助の名のもとに虐殺行為を生む行為の告発だ。
少しずつ意識は前進していくと言う。希望はあると。
本書から20年がたった今トランプという猛毒のリトマス試験紙を経て、コロナ禍という諮問をくぐり、加速されていることを望みたい。
もちろん五感を駆使し、隠されていく不正義への警戒を怠ってはならない。
トランプがバイデンに変わったからといって、SDGsがお盛んだからといって、全て良くなるわけはないじゃないか。そうだろ。