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尾崎翠さんの感覚はひょっとすると昆虫に近いのではないかと思います。どうでもいいですが「第七官界彷徨」を読むたびに『第七官=セブンセンシズ=聖闘士聖矢』と連想してしまい、「燃え上がれ俺の小宇宙」と呟きながら読んでしまうのはここだけの話
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こんな作家が居たなんてっ!!
日本に!女性で!しかも戦前!!
「第七官界彷徨」は、凄まじく個性的な登場人物が、
ちょっとおかしい出来事を色々体験し、
ちょっとだけ成長していくカワイイ物語☆
この「ちょっと」って感覚がなかなか面白くて、
時には笑えるし、泣けるし、感心したりもする。
同時収録されている「歩く」も良かったです!
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「第七官界彷徨」が読みたくて買った本です。第七〜を巻頭に、関連する作品と、翠の出席した座談会などが収められています。
尾崎翠の小説はものすごく特殊。似た作品が挙げられないです。
執着的で奇抜な登場人物たちの織り成す非日常的な日常を、空想癖のある少女の一人称で語ります。
アリスのナンセンスをエキセントリックで置き換えたような感じかなぁ。
小説の体裁はとっているものの、詩や少女マンガに近い感覚です。
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<07/1/7途中放棄>
評判の「第七官界彷徨」を読んだが、物語としての面白さがまったくなく、私にはついていけない。
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「岩井の里」と「宵」がすき。
いちごほのかに匂ひ 春のさびしさとりあつめ
うす青きサボテンの葉 ひるまのなやましさ
湯かむり
ころんと転がる心地いい言葉の音。
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尾崎翠という作家さんに出会ったことは2008年のわたしにとって事件だったと思う。内向的で、感覚的で、誰にも似ていない、こんな文章を書くひとが日本に、それも大正時代にいたなんて。
まっすぐにひとを好きでありたい、それって単純だけど、苦しくて切なくて狂おしくて、決して簡単なことではないのでしょう、ねえ。
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2009/7/18図書館にて借りる
2009/
424夜
p127
p149:こおろぎ嬢
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書簡と対談はいただけないが、小説は逸品である。
「第七官界彷徨」は特にすごい。同名の登場人物がでてくるシリーズもなかなか面白い。
とくに彼らの空回りし続ける生活、恋愛、勉強の描き方に興味をひかれる。
作品の少ない方なので、筑摩のこの上下巻を買えばほぼ読めます。
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文体を追いながら、
物語ではなく、書いている人そのものを想像してしまう、
奇妙なメタフィジカル。
異次元の言語世界。
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「よほど遠い過去のこと、秋から冬にかけての短い期間を、私は、変な家庭の一員として過ごした。そしてそのあいだに私はひとつの恋をしたようである。」
という一編目の書き出しから良い。そしてここにもあるように、全体に語り手がある程度の距離を持って語っているような印象がある。きれいでおもしろかった
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途中まで読んで、一休み中。第七官界彷徨を読んだとき、戦前に、今の幻想文学に通じる不可思議でいて魅力的な世界と文章表現を生み出した女性がいたのかと驚きました。
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彼女の世界が私は好きだと思いました。戦前の作家が書いたとは思えないくらいに今の文章な感じがしました。戦後に行商などをしてこの『第七官界彷徨』が再発見された後も執筆を固辞して、老人ホームにて死去。と書いてあったので、この作家の生き方にも、心にかかるものがありました。また読み返したいと思います。
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名作の誉れ高き「第七官界彷徨」で、即座に魅了されてしまった。
何と個性的で、繊細で、愛らしい、愛すべき作品であるか。
同作品から派生した様な「歩行」「地下室アントンの一夜」も良い。
一方で「香りから呼ぶ幻覚」の官能的作品にドキドキさせられたり。
尾崎翠、素敵だ。
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尾崎翠の尾崎翠集成を途中まで読みました。テレビで紹介されていたので、尾崎翠の第七官界彷徨を読んでみました。どこか知らない場所をさまよう物語なんだろうなあ、と期待して読んだのですが、実際は詩人に憧れる少女の退屈な日常が描かれた物語でした。文学的には何か優れたものがあるのでしょうが、konnok的には少女趣味的なつまらない物語でした。尾崎翠集成を上下巻で買ったのですが、このままお蔵入りですね。
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尾崎翠は独自の心理学―分裂という言葉を使い自らの世界を構築した作家である。「第七官館彷徨」にて再評価されました。彼女は美しい。女性として美しい描写を描き、文章を書いています。名の通り緑の色が映える作品です。