紙の本
綺麗な物語
2003/01/04 12:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:天海祐馬 - この投稿者のレビュー一覧を見る
悲しいことに、彼らはとても“不器用”です。
「今何をしたいのか」「今何を行うべきなのか」
それは分かっていても、
「それは正しいことなのか」「それは自分が本当に望むことなのか」
そんな疑問がどうしても拭い切れず、立ち止まってしまうのです。
彼らはそんな矛盾を抱えたまま生きています。
しかし運命は、彼らに最悪のシナリオを用意していました。
決して抗うことのできない運命
それでも彼らは、自分の本当にすべき事を必死に探している
……これは、そんな彼らの物語です
前作と同じく、どうしても最後はやるせなさってのが残ってしまう感じがします。
これで良かったんだって自分に言い聞かせるっていう感じの。
それでも、読み終えて“良かった”って感じさせてくれる話でした
科学が発達した未来において、世界そのものを操る“魔法士”たちのおりなす近未来ファンタジー
あなたも、この綺麗な物語に、しばし見入ってはいかがでしょうか?
紙の本
子孫を残すのは生命に許された奇跡
2009/08/27 10:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
魔法士には、人間として生まれたあとに改造されてなる後天的魔法士と、生れ落ちたときからI-ブレインを備えている先天的魔法士がいるらしい。今回のお話は、同じ先天的魔法士でも、研究者の手により人工的に作られた少年ディーと、魔法士の母親から生まれた少女セラが出会う物語である。
このシリーズの主役は魔法士である。だからこれまでも、様々なタイプの魔法士が登場してきた。彼らは人間と同じ様に食事をし、笑い、悩み、生きている。しかし一方で、I-ブレインという強力な演算装置を自らの内に持ち、周囲の物理法則を塗り替えてしまう程の処理を行える。普通の人間から見ると、一種のバケモノ、別種の生物だろう。
ところで、進化とは何だろうか。進化論によれば偶然とほんの少しの遺伝子の変異により発生する奇跡であり、創造論によれば創造主によりデザインされた新たなる生物の誕生ということになるだろう。つまり魔法士とは、人工的に進化を促進された人間、と見ることもできる。
これまでの物語は、研究対象である魔法士の視点で世界を描いていた。だが、元々、著者は研究者らしいので、今後は研究する側の視点から世界が描かれることもあるだろう。どんな解釈をするのかが、少し楽しみである。
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今回は親子愛です。
不覚にも思わずジーンとくる場面があり、今までで一番良かった。
だから俺に親子愛の話を出すなって!まじでこういう話に俺は弱い。
とりあえず2巻であの2人が、そしてこの3巻でこの3人がパーティを組むわけですか。
てなると次回は前者二人の話になると.......。不安だ....。
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時空制御特化型魔法士《光使い》の話。シティのエージェントとして暮らす「双剣」の騎士ディーは、「光使い」と「黒衣の騎士」に出会い、一連の戦いの過程で「真の強さ」とは何かを見出し始める。舞台は2198年7月シティ「マサチューセッツ」。
ウィキペディアより抜粋
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狙っていると分かるのに、面白い。
敵が味方だったり、味方が敵だったりする話には弱いです。
主人公ディーが実はあまり好きではないけど、彼を中心に回る人間関係は面白かった。
その関係のちょっと外れにいる、都合が悪くなると現れてくれる黒沢祐一がかっこよかった。
「ウィザーズ・ブレイン」シリーズの根幹にあるものは、「家族の絆」なのだと思います。
なので、その家族でケンカを始めると、常人の域ではもはやどうしようもない戦争に発展するってことですよね。
実はこのシリーズを知るキッカケとなった一冊。
当時、この巻の表紙にほれ込んで、ウィザーズにはまった。
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ジャケイラが無いことに戸惑いを隠せません。
一番好きな表紙なのにー!
ウィザーズ・ブレインはどれを読んでも感動します。
早く最新刊まで追い付かないと・・!
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シリーズ3作目。
シティ・マサチューセッツを舞台。
破壊活動を行う“光使い”を追う魔法士ディーは、母親と二人で暮らすセラという少女に出会う。
親しくなる二人だったが、ディーが追いかけている“光使い”こそセラの母親だった―――
悲しい・・・悲しすぎます。
心優しいディーが意を決して強くなろうとしたのに、その結果が・・・
その結果、すれ違ってしまう二人が切なすぎます。
セラと母親のマリアの関係も辛い。
あんなにもセラのことを思ってるのに、こんなふうにしか接しられないのが・・・(;_;)
そしてマリアの最後に涙してしまいました。
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ライトノベルで一番好きなシリーズです。
気象衛星の影響で太陽が差さなくなった地で、自分の大切なものの為に一生懸命な少年少女達のお話です。
群像劇っぽく視点が色々変わるのですが、どの子もとてもひた向きでそこが大好きです。
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ファクトリーの任務を何度も失敗し、規格外の騎士であるためになんとか処分されずにいる[双剣]。後が無い任務の捜査で出会った一人の少女と惹かれあっていく。
少年は強くなりたいと望み、取り返しのつかない罪を背負う。
少女は母を守るため[光使い]として覚醒する。
少年は少女を守ると誓い、姉[千里眼]との闘いに挑む。
少女は真実を知り、強くなると決意した。
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既読。好きな本。シリーズ三作目。
ありえないけれど、未来これに近いものになる可能性はあるんじゃないかと少し思う。好きというか、一回読むと離れられなくなった。
個人的に一番好きなのは3巻だが、どれも感動します。
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ウィズ3巻。
またまた舞台が変わってディーとセラの物語。
表紙は作者も絵師も言われていますが、当時凄く衝撃を受けました。
じゅんけさんの作品の中でもかなり好きな作品です。
前巻の様に前半はほのぼのと進みますが、後半は急にシリアスになります。
罪は罪だけど、誰かが悪いわけじゃない・・・
マリアもディーも。
難しいです。
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ウィザーズシリーズはこれから読み始めたのでこっちを登録。
世界観から表紙をめくってカラーをめくった次の短い文章から全てがツボすぎる物語。
年に一冊刊行なのが玉に瑕(苦笑
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いったいどれだけの人間を出すつもりなのか。またまた違う視点から物語が始まっています。異なる目線から見た世界を見ることでその人がいったいどう考えているのかというのが、それぞれ違いが出て面白いですね。
そして、相変わらず救いがないと言ったら良いのか、いいやつ悪いやつ人それぞれ。先は長いので、じっくり読んでいきたいですね。
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このシリーズ、とにかく登場人物が多い。この頃はまだキャラ紹介の段階で、他の巻で主役を張っていたキャラとほとんど絡みがないのです。
そんな中、私の一番のお気に入りがこの表紙の二人です。
とにかく、かわいいんです。シリアスなシーンでないところでのやり取りが。
しかし、物語自体が毎回悲しくて泣いてしまいます。
この先どんな展開が待っているか未だわかってはいないけど(シリーズは2014年3月現在完結に至っていない)、幸せになってほしいと一番思う二人です。
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また泣いた
子どもを生むってことは母親にとって自分の味方を創るってことなのかな?
自分を必要とする
自分の生きる理由になる
無条件でそう思ってくれる人を創ることなのかもしれない
子どもは母親を愛するよ
家族がいて幸せなのは子どもじゃなくて親なのかもしれない
ディーくんが可哀想過ぎるや
クレアからもセラからも完全に愛されることがなくなって
何も悪いことしてないのに
ただ生み出されただけなのに
ディーくん幸せにならないかな?