紙の本
編集者コメント
2002/10/23 10:14
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投稿者:アライユキコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本を愛する現役ゲーム作家集団が、本をゲーム化する団体「ベストセラー本ゲーム化会議」(略称:BGK)を結成、ベストセラー本16冊のゲーム化にチャレンジした新感覚の書評本。とにかく徹底的にバカバカしいです。「ゲーム脳の逆襲」です。「ゲーム脳」が文芸界に殴り込みです。ゲーム脳は、すぐキレるらしいです。笑えます。
小林よしのりの『戦争論』が激ムズシューティングに?
宮部みゆきの『模倣犯』が育成シュミレーションに?
舞城王太郎の『煙か土か食い物』が音ゲーに!?
吉本ばななの『虹』に裏バージョンが!?
『バトル・ロワイアル』で世界崩壊!!
他にも『冷静と情熱のあいだ』『新「親孝行」術』など、ゲーム化するという名目のもと、ベストセラー本であるのをいいことに言いたい放題。(辻仁成さん、江國香織さん……他にもたくさんごめんなさいっ!)
発売以来、「爆笑!」「すっとした!」「もっとやれ!」というたくさんの感想をいただいてます。中には帰りの電車で声を出して笑ってしまった、乗り越してしまったという報告も。出版業界に何のしがらみのない3人だからできた「本音」トークの炸裂。実際、原稿をまとめながら、思わずゲラゲラ笑ってしまう、そんな楽しい編集作業でした。
あと、脚注がスゴイです。各会議に脚注当番を決めたのですが、著者3人が競うように書き捲ってます。脚注欄、真っ黒です。ゲーム用語、文芸用語、時事用語を解説しつつ突っ込みまくる勢いをわたしには止めることができませんでした。
装幀にも仕掛けあり。とにかくバカ力いっぱいにつくったバカ本です。ぜひとも笑っていただきたい! 詳しくは公式サイトまで。
http://www.ne.jp/asahi/kaeru/bungei/game1.html
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面白かったです。あのベストセラーをゲーム化したら…!という発想に頭が下がります。やっぱ考えてる企画が、ヒット作を生み出すんですね。しみじみ。読書を楽しんだり調べ物が楽しい!という企画担当者が、ゲーム業界にいるとは、目からウロコでした。いや、自分の巡り合わせが悪かっただけなんでしょーが…。
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なんて自由な本の読み方だろう、と、感銘を受けた1冊。
大メジャーなゲーム作家3人が「すべての本はゲーム化できる!」を合言葉にベストセラー本ゲーム化の企画を練りまくる、という趣旨のニュータイプ書評。
それはないわ、と呟かずにいられない迷企画も飛び出すが、そこがまた自由でイイ。誤読は読者の専売特許だもん。読みたいように読むもんね。
ゲーム作家3人の好みと自分の嗜好が割と似ているのも、面白がって読み進められた要因かも。
舞城王太郎のリズムアクションゲーム「煙か土か食い物」、欲しいいい!
project001『世界がもし100人の村だったら』
project002『愛のひだりがわ』
project003『冷静と情熱のあいだ』
project004『煙か土か食い物』
project005『チーズはどこへ消えた?』『バターはどこへ溶けた?』
project006『模倣犯』
project007『あらしのよるに』
project008『白い犬とワルツを』
project009『虹』
project010『新ゴーマニズム宣言SPECIAL戦争論2』
project011『PLATONIC SEX』
project012『新「親孝行」術』
project013『あらゆる場所に花束が……』
project014『痛快!憲法学』
project015『FOCUS』
project016『バトル・ロワイアル』
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「世界がもし100人の村だったら」「冷静と情熱の間」「チーズはどこへ消えた?」「バトルロワイヤル」といったベストセラーの本をゲームにしてしまったらどうなるのだろう?ということをゲーム作家が話している対談本。
まじめに本の内容から考察しているものもあれば、一発ネタで流しているものもあり玉石混合です。
いきなり最初から「101人目の村人になって1番を目指すゲーム」とか「世界がもし100人の妹だったら」などを考え付くあたり、流石作家さんと言いたくなります。
基本はサブカル作家が語った書評集なので、読んだことのない本や作家さんのゲームをやってなくても楽しく読むことができます。
また、作家さんたちの知識や情熱に恐れおののくこともできます。マイナーな映画の話題をしていたと思ったら政治、経済、ゲーム、下ネタなどとぽんぽん飛ぶので、読んでいて楽しい。
あとは、10年ほど前に出た本なので、当時を思い出せてなんか懐かしくなれますよ。今と本の作り方がなんか違ってますね。
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飯田「ゲームやりすぎの人は本を読み、本を読み過ぎの人はゲームをやって」
ゲームと読書という組み合わせを見ると「ああライトノベルね」というふうに結びつきやすいわけだけど、本書を読むとこの組み合わせにはもっと広がるところがあるなと思わされる。なんだろう、テーマの作り方とかの部分で応用できそうな部分があると思わせる部分がある……?いまいち言語化できない。
あと舞城フリークスの一人としては、舞城の分析(少ししかないけど)が適切だなと思わされたのもポイント高い。
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自分とは違う見方をするのを興味深く感じた。
どんな本でも面白いゲームにするためのアイデアを思いつくのはさすがプロのゲーム企画者。
ゲームクリエイター志望者は読んでおくといいかも。