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紙の本
やはりこの小説は一筋縄ではいかない
2021/05/08 21:41
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「前科者」であり、部落出身者である冬木は、いよいよ「故障銃のすり替え事件」の犯人と決めつけられようとしている。そして、冬襦袢についての問答と、やはりこの小説は一筋縄ではいかない
紙の本
生涯に読んだ本でベスト10に入る本
2015/12/28 19:36
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投稿者:ロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでの戦中記とはことなり、日本陸軍も暴力だけでない人間的な側面が上官と二等兵にもあったのだということがよくわかりました。その分、リアリティがあり内容にどんどん引き込まれました。今年のベスト1、そしてこれまでに読んだ本のベスト10に入ります。
紙の本
相手の土俵、自身の信念
2004/03/21 00:48
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投稿者:けんいち - この投稿者のレビュー一覧を見る
第二次世界大戦期の軍隊生活を描いた小説としては、例えば野間宏の『真空地帯』などが、名作として文学史的にも位置づけれている。その時、この『神聖喜劇』の取る位置とはどのようなものだろう?
まずは、あまりに単純なことかもしれないが、4巻に至ってもまだ終わらない本書の「長さ」をあげる必要があるだろう。この長さは、その多くが、軍隊での出来事を時系列に沿って書くこと以外の記述によって埋められていくことになる。それが、名高い(!)膨大な引用であり、回想であり、時には屁理屈さえみえる論理構成によるものであることは、明らかである。
そして、瞠目すべきは、本書が単なる「抵抗」の実践であるにとどまらず、その特に軍隊法規の引用に明らかなように、「軍隊」という組織の法規(言説)を圧倒的に受け入れた上で、その中での「不当」な力に、「軍隊」のルールに則して「抵抗」しているという、そのあり方である。
そのためにこそ、この「長さ」が要され、膨大な引用(さらには、引用の反復)が行われることになるのだ。そしてこのことは、『神聖喜劇』の小説としての魅力や、作家大西巨人を考え・評価することだけでなく、およそ言葉を用いて何かしようとする人間にとって、あまりにも重要な言説実践であるように思われてさえくるのだ。
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