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紙の本
ブラームスの子守唄
2002/11/09 21:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:瑠璃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
梅子と元天才ピアニストの蔵之介は、梅子が生まれたときからの付き合いである。お互いに一緒にいることが当たり前の二人の間に、情熱的なセレナーゼは流れていないようだ。
しかし、月夜に梅の香とともに流れてくるやさしい子守唄が聞こえてきそうな、「ゆるゆる」した関係がある。読んでいて、気持ちが穏やかになった。
脇を固める蔵之介の両親なども、いい具合に「ゆるゆる」。まさに「和み系」だ。
これを読了後、私は久々にピアノが弾きたくなった。思わず作曲者がブラームスである曲を選んで弾いてみた。私以外に聴くもののない音だった。
聴いてもらう誰かがいる音楽は幸せである、としみじみと思ってしまった。
漫画で音を表現することは困難であるが、この作品の繊細な絵の間には柔らかい音が満ちている。
読んで幸せな「ゆるゆる」を味わって頂きたい。
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