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大2の夏休み集中講義を担当した先生が執筆された本。ユニバーサルデザインって、素敵な概念ですね。もっと広まってほしいです。
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ユニバーサルデザインだけでなく、SOHOという新しいワークスタイル、女性としての生き方など、勉強になることが詰っています。堅い口調で書かれていないので、とても読みやすいです。
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ユニバーサルデザインについて調べていたとき,最初に読んだ本。読みやすくて取っ掛かりに読むのにちょうどよかった。
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ユニバーサルデザインとはなにかご存知ですか??
設計段階から「誰にでも」使いやすくする。それがユニバーサルデザインです。
この考え方はありとあらゆる「ものづくり」のシーンで生かすことができます。
都市開発はもちろん、
家電などの電子機器や家具。
WebサイトやITシステムなど。
あらゆるものが老若男女、障害あるなしを問わず利用されることを前提として開発されてゆけば
どんなに素敵なことか。
欧米では、障害者や高齢者が若者と共に働いたり生活する基盤がしっかりできています。
日本は高齢化が再現なく進む今、なぜユニバーサルデザインの考え方が浸透しないのでしょうか。
高齢化が進めば進むほど、市場としても魅力的であるのに。
(調べてみたところ、日本のシニア(50歳以上)が国民の全資産の半分に相当する700兆円もの資産を持っているらしい(2004年)
http://r25.jp/b/honshi/a/ranking_review_details/id/1112004080506)
僕は職業柄(来年からですが)、
ITの側面からユニバーサルデザインをどう活かすべきかを考えて読んでいました。
IT技術の中でもユビキタスはユニバーサルデザインと親和性が高い最新技術として注目されているそうです。
ユビキタスとは簡単に言えば「いつでもどこでも」使えるITシステムです。
本書の中で関根千佳さんが
そこに「誰でも」というキーワードも付け加えてほしい、と強調していたのがとても印象的でした。
IT技術を用いて「私たちの生活をより良くするものはなにか」を考える上で、
ユニバーサルデザインの考え方を忘れてはならないと強く考えさせられました。
ところで、
関根千佳さんは本書を「自分の遺書」のようなものと位置づけて書き上げたそうです。
プログラミングのプの字も知らずIBMに飛び込んで、
社長に直訴してSNSセンターを開設し、
ついにはSOHOのユニバーサルデザイン企業「ユーディット」を設立した彼女。
彼女の生き様は、「命を懸けるものを見つけた者は強いんだな」とつくづく考えさせられました。
そんな魂のこもった本書、
ユニバーサルデザインの考え方を知るという意味だけでもおすすめです◎
***
参考までに
本書の著者である関根千佳さんのインタビュー記事から
「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」の違いを説明している部分を抜粋しておきます。
http://www.ewoman.co.jp/winwin/56sc/11.html
◎バリアフリーとは?
バリアフリーっていうのは実は海外では今や、ほとんど使われていない言葉です。健康な成人男性が使いやすいようにデザインされたものは、それ以外の人にとってバリアを内包している可能性があります。女性や、子どもや、障害を持つ人や、高齢者や、旅行中の外国人からすると、使いにくいっていう部分がいっぱいある。それがバリアなんですね。そのバリアを外す、フリーにするデザインアプローチを、バリアフリーデザインって呼ぶんですね。バリアを後からはずすので、コストもかかるし美しくない。
◎ユニバーサルデザインとは?
デザインの最初の段階から、誰にでも使いやすいようにするのが、ユニバーサルデザインです。たとえば駅や建物、公園を、ベビーカーにも、小さい子どもでも、妊産婦でも、お年寄りでも、外国から来た人でも使いやすいようにする。
そのような感覚で、身の回りのもの全て、街や物や情報を作っていこうよと言う考え方です。たとえば高齢者や視覚障害者にも最初から読めるように、ホームページを作っておこうよって。
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ユニバーサルデザインについての紹介と筆者の挑戦。
身の回りのデザインについて、これから注意して見られるようになったと思う。
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ユニバーサルデザインとバリアフリーの違いとは。普段接しているありとあらゆる物や、そこに生活している人を見る視点が変わる。つくったものを使う人のことを正しく理解する重要性を感じた。