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2011年7月に読んだものを再読。だいぶ近づいてきた。フッサールの志向性、ハイデガーの世界ー内ー存在、実存、時間。ハイデガー論が書かれたのは1932年で、当時レヴィナスの立場ではどのように彼を考えていたのかは興味深い。
要するに、フッサールの現象学は、自由の哲学である。97ページ
まず始めに動詞である。人間は、存在の体制のうちに在って、存在を<みずから開示する>ものであり、人間は現存在者(Daseindes)
ではなくて、現存在(Dasein)である。130ページ
などは興味深い。近年見つかったナトルプ報告によると、ハイデガーはそんなに実存主義者ではなかったと聞きますが、もちろんそんなこと当時のレヴィナスがご存知なはずがない。
ときに、次の言葉も面白かったです。サルトルが有名になるずっと前の論文ですが。
実存はみずから自分自身に先行するのである。145ページ
哲学素人なので、事実関係網羅していない素朴なコメントでした。
前回のコメント
もちろん、「分かった」と書くつもりはない。しかし、ちんぷんかんぷんでどこに引っかければよいのかまったく分からなかったハイデガーについて、「これは読むべき本なのだ」と感じるところまでは、来ることができた。実存と配慮なのだ。今週はよく分かんない本が次々すっきりしてきて気持ちの良い週だ。