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紙の本
プロの評論家になる考えがなければ興味深く読める
2004/12/04 14:02
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投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る
「専門ライターたちに聞く」というインタビュー集。「キミも評論家になれる」というハウツー本ではありません。
音楽評論家や自動車評論家といったオーソドックスな印象を与える分野の人をはじめ、ハリーポッター評論家やジェットコースター評論家といったマニア系、さらには人妻評論家という風俗分野まで、14人の評論家の来歴を聞きだしています。
しかしどういうきっかけでその分野の評論家になったのかというと、大半の人が「いやぁもともとは小説家志望だったんだけど…」とか「ラジオ局に勤めていたんだけど事情があって退職した後で知り合いに誘われて…」といった具合に、「ひょんなきっかけで」「たまたま」その分野に分け入って行ったと語っています。就職活動を前にこの本を手にした大学生はおそらく「私はこんな分野で評論家に(というよりはライターに)なりたい」という固い志をもった人がほとんどでしょうから、この本に出てくる評論家たちが初志貫徹型ではないことに失望感を味わうのではないでしょうか。
「評論家になるには」と題した最終章では10頁に渡ってなんとなくアドバイスめいたことが書かれてはいますが、コネや人脈が結構必要だという意味あいのくだりがあって、ハウツーに限っていえば、まさに「瓢箪から駒」以外に14人の評論家たちのインタビューから見えてくることはあまりないという気がします。
ただ、14人のインタビューはそれなりに興味深く読めます。人生の面白さはまさに「犬も歩けば棒に当たる」という偶然の出来事の積み重ねにあるだなという感慨を新たにする本として楽しく読めたのも事実です。
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