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高い評価の役に立ったレビュー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2019/02/20 11:29
こんなに種類があったのか、レトリック。
投稿者:てん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の力量に圧倒されました。版を重ねているのも納得です。
この本を読んで日本語を使うことが楽しくなりました。日本語っていいなあと思わされました。
低い評価の役に立ったレビュー
5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2016/01/10 14:01
こんなにも名作の結末を書いてよいのだろうか?
投稿者:shogiがsuki - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読み終えると、名作の結末が分かってしまいます(今風に言うとネタバレと言うやつです)。レトリックの解説のために、名著を引用しているのですが、なぜか結末が分かるようなことが、引用の後に書かれています。たぶん著者は、こんな面白い本なんだよ、と言いたいのでしょうが、この本はジュニア向けでしょう。まだ読んでない若い人たちから、感動を取り上げるなんて、禁じ手ではないのか。
ちなみに、『厨子王』『羅生門』『清兵衛と瓢箪』『こころ』『とんかつ』『藪の中』『山椒魚』これらをまだ読んでいない人は、読んでからにした方がよいでしょう。
(引用は、その他にもたくさんの小説等からしています。)
内容は、30に分類したレトリックの技法について、小説などを引用して解説しています。ページが限られているので、広く浅くなっています。
口コミで1を付けたことは今までありませんが、注意喚起の意味で1を付けさせて頂きます。
紙の本
こんなに種類があったのか、レトリック。
2019/02/20 11:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:てん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の力量に圧倒されました。版を重ねているのも納得です。
この本を読んで日本語を使うことが楽しくなりました。日本語っていいなあと思わされました。
紙の本
正直言えば、岩波のジュニア新書くらいためになるシリーズはない。その視野の広さもだけれど、誰にでもわかる、という至難の業に挑戦しているのがありがたい
2004/01/01 21:31
7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「英語学の専門化が、特殊な日本語という幻想から離れて、人間の言葉の一つとして日本語をとらえ、レトリックを説く」日本語。最近、第何次かの日本語ブームらしい。それも、特殊性を訴えるものや、卑下するものではなく、地道に本来の日本語の姿を研究するものだという。思った以上に、文章を書く人が増えているのかもしれない。
瀬戸は1951年生れ、大阪市立大学大学院文学研究科教授である。専門は英語学・レトリック。彼は、レトリックには五つの部門「発想・配置・修辞(文体)・記憶・発表」があるという。この本では、レトリックの中心である修辞(文体)を、代表的な30項目に分け、各々に適切な例を挙げて、その実際を見せながら、文を書く気にさせていく。
冒頭の戒めは、いかにも英語学の専門家らしい意見だが、私なども学生のときから「日本は特殊、独自などというのは分るけれど、それが優れている、というのは短絡だろう。また、日本語の言い回しの豊富さを例に、敬語の無い外国語を軽んずる傾向があるけれど、言葉の有無だけが人間の心を表す、と言うのもあまりに手前味噌ではないか。同じ言葉の中に、尊敬や卑下を感じることが出来るとすれば、心の豊かさは、むしろ言い回しの少ないほうにある、といえるのでは」と叫び続けている。だから、以下の瀬戸のことばに肯かざるをえない。
「日本語の独自性を過大に宣伝するものもあるようです。私は、日本語のある一面に優越感を感じるのも、また、ある一面に劣等感を感じるのも、ともに間違った態度だと思います。これからは、日本語は、西洋の言語とも東洋の他の言語とも、本質的に対等な、人間のことばのひとつである、という認識をしっかり持つべきだと考えます」「このような表現手段を持たない言語は、地上には存在しません。こう断言していいでしょう。人間が手にする表現の手段としてのレトリック、これは基本的には人種や文化を超えて平等なのです」
全体は「意味のレトリック」「意味の変化」「形のレトリック」「形の変化」「構成のレトリック」「構成の変化」「巻末にレトリック三〇早見表」からなるが、最も楽しいのは引用される例文だろう。安野光雅に始まり、開高健、向田邦子、井上ひさし、森鴎外、安藤忠雄、勝美洋一、芥川龍之介(竜之介、ではない点に注意、同じ岩波でも文庫や全集と違う)、近松門左衛門、村上春樹、山崎豊子、養老孟司、池波正太郎、太宰治、谷崎潤一郎、清水義範、夏目漱石。筒井康隆『ロートレック荘事件』『文学部唯野教授』、北村薫『スキップ』、宮部みゆき「初ものがたり」など大好きな作家が、作品が並ぶ。
しかし、これだけ論じられても、じつはレトリックというものには諸説あって、決定打というものがないという。三〇項目の分類はともかく、読んでいて、ひとつくらいはパスティーシュで書いてみるか、という読者がいれば、大成功。瀬戸の、いずれにも組しない姿勢は、何かといえば時代錯誤で身勝手な潔さが叫ばれ、戦火が身近に迫ったきな臭い今、とても好ましく思える。不撓不屈とは、こういうことを言うのだよ、小泉総理大臣。
紙の本
こんなにも名作の結末を書いてよいのだろうか?
2016/01/10 14:01
5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:shogiがsuki - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読み終えると、名作の結末が分かってしまいます(今風に言うとネタバレと言うやつです)。レトリックの解説のために、名著を引用しているのですが、なぜか結末が分かるようなことが、引用の後に書かれています。たぶん著者は、こんな面白い本なんだよ、と言いたいのでしょうが、この本はジュニア向けでしょう。まだ読んでない若い人たちから、感動を取り上げるなんて、禁じ手ではないのか。
ちなみに、『厨子王』『羅生門』『清兵衛と瓢箪』『こころ』『とんかつ』『藪の中』『山椒魚』これらをまだ読んでいない人は、読んでからにした方がよいでしょう。
(引用は、その他にもたくさんの小説等からしています。)
内容は、30に分類したレトリックの技法について、小説などを引用して解説しています。ページが限られているので、広く浅くなっています。
口コミで1を付けたことは今までありませんが、注意喚起の意味で1を付けさせて頂きます。