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紙の本

ドラフトの歴史に学ぶ人材採用の極意

2003/08/23 00:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Taka−14 - この投稿者のレビュー一覧を見る

とにかくすばらしい資料である。すばらしいの一言につきる。
プロ野球にドラフト制度が導入されてからの38年間の全資料、まさに「パーフェクトヒストリー」、おまけにドラフト外入団選手の記録も網羅しているのだ。

この資料は本当にいろいろな楽しみ方ができる。

1読目。
ドラフト38年の歴史を概観してみる。
田淵、山本浩二、山田久志、福本、東尾、星野などのスターを輩出した68年(第4回)の凄さに驚き、江川事件、桑田事件、元木事件を懐かしむ。

2読目。
西武、ダイエーと渡ったドラフトの寝業師、根本陸夫の「根本忍法」をレビューする。

3読目。
巻末のデータベースを細かくチェックする。
田淵、江川、原、斎藤雅樹等、名球界入りしていない名選手を捜してみる。
期待されて入団したはずの「あの選手」の生涯成績を見てみる。(サッシー、田鎖、藤王…)

4読目。
ひいきの球団の歴史をチェックする。
優勝前の10年間、低迷前の10年間、ドラフトで何が起こっているのかを細かく分析する。

その後。
最近絶好調な「あの選手」の歴史をチェックする。
井口・斎藤和巳(ダイエー)、井川・矢野(阪神)などなど。

この本の利用価値は上記にとどまらない。
私は冗談抜きにこの本は、現在入手可能なもっとも優れた人材採用に関するケーススタディではないかと思っている。
ドラフトの歴史が語る示唆はあまりにも深い。

まず、戦力強化に思想の無い組織、スカウティングがいい加減な組織は常勝軍団とはなり得ないことを明快に示している。
巨人、西武、そして昨今のダイエーがなぜ優勝争いに絡む力を維持しつづけているのか。横浜や阪神がなぜ長きにわたって優勝と縁がなかったのか。ロッテ、日本ハム、オリックスの最近の低迷ぶりは何なのか。
「人材の採用」という視点から分析的なアプローチで徹底的に考えてみる価値があるテーマだと思う。

そしてもうひとつの考えるべき大きなテーマは「根本陸夫の交渉力の本質」である。根本については、素質のある選手を見抜く眼力に優れていたということのみならず、有名選手を確実に獲得していたということに、より注目すべきである。
西武時代の松沼兄弟、伊東、工藤の獲得、そしてダイエーにおける城島、小久保、松中、井口、柴原の獲得。
当然、交渉のプロセスに関する詳細な記録などは望むべくも無いのだが、根本忍法の方法論が体系化されたあかつきには、それは我々にとって重要にして汎用性のある知的資産となるに違いない。

各回(年度)ドラフトについての小関順二の解説も秀逸である。
またジャンボ仲根(近鉄)、近藤(中日)、志村(慶大)といったプロで大成しなかった(志村に至ってはプロ入りしていない)選手までちゃんと取り上げてくれる気の利きようである。プロ野球ファンはこういう記事が読みたいのだ。

購入から現在に至るまで、おそらく日本シリーズが終了するまで、この本が私の書棚のベストポジションをキープしつづけることはまず間違いない。

・とにかくプロ野球の大ファンである、という人
・高校野球や大学野球もカバーしながら継続的に野球を見ている人
・古き良き時代のプロ野球を知っており、時折懐かしく思う人
上記条件を満たす人は、もしこの本を書店で見つけたら絶対に「即買い」すべきである。

次はいつ出るのだろうか?
定期的な刊行を強く望む次第である。

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