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LOVELESS(Zero−sum comics) 13巻セット みんなのレビュー
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紙の本
女の子向けの「LOVELESS」の読み方
2003/09/08 12:56
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:水品杏子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
同世代の漫画好きに、今、高河ゆん読んでるんだぁ、と話すと言われた。
「そりゃまたずいぶんマニアックな。」
そう言われてみると、高河ゆんはいろんなところ(一般誌の漫画紹介とかね)で「マニアックな作家」といわれている気がする。そういわれる所以を考えてみると
同人活動を活発に行っている。掲載誌と作風がアニメ的である。物語の展開がゲーム的である。ボーイズラブの要素が感じられる(あるいはボーイズラブである)。といったところだろうか。
この特徴は「LOVELESS」にも、見受けられる。
主人公・立夏が、謎の男・草灯とともに兄・清明の死の謎を解く、というのが今までの展開で、見所は主に立夏と草灯のスキンシップ(調教?)だ(?)。
さて、本題はここからである。
私の「LOVELESS」読み方としては、ストーリーはわりとどうでもいい。いや、どうでもいいというのは語弊がある。これは、ストーリーで読むよりは、シーンと絵で読むと楽しい漫画なのだ。
高河ゆんの才能は、ありえない世界、存在するわけがない人物(少年)、を構築する能力だと思っている。ほのぼのしているにもかかわらず完全に現実離れしたその世界には、教訓すらなく、(立夏かぁわいぃぃぃ、一匹ほしぃぃぃぃ、とか、心の中で思いながら)読者はただうっとりとその夢の世界にひたるだけである。
3巻に「お願い、触らないで」と言うせりふがある。帯のコピーにまでしてある。そこまでする必然性はやはり、この漫画の効用が、女の子たちをありえない世界に連れ去りうっとりさせることだからなのだ。
付け加えると、この作品では今までに比べると作風がぐっと「今風」になり、随所にオリジナリティが感じられるようになった(たとえば手書きの小さいふきだし。主人公の人物造形に効果的だ)。また、近頃CGに使われている漫画が多いなか、CGを完全に道具として使っている(特にカラー)、この技術のオリジナリティはもっと注目されていいと思う。
というわけで、冒頭にマニアック云々と書いたが、それが何?という感じだ。
夢の世界でうっとりしたい女の子に「LOVELESS」をお勧めする。
※評価保留は、現在まだ連載中のため。
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