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紙の本
もうそろそろ第三巻が出る頃なんでしょうか。多分、全部完結した後でないと、この話の本当の面白さはわからないんでしょうね
2005/12/05 20:35
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「心が弱まった人の心の中に逃げ込む50人の犯罪者の意識。ドリームバスターとなったシェンとマエストロの冒険」ファンタジー。前作『ドリームバスター』の続編。
今回は、シェンの生い立ちがテーマといったらいいのでしょうか。山田章博のイラストもまだこの頃は好調で、彼の仕事の中でも特筆すべき出来といっていいでしょう。
ドリームバスターは、人の夢の中に潜り込んだ凶悪犯たちを探し出す賞金稼ぎのことです。といっても誰もが自由にやっていい、と言うものではありません。ちゃんと資格があって、試験もあります。
話の主人公は、鬚面親父のマエストロと、16歳のシェン。シェンの母親は凶悪犯のローズ、何のつもりか結婚したのは腕のいい料理人だった父ですが、彼女の心を占め続けたのは犯罪のパートナー、ボブ・ライスです。血まみれボブと呼ばれていた彼に因んで、彼女も血まみれローズと呼ばれていました。
シェンは刑務所の医療施設で生まれ、その後、料理人の父の引き取られ、託児所に預けられて育ちました。そこでローズに代わって母の役をしたのが施設の経営者ママンです。シェンが四歳の時、死刑の宣告を受けたローズはプロジェクト・ナイトメアの被験者となります。実験機ビッグ・オールドワンの暴走に巻き込まれ料理人の父親は死亡。一方、50人の凶悪犯は意識だけの存在となり、別世界に逃亡します。
ミクバの湾岸地区に7ヶ月前に流れてきた優しいリップ。記憶障害のうえに失語症も抱え込んだ同世代の彼とシェンが友人になるのに時間は要りません。そのリップが消えました。怪我をした様子の友人はどこに消えたのか。それにマエストロの亡くなった仲間の奥さんで料理上手な未亡人エムリン。引退するDBパーカー。彼らに降りかかる事件。
村野理恵子は気の弱い20歳のOLです。自分が遭遇した事件で、以前から警察に目を付けられていた男を犯人だと証言したものの、被疑者の執拗な無実の訴えと、証言の時に彼女が受けた警察の指示の手順に疑問を持ち始めています。心が弱まった彼女を密かに励ます、見知らぬ男の声「目撃者」は、SFJAPANに二回にわたって連載されたもの。
DBの試験にやっと合格したスピナーがジュナに差し出す手紙。消えたリップを捜すシェンが出会ったのは、虐待されている少年を助けようと必死になっている逃亡者でした。少年を苦境から救うべきか、規則にしたがって逮捕するのが先か、シェンの心「星の切れっ端し」は、書下し。
こちらの読み方が荒いせいでしょうか、前作よりは面白いとは思うものの、伏線が見えにくいところがあります。しかも、二編とも話が終わってはいません。リップは一体どうなったの?勘違いかと思って、読み終わった長女に確認したら、やはり未解決だと言います。全体の構想は宮部の頭の中には、既に出来上がっているのでしょうが、頭の悪い私には伝わってきません。だから、きっと半分くらいしか、本当の面白さを味わっていないのだと思います。
実は、前作でも同じような感じがありました。だから、私は皆ほどこのシリーズを、今の時点では高く評価しません。でも、宮部が楽しんでいることは、いつもto be continuedとあることで分かります。はやく、全貌が見えることを望んで止みません。そのときには、きっと全く違う評価になる予感がします。
ムバスター2
紙の本
やっぱりよかった
2003/05/01 16:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まみみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人から紹介してもらったのですが、いまいちの評価でしたので期待はしていませんでした。内容にだんだんのめり込む自分がいて、とうとう2の後半は泣き通しでした。タオル要のこの作品ぜひ読んでみて下さい!
紙の本
ただのファンタジーじゃない!
2003/04/10 00:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テーラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと前からハリーポッターブームでファンタジーの小説が本屋さんに出回るようになりましたが、これは国産のファンタジーと言う事でハリーポッターやダレンシャンとは一味も二味も違ったファンタジーです。「最近のファンタジーはみんな似通っててつまんない!」とか言う人に是非おススメ!
何が違うかと言いますと、ゲーム風なのですね。宮部みゆきさんがゲームがお好きというわけで、それがよく分かる作品となっています。表紙もマンガだし、文章もくだけてたり。ただ!それだけじゃ、ただのファンタジー止まりなのです。さらに一歩踏み出すのが流石宮部みゆき!と言ったところでしょうか。なにがあるかって、話の重みですね。人の命とか善悪の概念とか、考えさせられます。ズバーっと読んでスカーっとする、ただのエンターテイメントに終わらないのです!
2巻では主人公の生い立ちというか、内面がもっと深く掘り下げられています。1巻ではDPからの視点で描かれていましたが、今回は主人公の視点からの話になっています。話の進め方もおもしろくて、あとになって「なるほど」と納得したり「あ〜あ〜」とちょっとした発見があったり「えっ?」と思うような意外な場面もあります。
ただ、ちょっと1巻に比べて話の進みが遅いと言うか、なんというか、謎が深まる一方でじれったい気もします。
でもおもしろいのは確か! 損は絶対しないです! 1巻以上に話の続きが気になります! それこそ夢にまで出てきそうなおもしろさです。
紙の本
キング風味
2016/12/23 20:45
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投稿者:肋骨痛男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙や挿絵が好きです。
わたしの好きな一節。
「理恵子は首をぐらぐらさせ始めた。今度は、それを止める気さえないようだった。この奇怪な仕草は、彼女が使い慣れた安全弁なのだ。それを開ければ、逃げ道ができて息がつける。」