紙の本
低次元であることを念頭においておいてください。
2003/04/24 21:44
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投稿者:風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
巷で売れているとのことなので
私も手にとって一読してみた。
読み終えた後は驚愕というか呆然というか。
なぜこんなものが売れるのか。と
確かに一通りの説明はできている。
小説のかけない方にもいいだろう。
しかし、これではやはりキャラクター小説という銘を打っているだけあり、
ジュニア小説にしか通用しない。
むしろある程度小説の知識があるひとなら当り前のレベルである。
全く小説を書いたことがないという方にしか通用しないだろう。
趣味で小説を書く方にはオススメできるが
本気で作家たらんという方にはオススメできない。
むしろ一読して本書の水準が低いことを再確認して新たなことに取り組まれたい。
本書を高く評価する作家がいるならば、やはりその作家も低次元であるとしかいえない、初心者専用の小説指南の本である。
日本はやはり純文学より大衆小説のほうが売れている、というより
それしか読めないのである。
趣味以外で本書は手に取るべきではなく、手にとって評価したならば
(吉本ばななを高く評価する方にはもしかすると好まれるかもしれないが)
あなたはジュニア小説家以外の作家を目指すべきではないでしょう、としかとここに明記しておく。
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キャラクター小説というのは、最近富士見文庫や電撃文庫など、キャラクターを中心に書かれた小説のこと。このジャンルをバカにする読者も多いですが、好きな読者もまたいっぱいいます。つまり確実なマーケットがあり、それを書きたいと思っている人もたくさんいるということ。この本は、キャラクター小説は方向性さえ間違えなければ決して一時的なものではない、という著者の考えが反映されています。キャラクター小説を書いてみたいと考えている方には、ぜひとも読んでいただきたい一冊です。
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どうやって、いわゆるキャラクター小説というものができているのかが示されている。
"書き方"ではなくて"作り方"となっているところが示唆的。
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難解かつ、目的を大分逸脱しているような気がしないでもない。つまり「なんでもあり」とだけ言いたかったのか?
ラノベ作家を目指す高校生は、できれば読んでほしくない。立ち止まる余裕と必要があるときにだけ、一度手にとる程度で。
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いや、べつに小説家志望でもなんでもないし、摩陀羅もサイコも初期プロットは魅力的なのにラストにむけて(あ、サイコはまだ終わってないか)だんだんぐずぐず感が募ってくるように見えている自分が何故この本を買ったのか今でも不思議。でも五つ星。自分がほんのり感じていた「オリジナリティ」という言葉への疑問を著者が文章にしてくれてたから。
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「キャラクター小説」って何?
という疑問が解けました。
そういうことのために読む本ではありません。
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最後のほうは、物語を書くうえでのスタンスの見つけ方っぽい、理屈な話で終了した。
第一一講の内容は、作者が「9・11」の自衛隊派遣についての論評をまとめた「サブカルチャー反戦論」と同じような内容。
今の新内閣発足や改憲論議の報道される中で改めて読んでみると、たしかに三年前に書かれた通り、物語のセオリーのようにすすみ、思惑からはずれて止まらなくなった現実のテロ行為だけが残ったと、ニュースに触れるたびに思うやね。
ま、それはおいといて…。
色々と気になる人たちの名前が挙がっていたので、時間を作って調べようかなと。
とりあえず、田山花袋と新井素子あたりの著作を読んでみようか。
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いわゆるライトノベルを積極的に捉えています。「オリジナリティとは何か」についての見解は興味深かったです。
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いわゆるキャラクター小説は、今まで私にとって「文学」というよりもむしろ「マンガ」に近いものだったのですが;キャラクター小説が新しいタイプの文学(芸術)に類するものと認識するの始めになったのはこの本を読んだときです。
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所謂ハウ・トゥ本。ですが、思想としての面が強いかな。
ある程度自分なりの書き方を確立している人が、別のやり方を模索するには使えるでしょうが、最初からこれだと偏ったラノベしか書けなくなる気がしなくもないです。
面白くはあるのですが、少し冗長かなぁ。
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所謂ファンタジー本の書き方のHowTo本。作者は「多重人格探偵サイコ」の原作者。よく巷で書き方として言及されている「オリジナリティのあるキャラクター」や話の道筋の書き方について批判、言及されている。文学とキャラクタ小説の差異についての思想的な言及についても書かれている。
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第45回:「ラノベが文学になるには〜キャラクター小説論」
第一講・キャラクター小説とは何か〜...(07.05.19)
第61回:「ハルヒ」にオリジナリティはあるのか〜キャラクター小説考
オリジナリティはないけれどちゃんと小説の中で動いてくれるキャラクターの作り方について...(07.09.06)
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半分以上が著者なりの小説を書く事に関しての考察。言っている事が矛盾しているので微妙。「物語の体操」の続編みたいな本。
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何故、雨宮一彦の解剖シーンが私にとってショッキングだったか
に対する答えの手がかりがある。
物語の中で人を死なせるにはどうすればいいか、とか。
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元ネタのキャラクターを一度抽象化する
名前や年齢や性別やキャラクターが属する「世界観」を全てとっぱらっていって「7つの顔を持つ探偵」であるとか「頭がスケルトンの男」といった程度のキャラクターの固有性が消滅するレベルにまで抽象化する。その上で、そこに改めて元ネタとは全く異なる外見や性別や名前や時代背景を与えてあげる。キャラクターを別のキャラクターに「変換」する
y=f(x) ex. 雨宮和彦=7つの顔を持つ探偵(多重人格、美形のにーちゃん、元刑事) 多羅尾伴内=7つの顔を持つ探偵(変装の名人、おっさん、元怪盗)
主人公の外見上の個性からいかにドラマを導き出すかがポイント。キャラクターの外見と物語を結びつける。中核となる設定はひとつでいい
なんの根拠もなく「冷酷で非情だ」と設定するからキャラクターの性格が不安定になる
オリジナリティとはパターンの組み合わせである
お話には法則がある(アラン・ダンダス)
①何かが欠けている
②課題が示される
③課題の解決
④欠けていたものがちゃんとある状態になる
基本となる法則:欠乏→欠乏の解消
サンドイッチの具:
課題→課題の達成
禁止→違反→結果
欺瞞→成功
脱出の試み
脇役の欠乏と欠乏の解消
「おもしろさ」
①他人の私生活や読者が知らない未知の体験のもたらす「おもしろさ」
②お話の法則に支えられた「おもしろさ」
たいてい2つのミックスで成り立っている
「世界観」の発想法
今の世界とちょっとだけズレた世界を作る
象徴的なものではなくあくまでも「外的な目的」であることが求められる。頭の中に漠然とあるものではなく、より具体的でなくてはいけない。「夢を求めて」なんていう具体性のない目的は却下される。主人公の持つ「目的」にいかに具体的な輪郭を持たせるか、が「私」を作る上でハリウッド映画がもっとも重視する作法。ただ「私」があればそれで済む日本の「私小説」との違い
世界観及びルールを作るゲームデザイナー、その中で成立する具体的な一本一本のお話を管理するゲームマスター、ゲームマスターにリードされて役割を演じるキャラクター
「細部」が作品の主題と結びついているかが主要なポイント
ストーリーの構成要素(ニール・ヒックス)
①バックストーリー
②内的な欲求
③きっかけとなる事件
④外的な欲求
⑤準備
⑥対立(敵対者)
⑦自分をはっきりさせること
⑧オブセッション
⑨闘争
⑩解決